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2023年9月27日   日本テレビ盃 (船橋競馬)  

船橋競馬   第11レース   ウシュバテソーロが始動
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

13_funabasi.jpg【中央所属馬の評価】

 ドバイワールドカップの勝ち馬ウシュバテソーロが始動する。5歳春、ダート路線に転向してから素質が開花し、6勝3着1回の快進撃で東京大賞典、川崎記念、そしてドバイワールドカップを制した。やはりオルフェーヴル産駒らしい、底知れぬ強さがある。暑い時季に弱く、乗り込みは十分だが完璧な仕上がりではないし、ここはあくまで渡米前のひと叩きだが、相手関係からもいい形でステップを踏めそうだ。

 ミトノオーは兵庫チャンピオンシップに勝ち、ジャパンダートダービーは3着だったが、前半34.9の超ハイペースで逃げ、上がり40.0と高いポテンシャルを見せた。ここはマイペースが期待できるメンバー構成で、ウシュバテソーロに土を付けるならこの馬の逃げ切りか。左回り1800mは新馬戦で経験しているし、ナイター競馬も問題ない。

 セキフウは前走のエルムSで上がり35.5の大外一気。スタートはひと息だが、現役屈指の瞬発力を持っている。ユニコーンS2着など左回り経験十分。初勝利以来となる戸崎騎手とのコンビは心強い。

 テンカハルはJRA芝3勝の中~長距離型。3勝クラスで頭打ちだったが、ダート路線に転向し2・3・1着と覚醒した。今回補欠からの繰り上がり出走で、格下は確かだが、距離短縮含め上積みに注目したい。

【地方所属馬の評価】

 スワーヴアラミスはマーチS、エルムS、東海SなどJRA9勝、転入初戦のオープンに勝ち、以降勝ちきれないものの中距離重賞で上位常連。スタート今ひとつも末脚は確かで、終い確実に伸びてくる。混戦で浮上の可能性。

 シルトプレは昨年の道営二冠馬で、同年のダービーグランプリ覇者。前走エルムSでは、出走馬中2位の上がり36.1とダートグレード競走で通用する決め手も持っている。好位で折り合えばチャンスも。

 ビヨンドボーダーズの重賞実績は、4歳時に1000mの船橋記念で2着。ダートグレード競走、1800mは条件的にどうか。厳しいレースになりそうだ。

 エイシンデジタルは摂津盃を制するなど兵庫で活躍したが、今春転入し【0-0-0-8】と苦戦が続く8歳馬。そもそもA2クラスの格下だ。

 笠松のサイファリスは1800mで4勝しているが、勝ち星はホッカイドウ競馬のA2クラスまで。以後川崎、笠松へ移籍も3年間勝ち星から遠ざかっている。補欠からの繰り上がり出走だけに厳しいだろう。

 名古屋のブレイヴコールは17年の兵庫ダービー馬で、園田、高知で16勝。ただし、今夏移籍した名古屋のA級で通用しない近況では、この相手では厳しいレースになりそうだ。

 金沢のマイネルヘリテージは昨年のこのレースで大差9着。JRAでデビューし、金沢に移籍し5勝。再びJRAに戻ったが1勝クラスで通用せず再移籍では、好走は難しいだろう。

【解説者の予想】

 ブリーダーズカップクラシック参戦表明しているウシュバテソーロがここで始動する。直線外から鋭く伸びて2着アルジールスに0.5差で快勝したドバイワールドカップ制覇、その前の東京大賞典、川崎記念連勝を含め砂質など異なる条件下の競馬場で結果を出し続けているところがこの馬の強さで、このあたりはオルフェーヴル-ステイゴールドに連なる血統の強さか。今回半年ぶりで、渡米する事を考えれば余裕残しの仕上げとみるが、今回の顔ぶれなら地力で勝り、脚質的に船橋も合うはず。
 ジャパンダートダービー以来の実戦で今回は古馬と初対決になるミトノオー。そのジャパンダートダービーは前半の3ハロンが11.9-11.1-11.9のハイラップから、向正面で後続をいったん引き付けると、3~4コーナーで再び引き離し、直線入り口では2番手以下に大きな差。さすがに最後は厳しくなったが残り100mくらいまで先頭で、無敗の三冠馬誕生をあと少しで阻む可能性すらあった。祖父ローエングリンを思い出させる逃げ脚が武器で、今回1ハロン短縮は間違いなくプラス材料。引き続き武豊騎手騎乗も魅力。斤量差も生かしここは金星を狙う。
 セキフウは前走のエルムSで兵庫ジュニアグランプリ以来の重賞勝ち。道中後方から3~4コーナーで徐々にポジションを上げ、先行馬を射程圏に捉え、直線外から最速の上がりを繰り出した鞍上の手綱さばきに導かれての復活劇。同様の競馬ができれば100m延長は問題なさそうだし、左回りも過去良績があり不問。手替わりも戸崎騎手起用ならマイナス面は少ない。
 補欠繰り上がり出走となるテンカハルはデビューから芝路線で3勝クラスに昇級後はくすぶっていたが、今年からダート路線に切り替え2・3・1着でオープン昇格。スレイプニルSも0.9差6着と好走。母は米GI6勝、半兄ポタジェは22年大阪杯勝ち。まだ5歳なら今後の成長の余地も十分あるはず。
 地方勢では古豪スワーヴアラミスが筆頭格。川崎記念ではウシュバテソーロに2.9差だけにさすがに厳しい戦いだが、自身は前4戦最速の上がりで2・2・2・3着と闘志をみせている。JRA時重賞3勝馬で実績も見劣らず、一角崩しはあっても不思議ない。道営シルトプレも前走エルムSで0.6差5着とJRA勢相手にもヒケを取らない実力馬。久々の左回りでも2歳時に良績ある馬で問題なく、圏内も。

◎(4)ウシュバテソーロ
○(8)ミトノオー
▲(11)セキフウ
△(1)テンカハル
△(7)スワーヴアラミス
△(2)シルトプレ

おすすめ買い目

馬単 4→8 4→11 4→1 4→2 4→7

 

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