Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
　ライオットガールはＪＢＣレディスクラシック６着。急遽乗り替わり、スタートで出負けと不運が続いたため、先行有利の馬場では巻き返しが出来なかった。レパードステークスなど1800ｍ４勝。レディスプレリュードでは直線で一旦先頭に立つなど見せ場は十分だった。テリオスベルに2.5キロ差は有利で、軽量を活かしたい。

　テリオスベルはＪＢＣレディスクラシック５着。レディスプレリュードでは３コーナーで先頭に立ったものの、上がりの競馬になり後続の末脚に屈し、ＪＢＣレディスクラシックでは３コーナーでノーブルシルエットに前をカットされたのが響いた。いずれもいつもより主導権を取りに行くのが遅かった。昨年逃げて２馬身差快勝は55キロ。今年は56.5キロとトップハンデを背負う。早めに主導権を握りたい。

　パライバトルマリンは今年の関東オークス馬で、古馬初対戦となった前走のブリーダーズゴールドカップで２着と健闘している。その前走はテリオスベルの２番手を進んだが、勝負どころからは離される一方の４馬身差の完敗だったが、カラフルキューブやプリティーチャンスには先着している。同じ３歳ライオットガールより１キロ軽い53キロは有利で、枠順からも主導権を握れる可能性が高い。

　ビジンはダート７戦して【3-0-0-4】で、好位、中団から終いが弾ければ勝って、不発だと着外という成績。芝でも勝っているように能力は高いし、距離はベストの条件。53キロも有利で、スタートさえ決まれば、上記３頭の一角崩しの期待も。

【地方所属馬の評価】
　岩手のゴールデンヒーラーは当地12勝、重賞８勝の実績馬で、前走は南部杯に出走し、レモンポップからは3.1秒離された７着だが、２着イグナイターからは1.1秒差。クイーン賞には一昨年参戦し、ダイアナブライトの７着だった。当時より体も約20キロ増えて、パワーも増してきた。成長度を測る意味でも検討を期待したい。

　ティーズハクアはＪＢＣレディスクラシック９着。重賞未勝利だが、地方全国交流では入着級で、地方勢の中では上位の力を持っている。スタートを決めて好位に付ける競馬ができればいいが、このメンバーでは厳しいレースになりそうだ。

　ノーブルシルエットはＪＢＣレディスクラシック12着。ＪＲＡオープンでは掲示板級で、南関東に転じてからは地方全国交流のビューチフルドリーマーカップで重賞初勝利を挙げている。ＪＢＣでは度重なる不利もあり力を出しきれなかった面はあるが、ベストはマイルで、52キロは有利も力の要る船橋の馬場も疑問。

　サルサレイアは３年前の３着馬だが、一昨年５着、昨年７着としだいに着順を下げている。今回も51キロは実績を考えれば恵まれたが、年齢的な衰えとどちらが勝るかだ。

　笠松のエイシンレミーは佐賀在籍時に３勝を挙げているが、クラシックシーズンに入ってからはいいところなく、笠松に移籍してからも見せ場もない近況で。

　サブルドールはマイルで連勝と好調。前走のトライアルもアタマ差の接戦を制したように勝負根性もある。砂をかぶる競馬も経験し満を持しての挑戦で、相手は強くなるが今後につながる競馬を見せて欲しい。

　グレースルビーは３勝がいずれも1800ｍ。中央、大井、船橋を通して重賞初挑戦だが、前２走大敗しているように、ここもどこまで。

【解説者の予想】
　ＪＢＣレディスクラシックでは出負けが響いてひと息の結果に終わったライオットガールだが、得意の1800ｍ、主戦岩田望来騎手に戻り本領発揮の巻き返しに期待したい。54キロは有利だが、最内枠だけにスタートには注目だ。
　昨年の勝ち馬テリオスベルも昨年グランブリッジに２馬身の差をつけたように、自分の競馬に持ち込んだときの強さは、このメンバーでは抜けている。大外枠だけに遅れたとしても見ながら競馬できるし、早めに主導権を握ればトップハンデと言えども軽視できない。
　パライバトルマリンも放牧明けになるが休み明けは走るし、53キロ、好枠を生かして好位で競馬できれば逆転も十分に可能だ。
　ビジンは本来もっと長い距離が向く馬だが、持久力勝負に持ち込めれば、割って入る可能性は十分ある。

◎（１）ライオットガール
○（11）テリオスベル
▲（３）パライバトルマリン
△（６）ビジン