Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
　ノーザンリバーはＪＲＡ５勝。カペラＳに勝ち、根岸Ｓ２着、前走Ｇ１フェブラリーＳ４着（0.4秒差）。地方競馬は昨夏の盛岡クラスターＣでラブミーチャンの３着（0.1秒差）がある。体質的に弱かった馬が、２年近い休養を挟み５歳以降しっかりしてきた。ダート1200ｍ【2-1-1-1】。大井のダート適性と初ナイターがカギ。

　セイクリムズンは前走黒船賞に勝ち、同レース３連覇の偉業を達成。このレースも一昨年はフジノウェーブを破り良馬場１分10秒５の好タイムで制覇、昨年はラブミーチャンの２着（0.1秒差）と相性良い。８歳になるが衰えも全く感じられない。

　セレスハントはこのレース３年前の覇者。一昨年は４着、昨年は３着だが、いずれも0.6、0.3秒と小差。同じくナイターで1200ｍのコースで行われる北海道スプリントＣも連覇中で、この条件は相性が良いだけに９歳馬ではあるが侮れない。

　ティアップワイルドは３年前２着、昨年４着。地方での勝ち鞍は兵庫ゴールドトロフィー、かきつばた記念といずれも小回りの1400ｍだけに、スピード勝負の大井1200ｍはこの馬にとっては少し忙しいか。今回は深いブリンカーを装着予定。道中息を抜かなければ。

　パドトロワは芝では全９勝のうち1200ｍ【7-2-2-9】と距離適性は間違いないが、初ダート、初地方競馬、初ナイター、おまけに騎手も初騎乗と、全くの初物づくし。前走着けたチークピーシズから今回ブリンカーに変更する予定。それ以前に調教もウッドの坂路中心だけに比較材料が少なく未知数だ。

【地方所属馬の評価】
　昨年、南関重賞連勝の勢いそのままにオーバルスプリントを逃げ切ったセイントメモリー。タイセイレジェンドに２馬身差なら、今後もダートグレード競走で通用できる基準はクリアしている。大井1200ｍは４勝、持ちタイム１分11秒０の時計も十分裏付けになる。休み明け【2-1-1-1】ならいきなりでも。

　前走フジノウェーブ記念で新境地を開いたジェネラルグラント。元々スピードタイプだけに、路線変更は吉と出た。今回は1200ｍ。1400ｍとはレースの内容も求められるものも全く違うが、人間同様足の速さは素質。１度叩かれ確実に良化している。

　アイディンパワーは昨年７着。短距離の切れるタイプだが、８歳馬だけにこれ以上の上積みは疑問。昨年の東京盃は道中11番手から0.8秒差の５着まで押し上げた。上手く末脚を生かせればそれぐらいは。

　コウギョウダグラスは1200ｍ11勝と生粋のスプリンターだが、２走前の準重賞が１分12秒７では１秒以上のタイム短縮が必要。その壁を越えられるかどうかがカギ。

　ナイキマドリードは地方競馬屈指のスプリンター。今季も年明けの船橋記念に勝ち３連覇達成。前走も笠松に遠征し一旦先頭に立つ見せ場十分の２着と８歳馬だが衰えは感じられない。ただ、このレースはこの３年６着、５着、10着と相性が悪い。ベストは浦和の1400ｍか。

　以下は苦戦だろう。アルゴリズムはＪＲＡダート1400ｍ５勝だが、以降障害に転向し、今回は久々の平地だけに追走に苦労しそう。

　アーリーロブストはＪＲＡ５勝馬だが、今年８歳に加え南関転入後勝ち星がない。

　笠松のトウホクビジンは前走の佐賀から中１週。今回も無事完走できれば。

　コアレスピューマはこのレース３年前の３着馬。一昨年８着、昨年は11着と全盛期の勢いが次第になくなってきた。大井1200ｍはベストの条件だが、今年10歳ではどうか。

　高知のブレーヴキャンターは昨年12着。その後大きなパワーアップも見られず、今年も厳しいレースになりそうだ。

　ハードデイズナイトは４歳牝馬。昨年の優駿スプリントは１分12秒０、古馬を一蹴したアフター５スター賞は１分11秒５と通用のスピードだが、以降壁にぶち当たったか。本来夏馬で、暖かくなってからだろう。

【解説者の予想】
　ダートグレード競走の実績から計算できるのはセイクリムズンだが、それでも近況の充実振りからもノーザンリバーに期待せずにはいられない。フェブラリーＳ４着は好内容だった。
　徹底先行で地元の意地を見せたいセイントメモリー。今回短距離路線で目処をつけたいジェネラルグラントの地方勢も軽視出来ない。

　◎ノーザンリバー
　○セイクリムズン
　▲セイントメモリー
　△ジェネラルグラント
　△セレスハント
　△ティアップワイルド
　△アイディンパワー