オートレースドキドキコラム

2月を振り返って

2024年03月08日

 2月の出来事

 【最多勝利記録更新】
 2月の月始め、とんでもない偉業のニュースが飛び込んできた。高橋貢(伊勢崎22期)がオートレース最多勝利記録を更新した。2月2日時点で1,637勝を達成。それまでは山陽の元オートレーサー・小林啓二の1,636勝が通算勝利数で最高記録だった。それを抜いての通算1位。2月1日までの成績では以下、3位に岩田行雄(伊勢崎15期)が1,592勝。4位に秋田敬吾(山陽5期・引退選手)で1,557勝、5位に鈴木辰己(浜松13期)で1,525勝が入っていた。
 
 高橋貢「勝てて数字を見ると、大変な数字になる。長いことやったんだなという実感が大きいのと、ほっとしたと言うか、でも、あまり意識はしていなかった。1,637回、お客さんの期待に応えた数字。お客さんに感謝ですね。後から伸ばしてくる選手のモチベーションになるためにも、より、数字を伸ばしていきたい」とのコメントを残した。
 
 小林啓二が1,636勝を達成したのが64歳の時。高橋貢は52歳での記録更新なので、高橋貢の偉才さがより際立つ。レースで勝つためにあらゆる技術を身に付けているが、その中でも特に雨を全く苦にしない点は、通算勝利数を伸ばせる大きな要因。オートレースは良走路だけでなく、重走路でも競争しなければならない。


 【オート界初の昼夜同日開催】


 5日から7日の川口オートで、同じ日程で昼と夜に2つの開催が行われた。昼間は8車立てで全12R制。夜は7車立てで全8R制。昼間に出場した選手の中から56人が夜もレースをすることになった。同じレース場で1日に20R楽しめる企画は、おおいに関心が寄せられた。結果的には降雪のため、初日の昼間5R以降が中止。初日の夜も、2日目の昼も夜も開催中止になってしまった。3日目は開催可能で、昼間開催は中村雅人、夜開催は加賀谷建明の優勝で終わった。この企画は3月17日から3日間の日程で、同じ試みが行われる。
 
 【オートレース38期選手候補生の合格者決定】
 38期選手候補生が決定し、4月中旬からオートレース選手養成所に入所することが決まった。応募者数361名に対し合格者は20名(男子16名、女子4名)。競争倍率は18.1倍だった。約9ヶ月の養成期間を経て、2025年の1月にデビューする予定だ。
 
 【新人オートレーサー・浅倉樹良が記録ずくめの優勝】

 15日、伊勢崎オートで浅倉樹良(伊勢崎37期)がオートレース史上デビュー最速優勝を達成。デビュー後22日目の優勝は、青山周平が持っていたデビュー後35日目の記録を大きく上回った。また、デビューから10連勝を達成。今年デビューした37期の中でも最速での優勝となった。
 浅倉樹良「素直に嬉しいです。レース道中は、後ろの森村亮選手のエンジン音が聞こえていて、近い距離にいると思ったので、ミスをしないよう走りました。これからもたくさん頑張り、次節も優勝したいと思います」とコメントし、結果的にこれは有言実行となる。
 その後の3日間開催でもオール1着の完全優勝を達成し、2節連続での優勝。そしてデビュー13連勝を決め、青山周平が持っていたデビュー12連勝の記録をも更新してみせた。

文/高橋

 

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