オートレースドキドキコラム

最終日の1着は...

2024年05月03日

 最終日の成績はその後の心の持ちように影響を与えるようです。そんな中、最終日1着を取った選手に心情をお聞きしました。
 
 60歳代選手A「最終日に1着だと、休みの間にちょっと気持ちが楽ですね。逆に着が悪いと次の開催までに何をやろうかと考えてしまいます。今も雨で勝てたけど、晴れがあまり良くないので、今度バルブを交換しようかなと思ってます。それでダメならクランクを換えようかと思ってます。予選中とかの大事なところで勝てないし、連対率が悪いですもん」
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 50歳代選手B「最後良ければいいけど、ダメな時は次に来て何の整備やろうかなって考えますよ。最後良ければ、次は何を上積みしようかなってなるけど、悪い時はどうやって調整しようかなって。いい時は上積みだけだからね。晴れのエンジンは重かった。回転が上がってないもん。まあ、バネと電気をやろうかな」
 
 50歳代選手C「そりゃあ気分いいですよ。最終日に惨敗して、家に帰って不機嫌だと嫁に文句言われますよ。【最終日の成績って大事ですね】大事ですよ。【今回は1着で良かったですね?】暗くならずにすみます。開催中はレース場にいる分、いいですけど。最終日はどうしても引きずってますから。1日、2日は引きずりますから」
 
 20歳代選手D「休み中は特に変わらないですけど、帰る時は気持ち良く帰れますよね。どんなレースでも1着は。一般戦だろうが優勝戦だろうが一緒だと思いますけど、今日は気持ち良く帰れそうです。【逆にエンジン状態が悪いまま節が終わった時ってどうですか?】いろいろ考えなきゃいけないですし、次のレースまでに何かパーツを換えようとかって感じにはなると思います。まあ今、自分もエンジン自体がいいわけじゃないので、現に一般戦モレしているし、何か改善しなきゃいけないんですけど。エンジンのベースが良くないですね」
 
 40歳代選手E「【最終日の成績が悪いと、その後、家で何か考えたりしますか?】一瞬だけ(笑)。そうじゃないとイライラじゃないですけど、家族にも迷惑かけちゃうので。次の開催ではアレをやろうとか思って、1回忘れて、整備日とかに来てやってる感じです。あまり家に持ち帰らないようにしています」
 
 50歳代選手F「何よりの薬です。気持ちがいいですね。どんなレースであれ。たとえそれが1Rでも何でも。まあ、それは後ろのレースに越したことはないですけど。最終日の1着は誰しもそうだと思うけど、次の開催に向けてのモチベーションも上がるし、その節、やったことが報われたと思って、何よりの活力源になります。なんだかんだ言って、これが1番です。【逆に最終日に成績もエンジンも良くなかった時ってどうですか?】考えちゃいますよね。でも、自分の場合はもう年齢的なモノもあるのか、若い頃に比べれば割り切って考えられるようにはなってます。若い頃は次に前検行ったら何やろうか、これやろうか考えちゃってましたね」
 
 70歳代選手G「最高の気分。【逆に最終日に悪い成績だと?】ガックリしちゃうよ。今は最高の気分。次の開催までいい気分でいられるからね」
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 優勝した50歳代選手H「いやいやもう、ほんと、僕らはもうこの歳だから、何にも変わらないですよ。仕事だから淡々と走るだけですよ。全然浮かれないですし」

文/高橋

 

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