第14回 黒船賞JpnV(高知)

レース概要

開催日2012年3月20日(祝・火)
実施場高知競馬場
距離ダート1,400m右回り

地方専門紙のおすすめ買い目

馬単 3→11 3→9

レースの狙い

セイクリムズンの巻き返しに期待する。JBCスプリントJpnI、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでは、ともに勝ち馬スーニの2着に敗れたが、2戦ともに差は0.3秒以内。今回は斤量2キロ差で、相手は休み明け。逆転の余地は十分にあるはずだ。相手はスーニ、トウショウカズンが有力。ダイショウジェットも2、3着ならチャンスはある。

出走馬短評

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JRA所属馬短評
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スーニはダートグレード4連勝中。昨年のJBCスプリントJpnIでは大外から鮮やかに突き抜けて優勝。1分10秒1のコースレコードをマークし、JBCスプリント2勝目の快挙を成し遂げた。一時期は不振に陥っていたが、昨夏から完全復活。勢いが止まらない。黒船賞は2年前に制覇。昨年も出走を予定していたが、開催中止の憂き目にあった。斤量59キロは背負い慣れている。約3カ月ぶりの実戦でも不安はないだろう。

ダイショウジェットはダート1400メートル【5.1.2.4】と得意。同距離ではJRAのオープン特別で3勝を挙げ、ダートグレードでは11年根岸ステークスGIII3着、同年サマーチャンピオンJpnIII3着と好走している。昨年、9月に浦和で行われたオーバルスプリント(ダート交流重賞)では、2着馬トーホウドルチェに5馬身差の圧勝。大型馬だが、小回への適性は高い。高知1400メートルは合いそう。侮ることはできない。

アイルラヴァゲインは前走オーシャンステークスGIIIで1年4カ月ぶりの出走。後方追走から直線で伸びず、15着に敗れた。長期休養明けだったので大敗は仕方ないが、今年で10歳。衰えはあるかもしれない。ダート戦では10年京葉ステークスを勝利しているものの、ダートグレードでは09年カペラステークスGIII5着、10年JBCスプリント5着。掲示板に入るまでが精いっぱいだ。

セイクリムズンは11年かきつばた記念JpnIIIを含むダートグレード3勝の実績。昨年のJBCスプリントでは好位追走から直線で抜け出し、勝ち馬スーニから0.2秒差の2着に好走した。前走フェブラリーステークスGIは積極的にハナを奪ったが、直線で早々と失速して15着と大敗。ただし、11年フェブラリーステークスも14着。1600メートルでは結果が出ておらず、1ハロン長い。得意の1400メートルなら巻き返しは必至だろう。

トウショウカズンは昨年の11月に京都ロイヤルプレミアムを勝利してオープン入り。年明け初戦の大和ステークスでオープン特別初勝利を飾った。続く根岸ステークスでは先行勢に厳しい流れの中、3番手から粘り込んで2着に好走。ここにきて力をつけている。前走フェブラリーステークスは13着。差し・追い込み勢が上位を独占し、展開が向かなかった。高知1400メートルは脚質的に魅力。ダートグレード初制覇のチャンスだ。

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地方所属馬短評
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ケイアイライジン(船橋)は前走報知グランプリカップに出走。直線では同厩舎のルクレルクと一騎打ちを演じ、最後は半馬身差をつけて優勝した。JRA所属時代にも中距離を中心に勝利を挙げ、1800〜2000メートルがベスト。1400メートルでは昨年のオーバルスプリントで、勝ち馬ダイショウジェットから2.2秒差の8着と完敗。厳しいレースになるだろう。

タンゴノセック(高知)は高知に移籍して以降、地元では【4.1.0.0】と連対率100%。2着に敗れたのは、昨年末に行われた2400メートルの高知県知事賞。1600メートル以下ではすべて勝利を挙げている。8歳でもまだまだ衰えはない。ただし、今回はダートグレード。善戦しても掲示板までか。

チュニジアンブルー(高知)はJRAのダートで3勝の実績。11年秋に高知へ移籍し、力の違いを見せつけて7連勝をマークした。前走黒潮スプリンターズカップはスタートで出遅れ。最後方追走から追い込んだが、2着に上がるのが精いっぱいだった。勝ち馬タンゴノセックとは勝負付けが済んでいないといえそう。それでもJRA勢相手では分が悪いだろう。

エーシンエフダンズ(兵庫)はJRAで5勝を挙げ、芝短距離のオープンで活躍していた。ただ、ダートのオープンでは10年室町ステークス(1200メートル)が唯一の出走で15着。実績的に劣勢なのは否めないだろう。

出馬表

賞金 1着21,000,000円 2着4,850,000円 3着2,700,000円 4着1,900,000円 5着1,050,000円 

枠番馬番所属馬名性齢負担重量調教師騎手
11高知チュニジアンブルー牡656.0別府真倉兼育
22高知タンゴノセック牡856.0田中守赤岡修
33JRAスーニ牡659.0吉田直川田将
44高知レーザーブレイド牡556.0細川忠宮川実
55JRAダイショウジェット牡956.0大根田柴山雄
6兵庫エーシンエフダンズ牡856.0橋本忠川原正
67JRAアイルラヴァゲイン牡1057.0手塚貴津村明
8佐賀レイズミーアップセン856.0真島元真島正
79JRAセイクリムズン牡657.0服部利岩田康
10船橋ケイアイライジン牡656.0川島正川島正
811JRAトウショウカズン牡556.0領家政武 豊
12名古屋ニシノコンサフォス牡1256.0今津勝吉井友

過去のデータ

過去の傾向

2008年と2011年はそれぞれ別の理由で開催が中止となっている。レースが行われた12回中11回はJRAの馬が勝利。スーニ、ブルーコンコルド、マイネルセレクト、ノボジャック、サウスヴィグラスなどJpnI級の実力馬がズラリと並んでおり、JpnIIIとはいえレースレベルは高いことがうかがえる。さらに特徴をいえば、「フェブラリーステークスGIの敗者復活戦」。前走同レースに出走して負けていた馬が、順当に巻き返すケースが多い。距離に関しても1600メートルより1400メートルを得意としているタイプならば、より狙いやすい。スーニやトーセンブライト、リミットレスビッドはまさにそうだ。

過去のレース結果

【2010年度】

地震の影響により、開催中止

【2009年度】
2010年
3月22日(月)
高知
1,400m
晴・不良
1710スーニJRA牡459.0川田将1:27.71
279トーセンブライトJRA牡957.0北村宏1:28.011/22
344ミリオンディスクJRA牡657.0蛯名正1:28.213
4811アルドラゴン兵庫牡957.0木村健1:29.147
556キングスゾーン名古屋牡857.0安部幸1:29.3110
668シャレーストーン船橋牡456.0酒井忍1:29.3ハナ9
767リミットレスビッドJRA牡1158.0福永祐1:29.935
822ポートジェネラル高知牡756.0御神訓1:30.13/48
933パリスエトランゼル高知牝554.0中西達1:30.2クビ12
10812ヴァンクルタテヤマJRA牡857.0幸英明1:30.511/24
1155グランシュヴァリエ高知牡556.0赤岡修1:31.136
1211アポロコマンダー福山牡756.0三村展1:32.8811
払戻金
単勝 複勝 馬連複 馬連単 ワイド 三連複 三連単
組番払戻金組番払戻金組番払戻金組番払戻金組番払戻金組番払戻金組番払戻金
10220円 10
9
4
110円
120円
130円
9-10260円 10-9510円 9-10
4-10
4-9
140円
170円
150円
4-9-10240円 10-9-41,100円