敢えて少しひねる

（6）コマサンエース悲願の重賞制覇に期待するファンも多いだろうが、惜敗の多い馬がアタマ付けで人気になるとき、その人気を追いかけるのは危険な面もある。他にどんな候補がいるか考えた場合、まずは◎（8）コウテイ。もっと重量が重くなってからのほうが強い馬だが、昨年のオッズパーク杯では4着で、6着だったコマサンエースに先着している。
もう1頭は○（1）インビクタ。昨年3着、一昨年1着でこのレースとは相性が良い。▲コマサンエースも2着は十分にあると思うので、◎○→◎○▲から3着候補を少し足した3連単で。

3連単 フォーメーション
1・8 ⇒ 1・6・8 ⇒ 1・3・6・8・9（12点）

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須田 鷹雄 氏：プロフィール

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」（宝島社）でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。

高配当も想定して

おそらく大半の出走馬の調整過程が順調ではなく、さらに王者のメムロボブサップが出走を回避。となれば、一発を狙っての仕掛けがハマる可能性も十分に考えられると思います。しかしそれを予想するのは困難なので、今季初戦を快勝した（6）コマサンエースに注目します。現在は7戦連続3着以内で、雨の影響が残りそうな馬場状態も相対的に有利に働きそう。昨年はばんえい記念が3着で、スプリングカップ7着からオッズパーク杯が6着でしたが、今年はばんえい記念が雪馬場だったおかげでレース後のダメージが少なかったと推測して、連勝を含めて期待します。

（8）コウテイはツルツル馬場だった帯広記念が、早めの仕掛けから押し切り勝ち。今回もある程度のスピード勝負になりそうで、逃げ粘りが狙えるとみて対抗に推します。
一応、この2頭の一騎打ちが本線で、割って入る候補としての一番手が（4）キングフェスタ。スプリングカップでは一昨年が6着、昨年が8着で今年が6着と、この時期との相性が微妙な感じはありますが、一昨年は2戦目の4歳特別を勝利。ドリームエイジカップとチャンピオンカップでメムロボブサップの2着に入った実力を発揮する可能性に警戒します。

あとは昨年の春に好成績を続けた（1）インビクタと（2）マルホンリョウユウに警戒。インビクタは昨年の3着馬なのに、けっこうな人気薄になりそうな気が。ちなみに昨年もスプリングカップで今年と同じ4着でした。レース間隔は昨年とはまったく違いますが、ちょっと気になるネタとして書き添えておきます。

3連単 フォーメーション
6・8 ⇒ 1・4・6・8 ⇒ 1・2・4・6・8（18点）
6・8 ⇒ 6・8 ⇒ 1・2・4（6点）
6・8 ⇒ 1・2・4 ⇒ 6・8（6点）

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浅野 靖典 氏：プロフィール

競馬キャスターとして活躍。全国の競馬関連施設や競馬場巡り、競馬史研究などをライフワークとしている。

本命はコマサンエース

昨年の勝ち馬メムロボブサップが不在で混戦模様のメンバー構成。
本命は（6）コマサンエースにしました。
着実に力を付けて来て、今年のばんえい記念では２着に頑張りました。
高重量戦に強いイメージですが、シーズン初戦のスプリングカップを快勝。９歳にして本格化した印象です。
この勢いのまま、初重賞制覇のチャンスでしょう。

対抗は次世代の中心と考えている（4）キングフェスタ。
昨シーズンは秋の復帰戦から11戦すべて連対と、古馬一線級に入ってもトップクラスの力を示しました。
今シーズン初戦のスプリングカップでは第２障害で苦戦して６着でしたが、ここからの巻き返しに期待しています。

５歳馬勢からは（7）タカラキングダムと（2）マルホンリョウユウに注目。
タカラキングダムはレベルの高いこの世代筆頭の馬。
シーズン初戦は苦戦しましたが、古馬一線級ともそん色ない力の持ち主だと思います。
マルホンリョウユウはスプリングカップでコマサンエースと同重量で僅差の２着。
昨シーズン後半から安定した競馬が続いています。

昨シーズンさらにパワーアップした（3）オーシャンウイナー、ばんえい記念３着だった（8）コウテイまで。

3連単 フォーメーション
6・4 ⇒ 6・4・7 ⇒ 6・4・7・2・3・8（16点）

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赤見 千尋 氏：プロフィール

平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。現在は競馬リポーター、ライター、そしてオッズパークの予想ブログ"赤見千尋のRed View"も好評執筆中。

重賞初勝利を賭けてコマサンエース

昨シーズン終盤、帯広記念、ばんえい記念で、王者メムロボブサップとともに1〜3着を争ったのが（6）コマサンエースと（8）コウテイ。ばんえい記念での激走から重病み（高重量戦の反動）も心配されたが、今季初戦のスプリングカップでは接戦で1着3着と元気なところを見せた。

遅咲きのコマサンエースは、8歳の昨シーズンいよいよ本格化したか重賞で2着2回、3着4回。まだ重賞勝ちがないのが不思議なほど。メムロボブサップが前半戦はしばらく休養と伝えられるだけに、いよいよタイトル奪取のチャンスといえそう。

コウテイも同じく遅咲きだが、今年の帯広記念ではメムロボブサップをしりぞけ8歳での重賞初勝利。昨シーズンは、ほかに旭川記念、北見記念で2着があり、コマサンエースとともに古馬重賞戦線の中心的存在となりそう。

（4）キングフェスタはスプリングカップでは1番人気に期待されたが、障害で苦戦して6着。とはいえ昨シーズン、北斗賞9着のあと夏は休養し、9月から始動した秋以降、11戦連続連対。その中にはドリームエイジカップ、チャンピオンカップで、ともにメムロボブサップの2着があった。今回はオープン720kgという設定なら、古豪相手でも互角にやれそう。

（9）クリスタルコルドは、昨シーズン5歳ながら北斗賞、旭川記念を連勝。昨シーズン終盤はやや失速し、今季初戦のスプリングカップも7着だったが巻き返しを期待したい。

インフルエンザの流行で体調を崩したというコメントの馬が何頭かいて、仕上がりに不安はあるものの4頭の勝負とみる。

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斎藤 修 氏：プロフィール

NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。

軽い馬場になると考えてます。。

このレースのポイントとして、延期されたことでプラスになる馬がいると考えています。なので当日の馬体重が鍵に。そしていつものことだが天気にも左右されるでしょう。

それをふまえても本命は（6）コマサンエースだ。ばんえい記念で２着。今回の９頭中７頭が出走したスプリングカップを勝ったのだから、やはりこの馬が勝利に一番近い存在だろう。

そして対抗には（4）キングフェスタ。前回の負けかたが気になるところだが、この延期がプラスに働くのではないかと思う。たて直してくるはずだ。そのあとの印は（3）オーシャンウイナー、（2）マルホンリョウユウに続く。力のいる馬場なら、（8）コウテイも上位に考えなければいけないと思います。

3連単 フォーメーション
6 ⇒ 2・3・4・8 ⇒ 2・3・4・8（12点）
3連複フォーメーション
6 ⇒ 2・3・4・8 ⇒ 2・3・4・8（6点）

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勝浦 正樹 氏：プロフィール

日本中央競馬会 (JRA) 元騎手。1997年デビュー。
JRAで17勝、地方競馬で5勝の重賞勝利を積み重ね、NHKマイルカップ(2002)と朝日杯フューチュリティステークス(2007)ではGI優勝を果たすなどJRAトップジョッキーの一人として名をはせた。