Odds Park 競馬

◆中央馬
◇トウショウフリーク……重賞タイトルこそないが、アンタレスＳでアタマ差２着にオープン特別２勝。地方交流では長い距離で見せ場を作っており、軽快な先行力が武器だが、決して単調なタイプでないことはご存じの通り。秋初戦は止まったが、ローテとしては骨折明けだった昨年よりいいのでは。前出アンタレスＳからしてもダイオライト記念、名古屋ＧＰでの差は縮められよう。

◇ソリタリーキング……中央では12年に東海Ｓ、地方では12年の日本テレビ盃、13年のマーキュリーＣと３つの重賞勝ち。今年の名古屋大賞典でも２着とすっかり交流重賞の常連だ。ヴァーミリアンの下ゆえ人気し、その割にはといった感がなきにしもあらずだが、地方交流（２３３３）なら悪くはない。地方交流ならそこそこの位置で競馬ができる。兄も制したこのレースで久々の美酒を。

◇ニホンピロアワーズ……中央の重賞では12年のＪＣダートをはじめ東海Ｓ、平安Ｓ勝ちに２、３着多数。地方交流でも11年名古屋ＧＰをはじめ（４２１２）と出走馬中でも抜けた実績を誇る。ソツのない取り口で堅実に駆けてくれるのが魅力。この秋は⑦⑬着と続けて馬券から外れているが、休み明け初戦も０秒６差だし、前走は中央のＧⅠ。初重賞を制した思い出の地で再起を図る。

◇エーシンモアオバー……中央での８勝中７勝が札幌、函館という北海道巧者。そんな北の逃亡者も地方交流ではなぜか勝てない現象が続いたが、12年の名古屋ＧＰで交流グレード初制覇を果たしてイヤなムードを払拭。白山大賞典は昨年、今年と連覇している。その先行力でいつも上位をにぎわす馬が前走は珍しく崩れたが、②①②⑤③着の名古屋で軌道修正をもくろむ。

◇シビルウォー……中央ではオープン特別勝ちまでだが、地方に矛先を向けるようになって11、12年のブリーダーズＧＣ、11年の白山大賞典、12年のマーキュリーＣ、13年の名古屋ＧＰ勝ちなど、息の長い末脚を駆使して好勝負を繰り広げてきた。９歳になった今年はもうひと息のレースが続いているが、昨年勝ったゲンのいいレースでまだまだやれるところをアピールしたい。

◆地方馬
◇キングバンブーは中央ではダート1700ｍで３勝、菊花賞に出走歴もあり（13着）。南関東移籍当初は３連勝で報知グランプリＣを制したが、その後ブランクを挟んでからはいいところなし。金沢のほぼ最下級に下がって連勝するも上がるにつれて頭を打った。当地に来てからはご覧の通りだ。

◇グランディオーソは南関東でデビューし南関東で育ってきた馬。２、３歳重賞戦線への出走こそないが、（12５２０）というすばらしい数字を誇る。初の交流グレード挑戦となった浦和記念ではシビルウォー、エーシンモアオバーに先着。南関馬同士の決着ながらアタマ差２着といきなり結果を残した。末は切れるし、前走のように前でもさばける。楽しみな地方馬がダートグレード界に名乗りを上げた。

◇ハリマノワタリドリは中央（２２７29）で昨年夏に地方へ。高知Ａ級では常に圏内だが、絶対的な存在とまではいえないかも。交流グレードでは見せ場なく、昨年の名古屋ＧＰも４秒５差10着だった。今年は東海菊花賞２着に前走勝ちで弾みをつけている。ひと味違った走りを見せたいが。

◇スーパーパワーは中央は４戦未勝利で転出となったが、地方では自己条件を着実に勝ち進み、５～６歳時に南関重賞の勝島王冠、金盃を制し、直後のダイオライト記念で４着入着。道営でも地元重賞を２勝している。先週の笠松回避もすぐ出てこられたのなら、あとはここでの力関係になるが。

◇ロードパルジファルは夏休み明けは当地のオープン特別で好勝負を繰り広げられるようになり、ひと皮むけた印象を受ける。が、そういうメンバーだからでもありそうだ。流れに左右されないのがいいし、出来も悪くなさそうだが、ここでどうこうは言えないだろう。

◆レース見解
　中央馬の中では展開面、そしてＧⅠの勲章に敬意を表してニホンピロアワーズを筆頭とし、昨年の勝ちっぷりがよく前走も格好はつけたシビルウォー、自分の形を持っているトウショウフリーク、勝てぬが大崩れもないソリタリーキングの順で、前走不満もこのコース、この鞍上ならとエーシンモアオバーも見限りはできない。これらに大井グランディオーソがどこまでやれるかという構図は衆目の一致するところだろう。中央勢はコース、距離に不安は少ないが、近走には？マークがつく面々。こちらから入るのも手かもしれない。

◎グランディオーソ
○ニホンピロアワーズ
▲シビルウォー
△トウショウフリーク
×ソリタリーキング
×エーシンモアオバー