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佐賀記念

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佐賀記念とは

佐賀競馬場が佐賀市から鳥栖市へ移転したことを記念して1973年に『開設記念』として創設。95年に中央・地方の全国交流となり、GIIIに格付けされた97年に現在の『佐賀記念』に名称が変更された。これまで地方馬の勝利は、96年に地元佐賀のリンデンニシキ、2001、02年には笠松のミツアキサイレンスが連覇、そして08年兵庫のチャンストウライと4回。

JRAからは、JBCレディスクラシックJpnIを含め地方ダートグレードで3戦連続2着のグランブリッジ、昨年のJBCクラシックJpnI・2着のノットゥルノ、ジャパンダートダービーJpnI・2着のキリンジなどが出走予定。地元佐賀からは九州大賞典を制したタガノファジョーロ、中島記念を制したヒストリーメイカーなどがスタンバイ。また他地区からはサンタアニタダービーGI・2着のマンダリンヒーロー（大井）などが参戦を予定している。

今年は佐賀で初めてJBCが開催されることもあり、JBCクラシックJpnIと同じ佐賀2000mで争われる注目の一戦となりそうだ。

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予想情報

PREDICTION INFORMATION

レース別予想

佐賀記念予想印			負担重量	騎手	須田鷹雄氏	浅野靖典氏	赤見千尋氏	斎藤修氏
1	1	マンダリンヒーロー	55.0	吉原寛人	△		△	◎
2	2	グランブリッジ	56.0	川田将雅	◎	◎	○	◯
3	3	メイショウフンジン	56.0	酒井学	○	×	▲	△
4	4	マイネルナイペス	56.0	山下裕貴
5	5	エイシンビジョン	56.0	金山昇馬
5	6	ファルコンウィング	56.0	竹吉徹
6	7	キリンジ	55.0	和田竜二	▲	△	△	△
6	8	タガノファジョーロ	56.0	田中純
7	9	ヒストリーメイカー	56.0	山口勲			◎
7	10	ブレイブアモーレ	55.0	石川慎将
8	11	ノットゥルノ	59.0	武豊	×	○	△	△
8	12	ケイアイパープル	57.0	藤岡康太	×	▲	△	▲

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過去情報

年度	レース	勝馬	騎手
2023年	第50回佐賀記念第50回佐賀記念	バーデンヴァイラーバーデンヴァイラー	福永祐一
2022年	第49回佐賀記念第49回佐賀記念	ケイアイパープルケイアイパープル	藤岡康太
2021年	第48回佐賀記念第48回佐賀記念	クリンチャークリンチャー	川田将雅
2020年	第47回佐賀記念第47回佐賀記念	ナムラカメタローナムラカメタロー	石川裕紀人
2019年	第46回佐賀記念第46回佐賀記念	ヒラボクラターシュヒラボクラターシュ	山本聡哉

出走予定馬

選定馬

JRA所属馬

所属	馬名	性齢	斤量	予定騎手	調教師	備考
栗東	イーグルノワール	牡2	55	松山　弘平	音無　秀孝
美浦	オーキッドロマンス	牡2	55	内田　博幸	手塚　貴久	11/15騎手更新
栗東	サトノフェニックス	牡2	55	和田　竜二	西園　正都
栗東	ゼルトザーム	牡2	55	濱中　俊	加用　正	11/15騎手更新
美浦	タリスマン	牡2	55	伊藤　工真	金成　貴史

地方他地区所属馬

所属	馬名	性齢	斤量	予定騎手	調教師	備考
北海道	カプセル	牡2	55	落合　玄太	田中　淳司	11/14騎手更新
北海道	ストリーム	牡2	55	田中　学	田中　淳司	11/14騎手更新
北海道	トラジロウ	牡2	55	吉村　智洋	角川　秀樹	11/14騎手更新
愛知	ミトノウォリアー	牡2	55	岡部　誠	角田　輝也	11/14騎手更新

今年も基本的に過去の傾向を踏襲

地方所属馬が佐賀記念を勝ったのは、2008年のチャンストウライ（兵庫）が最後。そのときは2月11日の月曜日で、前日の東京競馬が雪で1日順延され、2日前の京都競馬が3レース以降が取り止めになって11日に実施。そのためJRAから参戦できない騎手も出ましたが、結果はチャンストウライが大マクリを決めてレコード勝ち。2着はクーリンガー、3着はマコトスパルビエロでした（2→5→1番人気で3連単は193.6倍）。

それを最後に、現在は15年連続でJRA所属馬が3着以内を独占。4着には地方所属馬が7回も入っていますが、そこが「越えられない壁」になっています。「例年に比べるとかなり小粒……」と個人的に思えた前走も結果は5着までJRA。今年のメンバーなら絞り込んでいいと思います。

その筆頭がグランブリッジ。前走は覚醒した感じになったディクテオンの差し脚の前に2着でしたが、乱ペースのなか好位差しを守った内容は優秀なものと考えるべきでしょう。今回もコーナー6回の舞台で、今度こその好位差しが届くとみます。相手筆頭はノットゥルノ。折り合いをつけるのが難しいタイプという感じがしますが、14回もコンビを組んでいる武豊騎手なら心配無用。ただ、59㎏という点は未知数。10年前にランフォルセ、3年前にクリンチャーが58㎏で勝ちましたが、59㎏を課される馬はノットゥルノが初めて。その分を割り引いて2番手とします。

