中央枠5頭ということもあって他地区からの遠征はなし。前走で古馬も撃破した（１０）リケアカプチーノが地元かつ地方の代表として臨む。ただ地方馬最先着で掲示板を狙うのがリアルなところだろうし、いわゆる「勝ちに行く競馬」はしづらいところ。馬券はJRA勢の序列付けがテーマだろう。

レパードS2,4着の2頭は当時人気薄で、極端な馬場も味方した印象。逆に上位人気で大敗した（８）ロードラビリンスを再評価したい気もするが、こちらは2000mへの距離延長がやや不安でもある。ここは8枠2頭でいきたい。

◎（１１）メイショウズイウンは自在性があるし、盛岡コースも知り尽くした武豊騎手の戦略が楽しみ。

○（１２）ナルカミは大外枠からでもハナへ行くだろうし、新馬と前走の内容から、好走するときは勝ち切るように思える。◎○の1,2着か1,3着という3連単フォーメーションで。

3連単 フォーメーション
１１・１２ ⇒ １１・１２ ⇒ ５・７・８（６点）
１１・１２ ⇒ ５・７・８ ⇒ １１・１２（６点）

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須田 鷹雄 氏：プロフィール

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」（宝島社）でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。

時計勝負になるという前提で

この夏の盛岡開催はいつもよりスピードが出る状態で、3コーナーと4コーナーは内ラチ沿いを通っても大丈夫。そして9月2日の火曜日は、量は少ない感じでも雨が降る予報……。岩手所属馬は相手関係も含めてキビシイと思いますが、例外の（１０）リケアカプチーノをどの位置にするかは考えどころでしょう。3走前のダイヤモンドカップで2着だったときの勝ち馬、シーソーゲームは東京ダービーで勝ったナチュラルライズから1秒差とはいえ3着。それを考えるとある程度の人気を集めそうですが、個人的には過剰人気になりそうな気が……。というわけで、上位に入ったらアキラメルの心境で臨むことにします。

となると、考えるべきはJRA所属馬の配置。中心にはレパードステークスで4着だった（７）ハグを推します。前走は水を大量に含んだ不良馬場で、しかし大外枠のスタートから行き脚が良くて高杉騎手が制御するのが大変そうな感じがありました。結果は4着でも脚力を見せた形で、今回は先行押し切りが狙えるとみました。

相手筆頭に指名するのは、レパードステークスで12番人気2着だった（５）ルヴァンユニベール。その前走は前残りの流れでジワジワと位置を挙げて、最後に内を突いて2着。体重がどんどん増えて前走時で560㎏になったのも成長中の証と考えてよさそうで、再度の食い込みに期待します。

（１１）メイショウズイウンは2戦目から8戦連続3着以内で、ユニコーンステークスでも3着に入った安定感を評価。上昇の勢いがある（１２）ナルカミも先行力を発揮して粘り込む可能性がありそうです。あとはレパードステークスで3番人気10着だった（８）ロードラビリンスをどうするか……。ところどころに水たまりがある不良馬場が全く合わなかったようですが、パドックで見た印象もいまひとつだったような気が（私見です）。人気を集めるのは必至なので、ここは「人の行く、裏に道あり、花の山」作戦で、3列目までにしてみます。

3連単 フォーメーション
５・７・１１ ⇒ ５・７・１１・１２ ⇒ ５・７・１０・１１・１２（２７点）
馬連 ボックス
５・７・１１・１２（６点）

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浅野 靖典 氏：プロフィール

競馬キャスターとして活躍。全国の競馬関連施設や競馬場巡り、競馬史研究などをライフワークとしている。

本命にしたのはメイショウズイウン

今年はJRA所属馬５頭すべてが地方コース初参戦というかなり難解なメンバーとなりました。
本命にしたのは（１１）メイショウズイウン。
初勝利は４戦目でしたが、キャリア９戦と経験豊富であり、デビュー戦の４着以外すべて馬券圏内という堅実派。
前走は中団からじわじわ上がって行って、４コーナーから抜群の手応えで抜け出すとそのまま押し切りました。
その前のレースでは逃げて２着だったものの、並ばれてからも食い下がって勝負根性を見せましたし、ユニコーンステークスでは後方から伸びて３着と、多彩なレースぶりで結果を出しています。
今回は初ものづくしにはなりますが、左回りは勝っていますし、鞍上は武豊騎手。 大崩れなく頑張ってくれると期待しています。

