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一昨年の覇者ニシキダイジンに注目。高重量戦なら持ち前の登坂力と持久力を生かして押し切りが期待できる。相手は高重量戦に強いトモエパワー、決め脚鋭いフクイズミらも、３連勝中と勢いに乗るナリタボブサップも無視はできない。今季、初重賞制覇を成し遂げたホクショウダイヤに注意。

ニシキダイジンは近走結果を出せていないが、常にトップハンデを背負う厳しい条件。それでも大きく崩れていないのはこの馬の地力を証明するもの。高重量戦には滅法強く、これまで三度挑戦して④①②着と安定した結果を出している。今回は昨年の覇者でライバルのカネサブラック不在のレースとなり、このメンバーの中に入れば実力的には一枚上の存在。引退レースとなるここを勝って有終の美を飾る。

トモエパワーは今季も未勝利と精彩を欠くレースが続いているが、昨年度も未勝利で挑んだばんえい記念で４着。07年、08年、09年と同レースを三連覇しているようにやはり高重量戦では大きく崩れることがない馬。今季で引退が決まっており、スーパーペガサスのばんえい記念４勝に並ぶにはここが最後のチャンス。1000キロの荷物に対する経験値は№１。これまで培った経験を生かして古豪復活に期待。

フクイズミは近走も手間取りが目立つように、障害にムラが残るだけに、斤量が一気に増量されるのはプラスとはいえないが、980キロの荷物を背負っても終いの脚をしっかりと伸ばせるのは強み。力はこの中に入ってもヒケを取らないものを持っているし、障害で止まってからもキッチリと腰が入れば、この荷物でも勝ち負けできる。早目に抜けれるようなら逆転も十分。

ナリタボブサップは今季は11月からの始動となり、本来の走りができない部分もあったが、目下３連勝中と近走はこの馬の走りができるようになってきた。減っていた馬体重も回復してきており、体調面の不安も解消された。馬場さえ軽くなれば、1000キロの荷物にも十分に対応できるし、終いの踏ん張りも増してくる馬。この中に入っても互角以上にやれる力を持っている。連勝中で勢いにも乗っており、警戒が必要。

ホクショウダイヤは今季はチャンピオンカップで悲願の重賞制覇を成し遂げた。課題の障害をひと腰で抜けれる場面が目立っているし、止まってからもヒザを折らずにキッチリと腰が入るようになっており、以前とは違い斤量を背負っても、大きく崩れることがなくなった。オープンの一線級の中に入ってもヒケを取らない力をつけてきているし、２度目の挑戦となる今回は注意したい。