割って入る可能性があると思えるのはケイアイパープル。JBCクラシックはまったく反応がなく大敗し、村山明調教師も苦笑いするしかないという感じでしたが、名古屋グランプリを回避して佐賀に回ってきた点はちょっと不気味。村山厩舎は“謎の復活”みたいなことがしばしばあるので、今回もその点に警戒します。相手なりに動けそうなキリンジも押さえます。そして単騎逃げが狙えそうなメイショウフンジンにもマークします。マンダリンヒーローは初の古馬戦という点を考えて「来たら仕方ない」と割り切ってノーマーク。ヒストリーメイカーは白鷺賞ではなくこちらを選んだ点が不気味ですが、展開的にちょっとキビシイと判断してしました。

フォーカス（買い目）

3連単流し
2 ⇒ 3・7・11・12 ⇒ 3・7・11・12（12点）
3連複流し
2 ⇒ 3・7・11・12 ⇒ 3・7・11・12（6点）
馬連流し
2 ⇒ 3・7・11・12（4点）

浅野靖典氏：プロフィール: 競馬キャスターとして活躍。全国の競馬関連施設や競馬場巡り、競馬史研究などをライフワークとしている。

本命は地元佐賀のヒストリーメイカー

JRA勢も地方勢も一発あっておかしくないメンバーが複数揃って、難解な一戦になりました。
別定戦ということでノットゥルノが59キロ、グランブリッジが牝馬ながら56キロというのがポイントになりそう。

本命にしたのは地元佐賀のヒストリーメイカー。
もともとはJRAバリバリのオープン馬。
佐賀移籍初戦となった姫路の白鷺賞を勝ち、どれだけ無双するだろうと思っていたら、そこからまさかの苦戦を強いられることになるとは...。
ただ、佐賀のグランプリレースである中島記念で、早め先頭からの圧勝劇を見せて吹っ切れたのではないでしょうか。
勢いが付いた現在は２連勝中。
相手なりに走れる馬なので、強豪がそろった今回のメンバーに入っても期待は膨らみます。

対抗はグランブリッジ。
前走の名古屋グランプリでも牡馬に混じって１番人気に支持され、２着に負けはしたものの、勝ち馬にマクられてからもしぶとく伸びていました。
今回は56キロ、メイショウフンジンやヒストリーメイカーと同斤量というのは楽ではないですが、安定感抜群の馬なので、ここも堅実に頑張ってくれると思います。

メイショウフンジンは勝ち切れないレースが続いていますが、逃げると本当にしぶとい馬。
枠順的にもメンバー的にも、今回は展開が向きそうです。
ケイアイパープルは2022年にこのレースを圧勝しました。
揉まれたくないタイプなので、大外枠は歓迎でしょう。

59キロでも怖いノットゥルノ＆武豊騎手、休み明けを一度使ったキリンジ、初の古馬戦となるマンダリンヒーローまで、今回は手広くいきます。

フォーカス（買い目）

3連単フォーメーション
9・2・3⇒ 9・2・3⇒ 9・2・3・12・11・7・1（30点）

赤見千尋氏：プロフィール: 平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。現在は競馬リポーター、ライター、そしてオッズパークの予想ブログ"赤見千尋のRed View"も好評執筆中。

アメリカの経験生かしてマンダリンヒーロー

中央勢は地方のこの距離で実績のある馬たちが揃ったが、昨年アメリカに遠征したマンダリンヒーローに期待する。
中央馬とは初対戦となるが、アメリカのダートで厳しいレースをしてきた経験は生きるはず。4カ月の充電期間での成長にも期待したい。

実績的にはグランブリッジが最有力といえそう。
昨年のスパーキングレディーカップJpnIIIでは4着だったが、他馬より3kgも重い58kgという斤量に加え、1600メートルは距離不足。
前走名古屋グランプリJpnIIでは、浦和記念JpnIIから連勝となったディクテオンに2馬身差2着なら、今回のメンバーなら中心視できる。

一昨年このレースを制したのがケイアイパープル。
地方の小回り2000メートル級のレースを中心に使われ、1年以上勝ち星から遠ざかっているとはいえ、それほど崩れることもない。
強敵相手の前走JBCクラシックJpnIは度外視として、8歳でもこのメンバーならまだまだ互角に戦える。

メイショウフンジンは重賞勝ちこそないもののやはり地方の2000m級の舞台で好走。
4 ただここ2戦、浦和記念JpnII、名古屋グランプリJpnIIでやや離されての結果が気になるところ。

ノットゥルノは3歳以降、大井以外の地方では結果を残しておらず、59kgという斤量もいかにも厳しい。

キリンジは、兵庫チャンピオンシップJpnII、ジャパンダートダービーJpnIで2着だったが、ともにやや差のある結果。
休み明けの東海ステークスGIIを使っての上がり目があれば馬券圏内も。

斎藤修氏：プロフィール: NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。

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