ファン選抜 大阿蘇大賞典オープン
見どころ
開設82周年を記念する大阿蘇大賞典が3月16日(火)に実施される。このレースは候補馬の中からファンの投票を得て、選考委員会を開き出走馬が選抜される。場内と公式ホームページからファンの支持を受けて選ばれるのだから、このレースに出走すること自体が名誉であり、年度の締めくくりとしてNo.1決定戦の様相を帯びてくる。ファンとしても自分が選んだ馬がNo.1の座をかけて勝負に挑む訳で、馬券を購入する前から一票を投じてゲートに立たせたことになり、注目の度合いも自ずと高くなってくる。距離も2,000mとグランプリ・レースに相応しい設定だ。
9日現在、候補馬として選抜馬10頭、推薦馬2頭、補欠馬3頭の陣容は下記の通りである。選抜馬、推薦馬の中から回避が出た場合、補欠順に従って補充されることになる
やはり人気の中心となるのはタニノウィンザー(牡6・ョ本厩舎)だろう。ファン投票も堂々の1位で実力No.1とファンは見ている。雨中の佐賀記念から直行で1ヶ月ぶりの出走となる。昨年は佐賀記念出走の後、1走(阿蘇根子岳カップ:3着)を挟んでの臨戦過程から2番人気の支持を受けて優勝しているが、今年は1番人気に支持される可能性も高く、万全の調整で臨むことになろう。距離も連覇の『肥後の国グランプリ』、『九州記念』を見る限り問題は無く、むしろ血統的に言って距離の延長は望むところだろう。
次いで支持を受けたのはテットウテツビ(せん9・崎谷厩舎)だ。タニノウィンザーにアタマ差迫った2009年の『九州記念』、続く佐賀・九州大賞典(2,500m)ではタニノウィンザーに先着(4着)している。1,900m以下では危なっかしい戦績だが、2,000mを超えてくると強さを発揮してくる同馬は血統的にも典型的なステイヤーで年齢的な衰えも感じさせない。逆転の期待が込められたファンの声が聞こえてくる。
3番手に支持を集めたのはテイエムジカット(牡6・平山厩舎)で、同馬は九州産馬として2008年の『霧島賞』を制覇(1着同着)している。2009年も連覇の期待がかかったが3着に敗れ、少し歯車が狂ったか。その後はA級戦で3勝しているものの、ここ4戦は勝星をあげていない。年末の『肥後の国グランプリ』も2着ではあるが、勝ったタニノウィンザーからは0.8秒差と少々置かれた感がある。距離が延びてバテるタイプではないだけに、もう一度立て直してもらいたい。
平山厩舎からはジカットをはじめとして補欠も含め5頭選出されているが、その中で伏兵的な存在がテイエムメデテカ(牡4・平山厩舎)か。荒尾に転厩してまだ日が浅く、オープンでの実績は年末の師走特別での4着しか無いが、C級・B級戦を3連勝した勢いが期待されて選ばれた。展開に左右されない自在さもあり、4歳馬の中から唯一の選出と言うことで若さを武器に活躍を期待したい。
年度末の総決算として、ファン選抜の期待を背負ってゴールを目指す『大阿蘇大賞典』。夢を乗せて走るグランプリ・レースに 乞う、ご期待!
| 着順 | 性 | 齢 | 斤量 | 調教師 | 選抜結果 | 順位 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| タニノウィンザー | 牡 | 6 | 57 | ョ本 盛行 | 当 | 1 |
| テットウテツビ | セン | 9 | 55 | ア谷 彦司 | 当 | 2 |
| テイエムジカッド | 牡 | 6 | 57 | 平山 良一 | 当 | 3 |
| テイエムモッコス | 牡 | 5 | 55 | 平山 良一 | 当 | 4 |
| テイエムマーチ | 牡 | 7 | 55 | 平山 良一 | 当 | 5 |
| エムオーヒーロー | 牡 | 5 | 55 | 工藤 榮一 | 当 | 6 |
| テイエムメデテカ | 牡 | 4 | 55 | 平山 良一 | 当 | 6 |
| セントバニヤン | 牡 | 6 | 55 | 中尾 信一 | 当 | 8 |
| エムテイボーイ | 牡 | 7 | 55 | ア谷 彦司 | 当 | 8 |
| フミノフクヒメ | 牝 | 7 | 53 | 佐伯 茂樹 | 当 | 10 |
| カシノカスケード | 牡 | 6 | 57 | 福島 幸広 | 推 | 11 |
| コスモタクミ | 牡 | 5 | 56 | 福島 幸広 | 推 | 12 | テイエムフッカツ | 牡 | 6 | 55 | 平山 良一 | 補3 | 12 | バードダムール | 牝 | 5 | 53 | ア谷 彦司 | 補1 | 14 | リバーアンダルシア | 牡 | 6 | 55 | 大久保 眞二 | 補2 | 14 |
(荒尾競馬組合 3月10日(木)発表分)

