Odds Park 競馬

【中央馬】
◇ソリタリーキングは５歳春に東海Ｓ優勝。その後、地方交流に本格参戦し、日本テレビ盃、マーキュリーＣ勝ちなど（２５５４）。勝ち星こそ２年以上遠ざかっているが、崩れぬ走りで上位を賑わしている。名古屋も昨年、大賞典２着にグランプリ５着。兄ヴァーミリアンも制したこのレースで久々の美酒といきたい。

◇エーシンモアオバーは当初、地方交流ではなぜか勝てない現象が続いたが、12年のこのレースで交流グレード初制覇。それを契機に白山大賞典、名古屋グランプリ２勝の（４５４７）。うち当地は（２２１２）で夏の札幌・函館、金沢と並んで得意にしているコースである。有終の美を飾るにはふさわしい舞台か。

◇カゼノコは未勝利を勝ち上がるのに時間を要したが、ジャパンダートダービー勝ちで一躍スポットライトを浴びる存在に。年初の川崎記念では王者ホッコータルマエに０秒１差まで迫っている。小回りが課題になりそうなレースぶりだが、このメンバーだと前に中央馬だけを見ながら運べそうである。それならば。

◇ニホンピロアワーズは12年ＪＣダート優勝が燦然と輝くダート重賞戦線の顔。地方でも11年名古屋ＧＰをはじめ（４３１４）、ソツない取り口の堅実駆けが持ち味である。そんな同馬からすると近走が物足りないが、（４２００）のＪｐｎ２、Ｊｐｎ３なら掉尾を飾る可能性も残されているはず。こと当地は①①②着だ。

◇アムールブリエは３歳牝馬の関東オークスは１秒９差３着。その後もスイスイとはいかなかったが、年末年始の1000万、1600万条件連勝でオープン入りすると３月・エンプレス杯で重賞初制覇を果たす。夏休み明けのブリーダーズＧＣで下したのはあのサンビスタ。オープン牡馬とは初対戦だが、楽しみを持ちたくなる４歳牝馬だ。

【地方馬】
◇サイモンロードは３大グレード競走すべてで地方最先着を果たすなど５歳時は名古屋のトップに君臨。だが６歳の名古屋大賞典で失速して以来、いい感じで４角を迎えても直線で止まる姿が目につくようになった。逃げて見せ場をと期待したいのだが、現状では…。

◇ゴールドゼウスは６月まで中央500万を走り（２４１18）、その後高知へ転出した。スタートでつまずいた前走は度外視としても、東海地区と高知の馬の交流となった東海菊花賞で10着惨敗。これが現状の力関係だろう。ましてや中央馬相手では。

◇サンマルボスは中央では1000万まで上がって（３３０32）。障害（１１０９）、兵庫（０００１）を挟んで高知へ。かの地でも６走したが、いまだ馬券絡みのない状況だ。距離延長に変化を求めたくなる戦歴だが、逆に差が目立つような気がする。

◇エアマデレーンは（０１０３）と中央未勝利を勝ち上がれず、いったん兵庫へ。条件を満たして中央復帰も500万（０２１６）ではここでどうこう言えないが、転入当初から陣営の期待の大きな一頭。今後につながる競馬をぜひしてほしい。

◇ピースフルリバティはテンに行けないのがタマにキズだが、追い込む競馬でオープンでの地位を確立しつつある。だからといって2500ｍが合うとは何とも言えないところだが、生え抜きの代表として中央勢に思い切ってぶつかってほしい。

◇コスモフィナンシェは３歳８月に中央でデビューするも（０００２）で転出。その後は岩手と名古屋・笠松を行ったり来たり。馬場経験や遠征経験は豊富だが、自己条件でも勝てないのが現状である。ましてやこの距離では大敗を危惧。

◇キッズニゴウハンは４月まで中央1600万で走って（４２１30）。芝のマイルが主戦場だったが、高知ではＡ－１などで３勝を挙げており、地方の砂にもそれなりに適応している。距離や名古屋コースに思わぬ適性を見せればだが、希望の域は出ない。

【見解】
　７年連続中央馬が１～３着を独占しているダート界最長距離の交流重賞。メンバー的に今年も中央馬の競馬になりそうである。
　昨年の１、２着馬エーシンモアオバー、ニホンピロアワーズがそろって出走してきた。いずれも名古屋巧者、しかも引退レースということで力も入ろう。５着だったソリタリーキングも今度こその意気。だが、そんな地方交流の常連に待ったをかけるのが４歳カゼノコ。小回りが合う脚質ではないが、そこは若さを武器に勝って世代交代を成し遂げたい。アムールブリエも同じく４歳だがこちらは牝馬。オープンの牡馬とは初対戦になる。が、サンビスタの例もあるだけに軽視はできない。

◎カゼノコ
○アムールブリエ
▲エーシンモアオバー
△ニホンピロアワーズ
△ソリタリーキング