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今回の注目はミミチャン。前走のＡ２クラス昇級戦を楽々と勝利。２歳～３歳春先までは、コーナー毎に外にトモが流れるような走りになる面がしばしば見られたが、今では完全に解消。近走の走破時計からも地力強化は明白。ここも突破可能と見る。同じ３歳牝馬でいえば、ナナクサも同じような存在。以前のレース振りは、先行してどこまで粘れるかといった一本調子タイプだったが、近走の遠征経験が生きてきたようで、ここに来て脚質に器用さが出てきた。古馬とは今回初対決ではあるが、今の充実振りなら十分勝ち負けになってきそうだ。他ではＪＲＡ３勝の転入馬ドクターラオウ、前走一頓挫明けを叩き調子上昇のフェイヴァー、ＪＲＡから転入緒戦の前走②着のエイシンマロニエ。

ミミチャン…前々走の勝利が展開に恵まれた感が大きかっただけに、Ａクラスに入るとどうか、と思っていたが、前走も全く問題なかった。道中も楽な手応えで、3コーナーから仕掛けられると素早く反応。直線でキッチリと逃げ馬を捕らえ切るという、余裕すら感じさせる好内容だった。今回は斤量1㌔増がどうかだが、近走の充実振りなら、全く不安材料には値しないように感じる。連勝に期待だ。

ナナクサ…前走はメンバー自体が強かったが、返し馬から芝に戸惑い、ノメった走りになっていたと木村騎手談。前走後は調教を緩め、ユックリさせていたが、それでも最終追い切りは気合満点の動き。陣営としては、あくまで目標は次走、10月27日兵庫クイーンカップとのことだが、調教を見る限りでは、問題なく力が出せそうだ。

ドクターラオウ…園田転入緒戦だけに判断は難しいが、追い切りの動きはやや重く映った。それだけに今回は少し評価を下げたが、ＪＲＡ3勝の実績や、１０００万クラスの安定した成績を見れば、園田Ａ２クラス編入は明らかに恵まれた条件。能力だけでアッサリ決めても何ら不思議はない。

フェイヴァー…前走は2コーナーから捲っていく脚は見せたが、直線入り口で失速。メンバーレベルも確かに高かったが、中間に一頓挫あり、調整に順調さを欠いていたことが影響したように感じられた。その点、今回は調整も順調で、陣営も仕上がりには太鼓判を押す。変わり身に注意だ。

エイシンマロニエ…前走、手応えほど直線が伸びていなかっただけに、今回の距離延長は微妙なように感じる。ただ、スタートでバランスを崩しながらでもスンナリとハナへ立つ辺りは、さすが元ＪＲＡ１０００万クラスの馬といった印象だった。うまくマイペースの流れに持ち込めるかどうかが鍵になりそうだ。