松戸競輪場で「第20回サマーナイトフェスティバル（GII）」が、7月13日から3日間に渡り、ナイター開催で行われる。S級S班9人がそろう激戦を制して、“夜王”の称号を手に入れるのは果たして誰か。

中心は地元地区の南関勢だ。6月の高松宮記念杯で、北井佑季がGI初制覇。2月の郡司浩平に次いで、今年2人目のタイトルホルダーを南関地区から輩出した。郡司、北井に加えて、S班の深谷知広や松井宏佑、地元の岩本俊介、根田空史と機動タイプも多く、33バンクでシリーズを有利に進められそうだ。

古性優作は高松宮記念杯で3連覇はならずも、決勝では絶望的なポジションから3着に強襲した。同じS班の脇本雄太や寺崎浩平、窓場千加頼との連係も十分だが、ラインの先頭でも十分にV奪取できる力を備えている。

松浦悠士、清水裕友で直近4年のサマーナイトフェスティバルを独占している中国S班コンビが怖い。若手の成長ぶりが目覚ましい関東勢や山口拳矢、浅井康太の中部勢、新山響平が率いる北日本勢も侮れない。また、個々の力は高い九州勢も軽視はできない。

松戸競輪場ではサマーナイトフェスティバルと同じ日程の7月13日から、「ガールズケイリンフェスティバル」が行われる。ガールズのトップ21人が、予選から33バンクでスピードバトルを繰り広げる。

今年最初のガールズGIを制した児玉碧衣が、ここでも主役を演じる。4月のオールガールズクラシックを優勝した児玉は、6月のGIパールカップでは優出ならずも、内容は申し分なかった。松戸は15年にデビューした思い出の地であり、コレクションを制したバンクでもある。ガールズケイリンフェスティバルを手にしてない児玉だけに、今年が最後となる当大会を優勝で締めくくりたい。

ここ数年、落車による怪我で辛酸をなめる思いをしてきた石井貴子は、6月のパールカップでGI初制覇を遂げた。数々の大舞台でファンを沸かせてきた実力者の石井が、地元のここでも勝負強さを発揮しよう。

3月のコレクションを制してからも白星を量産している坂口楓華は、さらに力をつけている。尾崎睦は今年の充実ぶりが目を見張り、ここでもV争いは十分。昨年の当大会の覇者の久米詩は、連覇に向けて調子を上げてきている感もあり怖い。