馬券に絡む可能性がありそうなのは、JRAの5頭と（11）シンメデージー。

ただ（7）メイショウフンジンは、展開を考えても前走・前々走が負けすぎ。（9）ピュアキアンも重賞レベルになるとどこまでやれるか。ただ、この2頭は展開に及ぼす影響は大きい。

1番枠から逃げる（1）ジャスパーブロストに絡んでいくと3頭とも最後は厳しくなりそう。その直後から競馬をしそうな◎（2）ディープリボーンが有利になるのではないか。

○（12）カズタンジャー、▲（11）シンメデージーのどちらかに先着すれば2着はあるわけで、その前提の3連単でいく。

3連単 フォーメーション
2 ⇒ 11・12 ⇒ 1・9・11・12（6点）
11・12 ⇒ 2 ⇒ 1・9・11・12（6点）

須田 鷹雄 氏：プロフィール

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」（宝島社）でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。

白山大賞典は中長距離のダートグレードレースにおいて、数少ない「地方所属馬が勝ったことがない」レース。2着はメチャメチャ多いんですけどね……。ちなみに私は現地で地方馬の2着を4回も見ております。しかし今回はついに初勝利が望めそう。高知の（11）シンメデージーは半姉に愛知で活躍したポルタディソーニがいるなど、わりと堅実に勝ち馬を出す母系からの出身ですが、ここまでの活躍を見せたのは「高知の底力」によるところが大きいと思います。打越勇児厩舎はレース間隔を取る際に、坂路がある育成場を利用して、最終追い切りは高知競馬場の砂が深い馬場で。そこで蓄えたパワーはJRA所属馬にも負けないものがあると思います。心配点は馬体重。ダートグレードの白山大賞典の勝ち馬で過去最少の馬体重は、2004年のタイムパラドックスの459kg。前走が447kgだったシンメデージーにとっては不安材料ですが、その分を吉原寛人騎手が補ってくれると判断します。

相手筆頭は（12）カズタンジャー。パワーが備わるタイプの新谷功一厩舎で力をつけてきましたが、3着内率100％の左回りに比べると右回りはイマイチ。マーキュリーカップのあと新谷調教師は「回りはあまり関係ないと思いますが、とにかく広いコース向き」と話していた点が気になるので2番手とします。

でも個人的には、この2頭の一騎打ちが濃厚と考えて買い目を組みたいと思います。3連勝式の候補として、流れ込みが狙えそうな（2）ディープリボーンと、中9日が気になりますが2番手からでもレースができる（1）ジャスパーロブストを挙げておきます。

単勝 通常
11（1点）

3連単 フォーメーション
11 ⇒ 12 ⇒ 1・2（2点）
11 ⇒ 1・2 ⇒ 12（2点）

馬連 通常
11 ⇒ 12（1点）

3連複 フォーメーション
11 ⇒ 12 ⇒ 1・2（2点）

浅野 靖典 氏：プロフィール

競馬キャスターとして活躍。全国の競馬関連施設や競馬場巡り、競馬史研究などをライフワークとしている。

今年もJRA勢はかなり強力なメンバーが揃いましたが、高知の（11）シンメデージーを推したいと思います！
前走の帝王賞で初めて着外に敗れたものの、あのメンバーの中で揉まれたことはさらなる成長を促してくれるのではないでしょうか。
金沢は昨年の西日本３歳優駿で大差勝ちした舞台。
この夏を順調に過ごし、ダートグレード制覇へ向けて準備は整いました。
（1）ジャスパーロブスト、（7）メイショウフンジン、（9）ピュアキアンの３頭が先行争いをして速い流れになると考え、展開的にも向きそうですし、ここは大きなチャンスでしょう。

先行馬が揃った中で、最内枠を引いた（1）ジャスパーロブストが対抗。
初の地方、初の重賞ではありますが、ここまで11戦して10連対とものすごい安定感を誇ります。
先行争いがどのくらい激化するかがカギですが、自分の形に持ち込めたらしぶとく粘り込みそうです。

（12）カズタンジャーにももちろん注目。
前走のマーキュリーカップでは衝撃的な差し切り勝ちを見せてくれました。
初勝利を挙げるまでに時間を要したものの、いよいよ本格化しましたね。
序盤はゆっくり行くタイプですから、前がやり合いそうなメンバーなのもプラス。
小回りの金沢でも怖い存在です。

