オートレースドキドキコラム

フレッシュ37期生 注目選手その3

2024年02月09日

 卒業生の話、第3弾は飯塚所属で、養成所・優秀賞を獲得した福岡鷹(ふくおかたか)選手と、SG4勝で一世を風靡した飯塚26期の田中茂を父に持つ田中崇太(たなかそうた)選手。

 まず名前に目が行く「福岡鷹」選手。福岡県出身で「鷹」といえば、プロ野球の福岡ソフトバンクホークス。記者が「ひょっとしてソフトバンクホークスのファンですか?」と尋ねると、「そうです。両親がホークスファンで(名前も)そこからです。自分もホークスファンで良く球場に観に行っていました」との事で、ある意味予想通りの答えが返ってきました。
 一方の田中崇太選手の見た目はちょっとがっちりした体型。父の田中茂選手も細マッチョなキン肉マンで、その点は似ているかもしれません。


福岡鷹選手インタビュー

「選手を目指したきっかけは、オートレーサーの知り合いがいて、飯塚の高宗選手と父が知り合いで、高宗選手を見てかっこいいし、モータースポーツが大好きだったので。でも、バイクは乗ったことがない全くの素人でした。養成所生活は早寝、早起きが辛かったけど、乗る時は楽しかった。競走車で風を切る感じが好きでした。前職は大学を3年で辞めて、車の整備の手伝いをしていました。なので、整備は大好きです。デビューから当面の目標は、実地訓練でハネがあるので、ハネをなくす事と、フォームを固める事だと思っています。競走車名(ペアー)の由来は、梨が好きだからです」

※福岡鷹選手は1月13日に飯塚オート5Rでデビュー。試走37秒、上がり3秒455で後続を離してデビュー初勝利を飾ると、2日目、3日目と連勝、特に3日目には上がりタイム3秒397とデビュー直後の新人としては異例の傑出したタイムを叩き出し、大器を予感させました。ちなみに前36期の栗原佳祐はデビュー3走目で試走32秒、上がり3秒403を出しています。
 2月2日現在、連勝は続いておりデビュー7連勝中。敵地山陽でいきなり初準決へ進出。濡れ走路で敗れたが、最終日に好タイムで逃げ切り。9戦8勝とオートレース界に新たな風を吹き込んでおり、近い将来、世代交代の波をおこせる予感をさせる選手です。


田中崇太選手インタビュー

「選手を目指したきっかけは、父の影響です。世界で一番尊敬しているのが父なので。そんなかっこいい男に自分もなりたいと思いました。養成所での生活は想像以上にきつかったけど、同期と仲良くてその面は楽しかったです。訓練中にケガがあって乗れない時があった時も同期に救われました。卒業に関して父からは「おめでとう!頑張れよ」と言われました。デビュー戦の目標は初勝利。大きな目標はSGレーサーになりたいです。競走車名(トゥモロー)の由来は、知人の名前に明日がつくのでつけさせてもらいました」との事。

※田中崇太選手は1月17日に山陽オート2Rでデビュー。試走49秒、上がり3秒519で5着とデビュー戦を勝利で飾る事は出来ませんでしたが、父・茂選手を彷彿させるガッツ溢れる走りで、頑張っていました。その後、3着、2着と初勝利に一歩届かず、2節目は初日に身体不調で欠場しましたが、2月2日の山陽オート4Rで試走40秒、上がり3秒458で逃げ切り、デビュー初勝利を見事に飾りました。偉大な父の背中を追ってデビューした田中崇太選手。父の境地にたどり着くには相当な努力が必要でしょうが、長い目で見守っていきたい選手です。

文/金子

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■福岡鷹選手のプロフィール・成績

■福岡鷹選手のデビュー戦結果

■田中崇太選手のプロフィール・成績

■田中崇太選手のデビュー戦結果

 

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