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ヒロインズカップ

レース概要

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ヒロインズカップとは

帯広市が帯広競馬場で主催する「ヒロインズカップ」は、古馬牝馬限定の重賞競走。1990年に牝馬限定重賞として創設、2018年度からはBG1に昇格し、4歳以上の牝馬たちが女王の座を争う注目の一戦。

当初は「4歳以上8歳以下」の年齢制限がありましたが、2009年以降は撤廃され、10歳以上の馬も優勝しています。

2016年のレースではナナノチカラが優勝し、牝馬重賞全制覇という金字塔を打ち建て、ますます牝馬たちにとって重要な一戦となっています。

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予想情報

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レース別予想

ヒロインズカップ予想印			負担重量	騎手	須田鷹雄氏	浅野靖典氏	赤見千尋氏	齋藤修氏
1	1	ナカゼンガキタ	780	藤本匠	◎	◎	▲	△
2	2	ピュアリーナナセ	760	鈴木恵介	×	△	△	△
3	3	ヒメトラマジック	780	島津新
4	4	ブルーレジーナ	770	西謙一
5	5	シンエイボブ	790	長澤幸太
6	6	ダイヤカツヒメ	770	赤塚健仁	▲	○	△	▲
7	7	サクラヒメ	810	渡来心路	○		◎	◎
7	8	ミソギホマレ	790	阿部武臣	△	▲	○	○
8	9	アローリキヒメ	770	中山直樹
8	10	シンエイアロイ	770	金田利貴		×	△	△

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過去情報

年度	レース	勝馬	騎手
2023年	第33回ヒロインズカップ第33回ヒロインズカップ	ナカゼンガキタナカゼンガキタ	藤本匠
2022年	第32回ヒロインズカップ第32回ヒロインズカップ	フォルテシモフォルテシモ	阿部武臣
2021年	第31回ヒロインズカップ第31回ヒロインズカップ	フェアリースズフェアリースズ	島津新
2020年	第30回ヒロインズカップ第30回ヒロインズカップ	アフロディーテアフロディーテ	西謙一
2019年	第29回ヒロインズカップ第29回ヒロインズカップ	タイキンタイキン	菊池一樹

出走予定馬

選定馬

JRA所属馬

所属	馬名	性齢	斤量	予定騎手	調教師	備考
栗東	イーグルノワール	牡2	55	松山　弘平	音無　秀孝
美浦	オーキッドロマンス	牡2	55	内田　博幸	手塚　貴久	11/15騎手更新
栗東	サトノフェニックス	牡2	55	和田　竜二	西園　正都
栗東	ゼルトザーム	牡2	55	濱中　俊	加用　正	11/15騎手更新
美浦	タリスマン	牡2	55	伊藤　工真	金成　貴史

地方他地区所属馬

所属	馬名	性齢	斤量	予定騎手	調教師	備考
北海道	カプセル	牡2	55	落合　玄太	田中　淳司	11/14騎手更新
北海道	ストリーム	牡2	55	田中　学	田中　淳司	11/14騎手更新
北海道	トラジロウ	牡2	55	吉村　智洋	角川　秀樹	11/14騎手更新
愛知	ミトノウォリアー	牡2	55	岡部　誠	角田　輝也	11/14騎手更新

ナカゼンガキタには注目できると思います

過去10年で1番人気馬が連対したのは、18年1着と19年2着のキサラキクだけ。そのキサラキクも5歳時の16年は1番人気で5着に敗れています。私は昨年のヒロインズカップの日に番組の撮影で現地にいましたが、1番人気の（7）サクラヒメが5着でハズレ……。今年は昨年より負担重量が10kg少なくなりますが、810kgでの首位争いは厳しいのだと決め打ちしてしまいたいと思います。だって、あのフクイズミでも2011年に勝ったときが800kgで、その前年は800kgで1番人気4着ですからね。（7）サクラヒメがフクイズミ級なのかというと、失礼ながらそこまでは……。今回は相手関係が違うというのは承知の上で、中途半端に押さえて点数を増やすより「来たらしょうがない」作戦で臨むほうがいいと判断しました。

と言っても限定戦なもので、（7）サクラヒメ以外のメンバーは微妙なところ（これも失礼）。それでも昨年の覇者である（1）ナカゼンガキタには注目できると思います。今年は約7か月の休養がありましたが、戦列復帰後の成績は上々。出走取消明けの前走は大幅体重減でも、第2障害を先頭でクリアして最後まで首位争いに参加した内容は見せ場十分でした。昨年より時計がかかりそうな馬場状態でも、2年連続となる連闘での勝利に期待してみます。

（6）ダイヤカツヒメは一気に増える重量が心配ですが、ここでもしぶとく動けるとみて2番手に。（8）ミソギホマレは（7）サクラヒメと同じく「3着」が少ない成績。でも今回は「来る」ほうにマークして一発に備えます。（2）ピュアリーナナセは昨年11月のクインカップが8着だった点が微妙でも、気温の低下とともに調子が上がってきていると考えて連下に。（10）シンエイアロイは最近2戦がいまひとつでも、本来は相手なりに動けるタイプ。ここでの一変に警戒する手があると思います。

ちなみに馬券の主力は馬連のボックスで。

フォーカス（買い目）

馬連ボックス
1・2・6・8・10（10）
3連複ボックス
1・2・6・8・10（10）
3連単フォーメーション
1 ⇒ 6・8 ⇒ 2・6・8・10（6）
6・8 ⇒ 1 ⇒ 2・6・8・10（6）