（2）ディープリボーンもこの２戦の成長ぶりが著しいですね。
2100mのブリリアントステークスを勝ち、マーキュリーカップでは３着。
左回りに良績があるイメージですが、右回りでも勝ち星があるので金沢のコースでも力を発揮してくれるのでは。

先行争い次第では、（9）ピュアキアンと（7）メイショウフンジンの粘り込みもあると思います。

3連単 フォーメーション
11 ⇒ 1・12・2 ⇒ 1・12・2・9・7（12点）

赤見 千尋 氏：プロフィール

平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。現在は競馬リポーター、ライター、そしてオッズパークの予想ブログ"赤見千尋のRed View"も好評執筆中。

中央勢のグレード勝ち馬が（7）メイショウフンジン、（12）カズタンジャーの2頭のみで、それぞれJpnnIIIを1勝というメンバーなら、いよいよ（11）シンメデージーにグレード初制覇のチャンスといえそう。前走帝王賞JpnIは9着だったが、名古屋大賞典3着、佐賀記念2着、名古屋グランプリ2着と、JpnII・IIIではいずれも3着以内の好走。吉原寛人騎手にとって地元の金沢ということでも舞台は整った。

（12）カズタンジャーは未勝利脱出まで10戦を要したが、以降はほどんど崩れることなくマーキュリーカップJpnIIIでグレード初制覇。縦長の展開で後方からの追走となったが、ヒロシクンと（7）メイショウフンジンが競り合うハイペースで、長く使える末脚を存分に発揮した。今回も（7）メイショウフンジンをはじめ逃げ馬が複数いるメンバーだけに、マーキュリーカップJpnIIIの再現もありそう。

（2）ディープリボーンはマーキュリーカップJpnIIIでは3着だったが、先行争いを前に見る位置で進め、展開と脚の使い所次第では上位争いのチャンスはありそう。

そして中央5頭のうち、（1）ジャスパーロブスト、（7）メイショウフンジン、（9）ピュアキアンと、逃げ馬が3頭揃って、果たして激しい先行争いになるのかどうか。その3頭の中では、控えてもレースができそうな（1）ジャスパーロブストに展開利がありそう。

斎藤 修 氏：プロフィール

NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。

注目は高知所属馬（11）シンメデージー！交流重賞でJRAの強敵を相手に好勝負を演じてきたこの馬、念願の交流重賞初制覇なるか！？

このレースを予想するにあたって最初に思う事はどの馬が逃げるのだろうかということではないでしょうか？
逃げたい馬が3頭います。内から（1）ジャスパーロブスト、（7）メイショウフンジン、（9）ピュアキアン。
この3頭が普通にゲートを出たと考えて、枠順的にもまずは（1）ジャスパーロブストがハナに立つと思います。ですが（7）メイショウフンジンが途中からでも強引にでもハナを奪いにくる、そこであまりにも執拗に来るようなら（1）ジャスパーロブストが控える事も…

（9）ピュアキアンも逃げた方が持ち味発揮出来るのですが、この2頭を制してまで行くとなるとかなり脚を使ってしまうので3番手。
その後に（2）ディープリボーン、（11）シンメデージー、この辺りが展開的には有利になるかと思います。

そしてその後に確実に力をつけていて前走のマーキュリーカップを制した（12）カズタンジャー。小回りコースがどうかと思いますが、バラつく展開になりやすい交流重賞では問題ないでしょう。
印は前2頭の並びがいつ落ち着くかによると思うのですが、

その様な点を踏まえて予想は
◎カズタンジャー
◯シンメデージー
▲ディープリボーン
△ジャスパーロブスト
×メイショウフンジン
シンメデージーの勝利も十分にあると思います！金沢競馬場を知り尽くす吉原騎手に期待！

3連単 流し
12 ⇒ 1・2・11 ⇒ 1・2・11（6点）
11 ⇒ 1・2・12 ⇒ 1・2・12（6点）
3連複 流し
12 ⇒ 1・2・7・11（6点）

勝浦 正樹 氏：プロフィール

日本中央競馬会 (JRA) 元騎手。1997年デビュー。
JRAで17勝、地方競馬で5勝の重賞勝利を積み重ね、NHKマイルカップ(2002)と朝日杯フューチュリティステークス(2007)ではGI優勝を果たすなどJRAトップジョッキーの一人として名をはせた。