レース展望・予想

スランプ脱出スーニにチャンス 第11回JBCスプリントJpnI(大井)の展望

2011/11/02

11月3日(祝・木)に大井競馬場で、第11回JBCスプリントJpnI(19時25分発走予定)が行われます。JRAからはサマーウインドオーロマイスターセレスハントスーニセイクリムズンダッシャーゴーゴーが出走。地方他地区勢はラブミーチャン(笠松)ら5頭が遠征。地元南関東勢はナイキマドリード(船橋)ら4頭が迎え撃ちます。スプリント王者に輝くのはどの馬か。15頭による熱き戦いにご期待ください。

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過去の傾向
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今年は07年以来、5度目となる大井1200メートルで施行(03年は大井1190メートル)。同舞台だと、昨年のサマーウインドのようにスピードだけで押し切るのは難しい。大井1200メートルで行われた過去4回の勝ち馬は、01年ノボジャック、03年サウスヴィグラス、04年マイネルセレクト、07年フジノウェーブ。4頭すべてが4コーナーで2~4番手に位置していた。勝ち馬は好位から運べるタイプを選びたい。ステップレースは東京盃JpnII組が主力。大井1200メートルで行われたJBCスプリントでは、勝ち馬4頭中3頭が前走東京盃連対馬だった。ただし、東京盃組同士での決着は一度もない。相手には別路線組を狙いたい。

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JRA所属馬短評
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サマーウインドは昨年のこのレースの勝ち馬。互角のスタートからハナを奪うと、直線に入っても脚いろは衰えず、圧巻の逃げ切り勝ちだった。1200メートル以下のダート戦は8戦8勝と負けなし。ダートのスプリント戦では底を見せていない。ただし、大井1200メートルで行われた昨年の東京盃JpnIIでは勝利したものの、2着ヤサ
カファインとはハナ差。このコースを逃げ切るのは容易ではない。今回は約7カ月の休み明けでもあり、強調材料は少ない。

オーロマイスターは昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIでエスポワールシチーを破る金星。直線入口で早くも先頭に立つと、そのまま後続を封じ込めて快勝した。しかし、その後は不振に陥り、勝ち星はゼロ。前走は東京競馬場で行われた南部杯で連覇を狙ったが、中団から伸び切れず10着に敗退した。昨年の南部杯が上手くいき過ぎた印象で、GI(JpnI)では苦戦が続いている。初のスプリント戦に対応できるかも疑問だ。

セレスハントは今年の東京スプリントJpnIII勝ち馬。2番ゲートからスタートして、道中は4番手でじっと待機。直線に入ると内から鮮やかに抜け出した。前走ペルセウスステークスは約4カ月ぶりの出走で、斤量は59キロ。厳しい条件が重なり、8番人気の低評価だったが、大外から豪快に差し切った。ややムラっぽい面はあるものの、能力はここでもヒケを取らないはず。上位進出の可能性は十分にあるだろう。

スーニは名古屋1400メートルで行われた09年のこのレースの勝ち馬。ところが翌春のかきつばた記念JpnIII以降、勝ち星に見放され、スランプに突入。今年の前半戦も連敗が続いていたが、2走前のサマーチャンピオンJpnIIIで近走の鬱憤を晴らすレコード勝ち。すると、前走東京盃も勝利して、ダートグレード2連勝を飾った。完全に一時期のスランプを脱出したといっていい。このレース2勝目のチャンスはある。

セイクリムズンは前走東京盃で1番人気に支持されたが、勝ち馬スーニから0.3秒差の4着に敗退。終始外々を回っており、勝ち馬とは対照的な競馬。決して力負けではないだろう。今年の根岸ステークスGIIIではダノンカモンらに完勝し、続くフェブラリーステークスGIでは2番人気に支持された馬。ダートグレードでは通算3勝を
挙げており、能力はここでも十分に通用するはず。前走だけでは見限れない。

ダッシャーゴーゴーは前走スプリンターズステークスGIに出走。ロケットマンに次ぐ2番人気に支持されたが、直線で前が壁になる不利があり、11着に敗退。GIでは二度の降着があるなど、不運なレースが続いている。それでもスプリント重賞では3勝をマーク。GI(JpnI)でも好走できる力はある。ただし、今回は新馬以来のダート戦。その新馬戦では勝利しているものの、相手は格下で参考にならないか。期待より不安のほうが大きい。

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地方所属馬短評
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パフォーマンス(北海道)はダート1200メートル以下で5戦5勝。前走道営スプリントは中団追走から、ゴール前できっちりと差し切った。まだ3歳で底を見せていない。しかし、今回はJpnIの大舞台。まずは今後にメドの立つ走りをしたい。

ジーエスライカー(大井)は安定感のあるスプリンター。大井1200メートルのダートグレードでは2戦して、東京スプリントJpnIII4着、東京盃JpnII5着という成績。2戦ともに善戦をしている。ただし、詰めが甘く、今年の成績を見ても【1.4.0.2】と2着が多い。さすがにJpnIで上位争いは難しいか。

ラブミーチャン(笠松)は前走東京盃で2着に好走。道中は2番手を追走し、直線入口では抜群の手ごたえ。逃げるブリーズフレイバーを捕らえて、先頭に立ったが、ゴール前で内を突いたスーニに交わされた。それでも見せ場十分で、次走につながる走りだった。勝つにはもうワンパンチ欲しいが、好勝負は可能だろう。

ナイキマドリード(船橋)は前走東京盃で勝ち馬スーニから0.6秒差の6着。中団追走から直線ではいまひとつ伸び切れなかった。それでも昨年のこのレースでは2着に好走。3走前のさきたま杯JpnIIではスーニ、セレスハントらに快勝している。能力は十分ここでも通用するはずだ。変わり身があっても不思議ではない。

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予想のポイント
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一時期のスランプを脱出したスーニがこのレース2勝目のチャンス。前走は斤量58キロを背負っており、今回は斤量1キロ減。条件は好転する。前年王者サマーウインドは好枠の1番ゲートを引いたが、長期休養明けに加え、このコースが微妙。上位争いは可能かもしれないが、連覇への道は険しい。そのほかでは前走だけでは見限れないセイクリムズン、東京スプリントJpnIII勝ちのあるセレスハント、前走好内容のラブミーチャン、昨年のこのレース2着のナイキマドリードが有力だろう。

出走表はこちら↓
http://www.oddspark.com/portal/Main.do?tabId=00000004&eventCd=2&race_DY=20111103&sponsor_CD=15&race_NB=10&mID=p20111102tmk10

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