日本競馬で最後のアラブ単独レース

　福山競馬の開設60周年として開催する、福山競馬を支え続けたアラブ系馬の最後の重賞競走です。この競走名は、ファンの方々の応募のなかから選ばれました。

サラブレッドを導入して約4年。数々の名勝負が繰り広げられ、多くの名馬がファンに雄姿を披露してきた福山のアラブ系競走も、残すところこのレースのみとなりました。

今年5月に2250mの距離で行われたアラブ系重賞、「福山さつき賞」では2番人気のフジノコウザンが、1番人気のバクシンオーに2馬身差をつけて連覇を達成しています。

レースは2番手につけたフジノコウザンを、バクシンオーがぴったりとマークする展開。最後は追い比べで、フジノコウザンが外によれながらも力強く抜け出しました。

そして3着には後方から鋭く追い込んだ4歳馬、ザラストアラビアンが入線しています。

その「福山さつき賞」から4ヶ月。距離も1800mとなって、最後の決戦が行われます。各馬がどのような戦いぶりを見せてくれるか、アラブの精鋭たちの走りにぜひご注目ください。

いまだ根強い人気を誇る福山のアラブたちが、歴史の重みを背負ってこの大舞台に挑みます。このレースは、正真正銘、日本競馬で最後のアラブ単独のレースとなります。