Odds Park 競馬

【中央馬】
◇エーシンモアオバーは軽快な先行力で息の長い活躍を見せる地方交流の常連。地方（４４４６）のうち当地は（２２１１）と相性がいい。ただ、このレースは②③着とあと一歩が続いている。今年は名古屋ＧＰ２勝の名コンビ・岡部騎手で臨む。今度こそといったところだろう。

◇フィールザスマートは500万、1000万を連勝直後にジャパンダートダービーで０秒１差３着。その後準オープン、オープン特別も勝ってフロックでないことを証明、着実にステップアップしている。末脚勝負が合っていそうだが、前走のようにある程度の位置にもつけられるので、小回りにも対応可能だろう。

◇アジアエクスプレスは３戦３勝で朝日杯フューチュリティＳを制したＧⅠ馬。もっとも新馬、特別連勝はダート戦。レパードＳ勝ちで芝・ダ不問をあらためて示した。そんな馬が４歳初戦に地方交流を選択。骨折明けに初の古馬戦ではあるが、負けられないぐらいの気持ちのはずだ。

◇メイショウコロンボは逃げなら（６４１１）、そうでないと（１１０４）。逃げて着外は平安Ｓ９着だが、０秒６差とそう負けていない。よどみない流れを作り出して後続に脚を使わせる逃げ。前走は馬体を併せられてからもうひと伸びしてみせた。味を占めたか続けて地方へ。飛躍の予感。

【地方馬】
◇バーチャルトラックは中央の1000万条件で頭を打って昨年の夏に高知へ。かの地では（５４１１）という成績なら再生は成ったか。グレード競走は盛岡・南部杯以来２度目。そのときは後方のまま11着に終わっているが、今回は前走で地元重賞を勝っての挑戦。見せ場ぐらい作りたい。

◇トーセンアレスは中央のオープンではこれといった結果を残せなかったが、南関東では重賞、オープンを３勝。このところはダートグレードでの善戦も目立つ。こと昨年秋の浦和記念は南関馬同士の決着になったとはいえアタマ、クビの３着。中団あたりにつけて中央勢の一角を崩したい。

◇タッチデュールは先ごろ引退したトウホクビジンの跡を継いて東へ西へ忙しく飛び回っているが、混迷する笠松オープン界では暫定トップの位置にいる。ダートグレードでは船橋・クイーン賞の４着が最高だが、牡馬混合だと６着になる。それ以上を目指したい。

◇サイモンロードは昨年のこのレース（９着）からスランプに陥ってしまったが、秋に去勢手術を施した効果もあってか、名古屋記念を連覇。梅見月杯では上り馬ノゾミダイヤとの頂上決戦を制して３連覇を達成、完全復活を高らかに宣言した。一昨年の４着以上を目指す。

◇リワードレブロンは名古屋・笠松（１００６）という当地区でもおなじみの高知馬。地元では短いところでも走っているが、オグリキャップ記念勝ちや12年名古屋大賞典５着など、遠征は主にスタミナを生かせる距離。まずは掲示板を目標に進め、何かが走らなければもうひと押し。

◇ノゾミカイソクは地元馬同士のオープン特別なら上位の存在だが、グレード競走となると12年の名古屋ＧＰ８着、14年の名古屋大賞典６着、かきつばた記念８着で掲示板の壁は厚い。それに最近は攻め馬の感じは悪くないのに実戦で結果が出ない状況が続いている。

◇サイモンリッターは昨年２月から高知での戦歴をスタートさせ（15６３２）。オープンでもという存在になりつつあり、まだ伸びしろがうかがえるが、今回は初のグレード競走。同じ馬主さんのサイモンロードに肩を並べるまでにはまだ早いか。取り消しの影響はなさそうだが。

◇ビービーガザリアスは南関東時には2600ｍの大井記念２着、道営時にも2600ｍのステイヤーズＣ２着と長距離レースでの好走が目についた一頭。2400ｍ六甲盃の好走も驚くにあたらない。梅見月杯が走らな過ぎたが、そういう面のある馬でもある。バテ合いになって真価発揮。

【見解】
朝日杯フューチュリティＳの勝ち馬アジアエクスプレスが地方交流に矛先を向けてきた。骨折明けで初の古馬戦からの配慮か。別定54キロからプラス１キロの55キロは実績からするとかなり有利に思えるし、ここ照準に仕上げも順調。Ｇ１馬の貫禄を見せつけるか。同じくオープン特別を勝って交流グレードに駒を進めてきたフィールザスマート、暮れの兵庫ＧＴを逃げ切って再び交流重賞に挑むメイショウコロンボが強敵になりそうだ。得意コースで重賞連覇を狙うエーシンモアオバーだが、前記３頭に対して58キロは分が悪い。鞍上の手腕に負うところが大きくなる。
地方馬で可能性を秘めるのは南関東リーディング・小久保智厩舎のトーセンアレス、東海リーディング・角田輝也厩舎のサイモンロードだが、彼らもモアオバー同様、新興勢力の勢いに手を焼きそうだ。

◎アジアエクスプレス
○フィールザスマート
▲メイショウコロンボ
△エーシンモアオバー
×トーセンアレス
×サイモンロード