Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】

　アンモシエラは未勝利、もちの木賞と1800ｍで２勝。出遅れた未勝利戦２着以外は好位から正攻法、かつスムーズな折り合いで時計も古馬２勝クラスにヒケを取らない。牝馬ながらたくましい先行力。ビーポジティブ、ラーゴブルー、バトードール等多くのダートグレード競走での活躍馬が近親にいる血統で、父ブリックスアンドモルタルはファーストシーズンサイヤーランキング２位。

　バロンドールは確かな末脚で未勝利、１勝クラスと1800ｍで２勝。デビュー戦はフォーエバーヤングの５馬身差３着だった。祖母の半兄にドリームジャーニー、半弟にオルフェーヴルがいる血統で、船橋ダート1800ｍ向きのパワーを持っている印象。

　エコロガイアは前走の阪神１勝クラスでダート２勝目。最後競り合いで手ごたえ以上に伸びてきた。父スペイツタウンはどちらかというと短距離向きだが、産駒にはリエノテソーロやマテラスカイ、モズスーパーフレアがいるので地方のダートへの適性は十分ある。距離延長がカギになるだろう。

【地方所属馬の評価】

　ホッカイドウ競馬のブラックバトラーは、前走ＪＢＣ２歳優駿３着。出足悪くスタート直後から大きく離れた位置を追走し、直線大外から上がり38秒４(メンバー中２位)の脚で追い込んできた点は評価できる。さらに上積みがあるシニスターミニスター産駒。鞍上は矢野貴之騎手を起用。

　同じくホッカイドウ競馬のカプセルは平和賞では好枠から単騎逃げ。ただ時計は平凡（古馬C1級）で、このメンバーに入ると更なる上積みが必要だ。前走の兵庫ジュニアグランプリは3.2秒差の８着大敗で、そこからどこまで上積み出来たかがカギになるだろう。マジェスティックウォリアー産駒なら1800ｍは守備範囲だろう。

　佐賀のウルトラノホシは前走の全日本２歳優駿で勝ったフォーエバーヤングから３秒差の６着だが、２着イーグルノワールからは1.5秒差。再び強敵相手になるが、少なくともフォーエバーヤングが居ない時点で相手大幅緩和。初コースもバテない強みを生かして入着は十分可能。

　キタノヒーローは平和賞でカプセルに差し返されて２着。流れなりに動く反面パンチ力に課題ある。1800ｍ向きではあるが上積みとなるとどうか。

　バハマフレイバーは前走トライアルのチバテレ盃を５馬身差の快勝。同時に中距離適性にもメドを付けた。ただし後手を踏んだ平和賞では殿り負け。現状逃げ一手だけに外枠は厳しい。

　ソレナは前走ナイキアディライト・メモリアルで豪快な大外一気だが、上がり40秒２と印象はともかくタイム面の裏付けに乏しい。対バハマフレイバーで２戦２敗ではＪＲＡ、他地区勢相手は高いハードルだ。

【解説者の予想】

 「新しいダート競走体系」に伴う３歳ダート三冠路線は、このレースから本格始動する。

　アンモシエラは前走ホープフルＳ15着はＧＩで初芝なら度外視していい。ダートに戻れば３戦目以降の1800ｍで２、１、１着を見直せるし、未勝利戦２着時の勝ち馬サンライズジパングはＪＢＣ２歳優駿２着馬と戦ってきた相手のレベルは悪くない。牝馬ながらここは勝ち負け有望だ。

　アンモシエラと同厩のバロンドールは、２戦目の未勝利戦を６馬身差圧勝。続く芝2000ｍのエリカ賞こそ着外に終わったが、ダートに戻った前走で即巻き返して２勝目。道中後方から勝負どころで外めに持ち出し抜け出す好内容で、回りこそ違えどスパイラルカーブ船橋向きの印象。新馬戦３着は全日本２歳優駿７馬身差で圧勝のフォーエバーヤングと0.8秒差。このメンバーなら素質上位だ。

　地方勢の中心は、ホッカイドウ競馬のブラックバトラー。ＪＢＣ２歳優駿は２着馬から８馬身差の３着だったが、スタート後出足ひと息で道中大きく離れた殿りを追走、そこからハイペースの利はあったにせよ３～４コーナーから猛然と追い上げた。今回もスタートが課題もデビュー３戦から本来そこまで不得手ではないはず。

　すでに船橋コースを走っている経験を買えば平和賞勝ちカプセルに注目の手はあるが、ダートグレード競走に入ると兵庫ジュニアグランプリでの３秒２差が気になるところ。ただ、今回1800ｍに距離延長で逃げが打てそうな顔ぶれ。終いの粘りは増しそうだ。

　佐賀のウルトラノホシも全日本２歳優駿は２着馬からは1.5秒差なら健闘で、二度目の南関東遠征で上積みがあれば。

　エコロガイアはここまで２勝がダート1200ｍで今回距離延長がテーマ。父スペイツタウンからは短距離型のイメージも、母系は中～長距離志向で伯父にケンタッキーダービー２着馬がいる血統背景。今回鞍上に昨年の南関リーディング笹川騎手は好材料。

◎(1)アンモシエラ
○(3)バロンドール
▲(2)ブラックバトラー
△(7)カプセル
△(9)ウルトラノホシ
△(4)エコロガイア