Odds Park 競馬

　この日のメインはＡ２組で行われるポインセチア特別。前開催のシトリンオープンで４着と好走して自信を付けたダンシングラブリーが２組に降りればと陣営が意気込むのは当然だが、２走前のＡ４組を勝った時も前走にしてもマイペースの単騎逃げ。上がりの方が速い流れに持ち込めたのが大きかったか。出脚自体はそれほど鋭くないし、ここは他の有力処に先行馬が多数いる構成。ハナ限定ではないのでそれだけで軽視することはできないが、ここ２走ほど楽な展開でないことは確かだ。そこで主力視したのはフォルツァエフ。中央３勝クラスから９月に転じて一戦ごとに良化を辿り、３走目の前走で初Ｖ。発馬は決して速くなかったが、二の脚で一気に並びかけて直線でグイッと４馬身差抜け出した。あの内容なら1500ｍの方がいいし、外枠を引いたのも好都合。こちらも中央の戦績を見る限り逃げ一手ではないので、内を見ながら果敢に前に出るも良し、何かに行かせて番手でも良し。レースがしやすくなった。体調面の上積みもまだ見込めるだけに勝ち負けの期待を寄せたい。一発の魅力は今回が転入初戦となる元中央オープンのロイヤルパールス。追い切りで好時計をマークして態勢作りに余念はないが、今年６月に戦列復帰後の３走がさっぱりなのがどうか。上位人気と目される２頭をまとめて面倒見る可能性があるが、一方で馬群に沈む危険もはらむ。伸るか反るか意見の分かれるところで当日の気配は要チェックしたい。これとの比較ならこの中間は脚元が安定しており、得意の1500ｍに替わるヘイシリンが狙い目かも。発馬次第でハナへ行って良し、番手に控えても良し。無理なく馬場のいい外めを走れるので粘り込む場面があっていいだろう。

◎(11)フォルツァエフ…転入初戦は21キロ増と太め残りだったが、乱ペースに巻き込まれながらも７着と格好を付けた。その後は一戦ごとに良化を辿って３走目の前走で初Ｖ。920ｍとあってテンの鋭さは他馬に譲ったが、抜群の二の脚で先頭に並びかけて直線でグイグイ引き離す強い内容。1500ｍに延びるのはいいし、外枠を引いたのも好都合。逃げて他馬の持ち味を消す作戦が最善手だが、控える形でも粘闘する構え。

○(10)ヘイシリン…10月27日の笠松戦を取り消したが、その後の回復は順調で、気配自体は見た目に変わりなくきている。９月のクンツァイトオープンは守備範囲外の2100ｍだけに度外視でよく、過去３勝とベストの1500ｍで見直しが利くか。自らハナを切ってもいいが、最近の名古屋の馬場は逃げ馬に不利な状況が続く。内のノラや外のフォルツァエフを行かせて番手に収まるのが理想か。その形なら簡単に崩れない。

▲(７)ロイヤルパールス…中央ではデビュー３戦目以降はダートに専念。1200ｍで３勝、1400、1800ｍで各１勝。中山1200ｍのオープン勝ちがあって実績的には断然の存在だろう。ただし、今年６月に戦列復帰後の３走がさっぱりなのが気になるし、久々の周回競馬がどうかなど不確定要素は多い。追い切りでは併走先着と気を吐いて上々の時計をマーク。脚力は示したが伸るか反るか、頭あってヒモなしの結果になる？

△(８)ダンシングラブリー…一般編入後は２走目のＡ４組で１着、前走のシトリンオープンで４着。伸び盛りの３歳馬でこれからの飛躍が楽しみな一頭だ。ただし、ここ２走はマイペースの単騎逃げに持ち込めたのが大きく、1500ｍに短縮して同型もかなり強力になった。少なくとも楽な展開は望めないか。とはいえ、並べば簡単に抜かせない勝負強さが身上のタイプ。モマれ込むようなことでもない限りは好勝負とみる。

×(３)ダイセンハッピー…７月戦後はもどかしいレースが続いたが、前走の笠松戦で久々の美酒。相手関係に恵まれたとは言えそうだが、あれで自信回復の一助にはなったか。転入初戦のロイヤルパールスがどういった作戦に出るかは不明だが、フォルツァエフ、ダンシングラブリー、ヘイシリンと上位人気が予想される面々に先行タイプが多い構成。好位でためを利かせてひと差しが利く同馬に展開利の可能性は十分だ。

×(１)エッシャー…昨年６月に1500ｍのムーンストーンオープンを勝ち、９月に920ｍのベイスプリントで重賞制覇した実力馬だが、以降は鳴かず飛ばず。今年９月に戦列復帰を果たしたものの、大きく馬体を減らしており、往時の走りがなかなか戻ってこない現状だ。ただ、この中間は徐々に気配が上向いてきた様子。まともならここで引けは取らないし、当日に多少なりとも馬体を戻しているようなら穴に一考したい。