対抗はレパードステークスで２着だった（５）ルヴァンユニベール。
水が浮くバシャバシャの馬場でしたから、ちょっと参考にしずらいところはありますが、怯むことなく間から伸びてきたレースは今後に繋がると感じます。
しかもプラス10キロで560キロとさらに成長しましたね。
大型でパワータイプだと思うので、盛岡コースは合いそうです。

３番手は（１２）ナルカミ。
まだキャリア４戦ですがすでに３勝しています。
唯一の負けが左回りということろで若干コースが気にはなりますが、あのレースは序盤の先行争いが厳しく速い流れになったので、ラストの失速は仕方ないかなと。
今回は大外枠に入り、無理に主張することもないでしょうし、揉まれる不安も少ないので、こなしてくれると思っています。

この上記３頭の戦いだと考えていますが、地元（１０）リケアカプチーノにも注目しています。
岩手移籍後負けたのはシーソーゲームのみ。そのシーソーゲームは東京ダービーで地方最先着の３着でしたから、レベルの高い戦いでした。
前走のみちのく大賞典ではヒロシクンとの激闘を制してハナ差で勝利。
馬体を併せたデッドヒートを制したことは、大きな財産になるのでは。
このメンバーに入ってどこまで戦えるか楽しみです。

レパードステークスからの巻き返しがありそうなのが（８）ロードラビリンス。２走前には逃げた（１１）メイショウズイウンを差し切っています。
鳳雛ステークスを勝利した（７）ハグまで。

3連単 フォーメーション
１１・５・１２ ⇒ １１・５・１２ ⇒ １１・５・１２・１０・８・７ （２４点）

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赤見 千尋 氏：プロフィール

平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。現在は競馬リポーター、ライター、そしてオッズパークの予想ブログ"赤見千尋のRed View"も好評執筆中。

底を見せていないナルカミ

（１２）ナルカミは間隔を空けながら使われ4戦3勝。古馬2勝クラスも5馬身差で逃げ切り難なく突破した。1勝クラスで7着に負けているが、返し馬からテンションが高かった上に、（８）ロードラビリンスに絡まれてのハイペースで直線一杯、展開的に厳しいものだった。今回2カ月ぶりの実戦だが、1戦ごとの充実ぶりがうかがえる。

（１１）メイショウズイウンは、2走前の加古川特別では（８）ロードラビリンスに競り負けたが、続く前走の2勝クラスを完勝。ここまで3着以内を外したのがデビュー戦だけと上位安定。ユニコーンステークスGIIIの3着も、スタートで出遅れていただけにむしろ評価できる。 （８）ロードラビリンスは、前述のとおり2走前の加古川特別では、逃げる（１１）メイショウズイウンを直線でとらえると一騎打ちとなって競り落とした。前走レパードステークスGIIIは惨敗だったが、雨の不良馬場で参考外。接戦には強いが負けるときはあっさりというタイプだけに、やはり相手候補まで。

（５）ルヴァンユニベールは、レパードステークスGIIIでは12番人気ながら内田博幸騎手が直線内を突く好騎乗で2着。脚質的に勝ち切るには展開の助けが必要。
地方勢の期待は（１０）リケアカプチーノ。前走みちのく大賞典はヒロシクンを競り落とし、3歳馬として初めてみちのく大賞典を制した。3走前のダイヤモンドカップは4馬身差2着だったが、勝ったシーソーゲームがその後東京ダービーJpnIで3着に好走。（１０）リケアカプチーノも当時より力をつけていると考えれば、中央勢相手にも互角の勝負は期待できる。

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斎藤 修 氏：プロフィール

NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。

やはりJRA勢の戦いか！？

本命は（11）メイショウズイウン！どの様な競馬もでき馬券圏外に沈むイメージが沸かない為軸としては相応しい存在だと思います。

対抗には（7）ハグ、スタートも早く好位からの粘り込みに期待。

（8）ロードラビリンスも前走の走りは気になりますが巻き返しに期待。

以下は（5）ルヴァンスユニベール、（12）ナルカミ、JRA勢の戦いだと思います。

3連単 流し
11 ⇒ 5・7・8・12 ⇒ 5・7・8・12（12点）
3連複 フォーメーション
11 ⇒ 5・7・8・12 ⇒ 5・7・8・12（6点）

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勝浦 正樹 氏：プロフィール

日本中央競馬会 (JRA) 元騎手。1997年デビュー。
JRAで17勝、地方競馬で5勝の重賞勝利を積み重ね、NHKマイルカップ(2002)と朝日杯フューチュリティステークス(2007)ではGI優勝を果たすなどJRAトップジョッキーの一人として名をはせた。