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主役はストロングジョイスだ。昨年秋の菊花賞の３着馬であり、暮れのオープンでも中団から見せ場たっぷりの３着がキラリ。牝馬限定の力関係からも早め好位からケリをつける公算大だ。相手は脚部の違和感が完全に去って本格始動ビービーバイラだ。過去、マイルは13勝という鬼的存在だし、昨年の３月にはオープンのファイナルグランプリをイン強襲で戴冠した根性娘。パワフルな脚でストロングジョイスとの一騎打ちが濃厚。３着争いは大接戦だが、ぶっつけ本番でもハードに鍛えられて距離にも自信を持つモナクランベル、終いのひと脚に威力のあるマルサンサイレンス、距離を味方に逃げまくる覚悟のミクルは候補は目白押しだ。

《レース展開》平均ペース

先行　　⑩①
好位　　⑧③⑥
中団　　⑤⑦⑨
後方　　④②


◎ストロングジョイス　《女王最短》　昨秋の菊花賞３着が証明されるように長丁場での対応力もあるが、スリムな体つきの体型でどちらかといえば中距離指向の切れ者タイプ。上がり38秒台瞬発力があり、マイルは待ち望んだ距離。好位からパワフルな脚で美酒最短。

○ビービーバイラ　《逆転戴冠狙う》　昨夏の金杯以降は脚部の違和感に悩まされ続けたが、リフレッシュ効果で軌道修正。Ａ３相手だったとはいえ、好位のインから前評判の高かったサクラシザーズを蹴散らした一戦が復活の証し。マイルも鬼的な存在で逆転戴冠へ挑戦。

▲モナクランベル　《見せ場は作る》　昨暮れからのぶっつけ本番でローテを狂わされたが、マイルまでなら速さで応戦か。昨今不満も、ペースに乗れば粘っこい脚質。二強阻止までは厳しいものの、先行しての３着狙いなら十分か…。

△マルサンサイレンス　《乱戦待ち》　かつての切れが影をひそめたが、乱戦得意の強者で上がり３ハロンの脚が強烈。突っ込みを要注意だ。

×ミクル　《Ｖ距離で逃げまくるか》　ＪＲＡ在籍時も1000㍍で２勝という根っからのスピード派。1800だとスタミナ不足だが、マイルなら…。

ハードフォーレル　《潜在能力で》　典型的な夏女で寒い時期は冬毛が伸びてスランプに陥る傾向。実績上位だが、体調面がスランプで…。

タイショウロマン　《叩いて前進》　放牧明け緒戦がさすがにスタミナ切れも、あの一戦を叩いて上積み十分か。馬体が絞れていれば要注意。

ユメミルチカラ　《ペース厳しい》　前走は逃げて二枚腰も、今回は牝馬の一線級が相手。流れに泣きそうなムードだ。

ユウキサンオーラ　《条件不利で》　カイ食い旺盛で体力アップも、力関係での見劣りが…。入着ラインまでか？

ビクトリーヒマワリ　《相手が…》　スリムな体つきの牝馬で連斗マイナスだし、さすがに牝馬最強クラスでは…。


《突撃!!きゅう舎レポート》
↑ストロングジョイス（勝ち切る）
広川助手「今季も動きにスピード感があり、出来はハイレベル。タイプ的にマイルも歓迎で勝つ自信ある」

↑ビービーバイラ（復調モードだ）
木村助手「まだ万全まではいかないが、硬さがほぐれて徐々に回復中。イン強襲が十八番なので内枠条件」

→モナクランベル（ペースが微妙）
鎌本助手「前開催を使えなかったくらいだから、順調とはいえない。メンバーも揃ってペース的にも微妙」

→ハードフォーレル（多少上向き）
藤井厩務員「冬場の実績に欠けるものの、ここ２戦よりは上げ潮ムードだ。爆発力もあり、ソコソコは…」

→ミクル（マイルなら前残り余地）
千同敏助手「典型的なスプリント派でマイル歓迎。スムーズ逃げなら」

→タイショウロマン（上積み可能）
吉井勝師「ひと叩きしたし、前走でも見せ場十分。息遣いに変化が…」

→マルサンサイレンス（展開次第）
宮野厩務員「大幅な上積みないが、この馬なりに順調。前崩れ待ちで」

→ユメミルチカラ（役者が揃って）
嬉騎手「体調はベストだが、ここだと流れが厳しい。前走ほどは微妙」

→ユウキサンオーラ（力関係が…）
藤井美助手「馬体が肥えていいムードだが、牝馬の最強クラスだと…」

→ビクトリーヒマワリ（条件が…）
羽原厩務員「タイプ的に連斗は得手ではないし、メンバー構成もズラリと揃った。オリンピック精神で…」

《調教タイムと状態》
①ユメミルチカラ　　        ◎○○  →
前　 連斗のため入念
※中間の仕上げに熱心さが伝わってこない。調整淡泊でトーンダウン。

②マルサンサイレンス        ○○○  →
前　 長め入念
※今季は乗り込みが浅く、全体的に地味な仕上がり。さほど目立たず。

③ストロングジョイス        ◎◎●  ↑■
前良 助手       518 378 257 115 一杯
11良 助手           488 320 146 馬なり
12良 助手       559*384*251*107 一杯
※トモの送りに一抹の不安も、毛づやアップで好ムード。Ｖ態勢ＯＫ。

④ユウキサンオーラ　        ◎◎○  →
前良 黒川           487 325 152 馬なり
11良 黒川               332 153 直強め
12良 黒川       564 410 273*121 直強め
※掛かり気味の攻め馬だが、馬自体の活気は十分。仕上がりは順調だ。

⑤ビクトリーヒマワリ        ○◎○  →
前良 山田祥             333 148 馬なり
12良 山田祥         488 328 152 馬なり
※連斗だが、熱のこもった仕上げ方が好印象。気合も乗り、好ムード。

⑥タイショウロマン　        ◎○○  →
前　長め入念
※放牧明けをひと叩きされたが、良化のペースがスロー。調整途上で。

⑦ビービーバイラ　　        ◎◎◎  ↑
前良 助手       529 386 258 120 一杯
11良 助手                   149 馬なり
12良 助手       569 412 276*127 馬なり
※復帰以降、使うごとに鋭味が加わって本格始動。今回が一番の出来。

⑧モナクランベル　　        ◎◎○  ↑
前　1長め入念
※先月からのぶっつけ本番だが、ハードな乗り込み消化。体調良好だ。

⑨ハードフォーレル　        ○○○  →
前　1長め入念
※寒さに弱いせいか、夏場の迫力に欠ける印象。本調子にほど遠く…。

⑩ミクル　　　　　　        ○◎○  →
前良 楢崎           432 281 117 馬なり
12良 楢崎       566*394*262*117 一杯
※内にモタれる面はあるが、スピードの乗った動きが好印象。合格点。