浅野靖典氏：プロフィール: 競馬キャスターとして活躍。全国の競馬関連施設や競馬場巡り、競馬史研究などをライフワークとしている。

グレード連勝狙うディクテオン

"スタートが遅い逃げ馬"（1）テリオスベルが出てくるとレースがおもしろくなる。今回はおそらく逃げるであろう（4）ミトノオーをどこでとらえて先頭に立つか。（11）メイショウフンジンもスタート次第では先行するかもしれない。そうした展開で前が早めに動けば、後方からロングスパートが持ち味の（12）ディクテオンに展開が向きそうだ。前走は直線の短い浦和コースでも、2コーナーを回ったところから動いていって、4コーナーで（4）ミトノオーをとらえて突き放した。前の展開が早くなればなるほど、この馬の持ち味が発揮できそうだ。

（6）グランブリッジも中団から直線勝負というタイプだけに、今回のメンバーなら展開が向きそう。ダートグレードでは牡馬と初対戦だが、近年のダート牝馬のレベルからは通用するとみる。

（11）メイショウフンジンは54キロだった白山大賞典JpnIIIではマイペースの逃げに持ち込み、ウィルソンテソーロに半馬身差の2着と食い下がったが、56キロの前走浦和記念JpnIIは（12）ディクテオンからかなり離されての5着。今回も同じ56キロでどうか。展開ペース次第で粘り込む可能性はありそう。

（4）ミトノオーは逃げてもレース序盤から（1）テリオスベルに絡まれるようだと展開的に厳しいとみて△まで。

今年地方重賞3連勝で本領発揮となった（10）セイカメテオポリスはダートグレードでも好走を期待したいところ。

（1）テリオスベルは今年のマーキュリーカップJpnIIIやブリーダーズゴールドカップJpnIIIのように早めに主導権をとれれば自分の展開に持ち込めるが、（4）ミトノオーや（11）メイショウフンジンが先行するであろう今回は、それほど楽なレースにはならないのではないか。

斎藤修氏：プロフィール: NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。

サクラヒメは、今年は810キロ。厳しい条件には変わりないですが、昨年より10キロ軽いというのは好材料でしょう

牝馬たちの頂上決戦ヒロインズカップ。
800キロ以上を曳いてこのレースを勝ったのは2011年のフクイズミのみ。

やはり800キロ以上というのは相当厳しい条件なのだと感じます。
ただ、昨年820キロを曳いて5着だった（7）サクラヒメは、今年は810キロ。
厳しい条件には変わりないですが、昨年より10キロ軽いというのは好材料でしょう。
11月のドリームエイジカップを勝ってから連勝続きですし、今年こそ勝ち切ってくれるのではないかと期待します。

ただし、連勝からころりと負けてしまう時があるのが（7）サクラヒメ。
他の馬たちにもチャンスはありそうです。
（7）サクラヒメと同世代の（8）ミソギホマレは、しばらく勝ち星を挙げていないものの、レディースカップでは2着と力を示しました。
今年は昨年よりも20キロ軽い790キロ。
一変する可能性はありそうです。

昨年の勝ち馬ナカゼンガキタは、昨年と同じ780キロを曳きます。
今季は長い休養があり、順調とはいえないシーズンとなりましたが、力はある馬なので
軽視は禁物でしょう。

成長著しい（2）ピュアリーナナセや（10）シンエイアロイ、（6）ダイヤカツヒメの5歳勢も気になります。

フォーカス（買い目）

3連単フォーメーション
7・8 ⇒ 7・8・1 ⇒ 7・8・1・2・10・6（16点）

赤見千尋氏：プロフィール: 平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。現在は競馬リポーター、ライター、そしてオッズパークの予想ブログ"赤見千尋のRed View"も好評執筆中。

トップハンデでもサクラヒメ

昨年1番人気で5着に敗れた（7）サクラヒメだが、初めて背負うトップハンデ820キロに加え、最大50キロのハンデ差はさすがに厳しかった。今年も最大ハンデ差は50キロだが、重量自体は10キロ軽くなった。なにより1年経過しての経験値が違う。昨年はまだ明け5歳で古馬一線級との対戦はなかったが、現在は堂々オープン1組の格付けで、前走はハンデ差があったとはいえ、アオノブラック、メジロゴーリキら最強クラスを相手に障害を越えて先頭に立ってからは手綱を持ったままの楽勝だった。昨年の雪辱に期待だ。たださすがに牝馬同士で50キロ差となると、ハイペースで引っ張られたときに第2障害で遅れる可能性もあり、頭固定ではなくあくまでも連軸としての狙い。

相手には、（7）サクラヒメと同世代の（8）ミソギホマレ。昨シーズンのクインカップ、天馬賞が（7）サクラヒメの2着で、昨年末のレディースカップでもやはり（7）サクラヒメの2着。それらがいずれも（7）サクラヒメと同重量で、今回20キロ差となれば逆転の可能性もありそう。隣の枠だけに互いを意識したレースになりそうだ。

（6）ダイヤカツヒメは5月のカーネーションカップでは障害を先頭で越えると、（7）サクラヒメを振り切って勝利。そのときが30キロ差で、今回40キロ差と重量差は楽になっているだけにチャンスはありそう。ただ昨年は今回と同じ770キロで9着に惨敗しているだけに、この重量でどうか。

最軽量760キロの（2）ピュアリーナナセは、初めてのこの重量がこなせるかどうか。
昨年の勝ち馬（1）ナカゼンガキタは今シーズン7カ月の休養があり復帰して4戦。前走A1-2組戦では差のない4着と好走しており、（7）サクラヒメと30キロのハンデ差なら好走は可能。

昨年末のレディースカップで3着（6）ダイヤカツヒメとそれほど差のない4着だった（10）シンエイアロイも上位を狙えそう。

斎藤修氏：プロフィール: NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。

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