Odds Park 競馬

　２日目のメインはＡ４組で行われる田原特別。この日のＡ級は２鞍が組まれて９レースは９頭立てで、こちらは10頭立てと、多過ぎず少な過ぎず馬券を買う上では楽しめそうな構成となった。初対戦の馬も多くて戦力比較は難しいが、実績的には３歳重賞で２勝（クイーンカップ、岐阜金賞）を挙げたペップセ、地元では昇竜戦の勝ち星が最上鞍ながら笠松で重賞３勝（オータムカップ、ウインター争覇、マーチカップ）を誇るロッキーブレイヴ。未知の魅力では中央１勝クラスから転じて前開催で初陣を飾ったエターナルプライド、転入初戦の不利はあるが南関東Ｂ１勝ちがあるコスモレペティールには既存勢力をあっさり凌駕する可能性を秘めている。これらを取り巻く伏兵陣もワンパンチ秘める馬がいて、ブリンカー効果で掛かりがアップしたスキューマパーラや馬場傾向の変化に伴って地元に矛先を向けてきたハローマイキーは上位争いに絡んでも何ら不思議はない。前開催の内ラチ沿いが使える逃げ有利の馬場傾向が続けば前々で運べるペップセやエターナルプライドが優勢だが、馬場整備によって４月の前半開催以前の内ラチ２～３頭分を空ける展開に戻るようなら差し脚に定評があるロッキーブレイヴやスキューマパーラが浮上。新顔コスモレペティールについては正直計りかねる面があるので大きくは狙いづらいが、馬券的には必須の存在だろう。ハローマイキーについては内が使える馬場ならいいが、外差し傾向に戻れば不発の公算が大きい。近走の好調（笠松戦ではあるが）ぶり、岡部騎手で配当的な妙味は少なそう。押さえ程度にとどめるのが得策かも。

◎(９)ペップセ…半年ぶりの実戦でまだ攻め馬の感触から調整途上と思われた前走だったが、前後半50秒１－53秒１のハイラップを刻んで２着にまとめるあたりは地力の成せる業だろう。成長分を考慮しても32キロの馬体増はやはり太めが残っていたと判断できるが、この中間も反動なく調整して時計になるケイコを消化できた。さすがに中13日で一変までの気配にはないが、叩いた効果は十分。正攻法で押し切る構えだ。

○(10)エターナルプライド…中央１勝クラスからの転入で陣営も期待の様子だったが、追ってからの反応に多少物足りなさこそあったものの追うほどに伸びてＶ発進を飾った。この中間は目立った動きを見せなかったが、初戦でそれなりに仕上がっていたし反動を危惧する必要はない。あらゆる面で２走目の上積みは見込めるはすだし、ペップセを見ながらこれさえ負かせばの競馬が可能。追い比べの形に持ち込めば。

▲(７)ロッキーブレイヴ…３月に復帰後は一戦ごとに良化を辿って、得意の笠松なら1400ｍでも大丈夫と思われたが、出遅れて流れに乗り損ねたとはいえ７着と案外な結果に。これには陣営も納得がいかない様子で、半マイル49秒台でビシッと追い切りをかけて地元に矛先を向けてきた。オープンや重賞では笠松での活躍が目立つ馬だが、Ａ４組ならば地力は一枚上のはず。３キロ減の望月騎手も２走前以上をと虎視眈々。

△(５)スキューマパーラ…転厩後はＢ３組での１勝のみだが、Ａ級に上がってからも９戦して（００３６）。掲示板を外したのは１戦のみの堅実駆けだ。この中間はブリンカー着用で調整されて掛かりがアップしている。騎乗馬が被ることが多くて常に騎乗とはいかない塚本騎手だが、追わせる馬だけに頼れる相棒を確保できたことは大きい。前開催の逃げ有利の馬場では厳しいが、差しの決まる傾向に変わっていれば。

×(３)コスモレペティール…中央未勝利→園田Ｃ１勝ち→南関東Ｂ１勝ちなら実績的には当地のこのクラスでも好勝負可能な戦績。多少夏負け気味と聞くが、追い切りの感触は上々だった様子で、いきなり動いても驚けない。距離の長短は問わないし、脚質に幅があって展開に左右されないのも強み。鞍上の宮下騎手なら当日の馬場傾向をしっかり把握、ペース判断良くソツなく捌いて持ち味を発揮してくれることだろう。

×(１)ハローマイキー…３月に戦列復帰後は笠松狙いのローテが組まれたが、これは名古屋が内ラチ沿い２～３頭分は重い状況が続いて、直線で内へモタれる癖のある同馬には不向きと判断されたためだった。２開催前あたりからインも使える馬場になったぶん地元へ矛先を向けてきた。相手関係の問題もあって前走勝ちを鵜呑みにしていいか迷うところだが、好ムードで臨めるのは間違いない。展開次第で上位を目論む。