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高知の３連覇へパワーがうなるか、鬼脚マルハチゲティ。競走スケール雄大で昨年のホーマンクラフト、一昨年のセトノヒットを凌ぐ超大物ランナー。心臓破りのマクリで灼熱の最強伝説に新たな１ページを刻むか。対する地元の核弾頭はシルクウィザードだ。目下オープン３連覇で好位づけの破壊力に絶大なる威力。いずれにしてもマッチレースの公算が高く、ゴール前のデッドヒートがみもの。二強断然の金杯だが、一角崩しがあるとすればしぶといレース巧者ビービーバイラ、乱戦に強いミラクルタイザンの突っ込み。

ﾍﾟｰｽ____ハイ
先行＿＿①⑦⑥
好位＿＿②③
中団＿＿⑧⑤
後方＿＿④⑨

◎マルハチゲティ　2008年に南関東デビューから昨年の秋に高知へ転入して20戦13勝、二着６回という輝かしい戦歴。前々走のトレノ賞で重賞初制覇を成し遂げたパワーランナーだ。父がキングヘイローでスプリントの血だが、マイルまでならどう猛な先行マクリで高知３連覇の立役者となり得るか。「昨年のホーマンクラフト、一昨年のセトノヒットよりも資質は上」と高知からの報告。鬼脚決着が有望だ。

○シルクウィザード　目下オープン３連覇を成し遂げ、いまや押しも押されもせぬ瀬戸内のチャンピオンホースに君臨。コーナー、コーナーでスピードが半減する弱点を抱えるが、それを補って余りある壮絶な破壊力。速い脚があってバテ知らずのパワーで高知の３連覇阻止か。素早く好位に構えてマルハチゲティに宣戦布告。いずれにしてもマッチレースの公算大だろう。

▲ビービーバイラ　全盛時ほどの威圧感が薄れたものの、しぶといレース巧者ぶりは健在。今回も中団のインをスムーズに立ち回れそうだし、前が忙しくなりそうなメンバー構成で流れも向くか。乱ペースを味方に大ドンデン返しの戴冠も考えられる一戦。ダークホースはここだ。

△ミラクルタイザン　園田デビューから好走の大半が夏場にマークしたもの。典型的な夏男だし、とにかく乱戦得意の切れ者で常に一発大駆けの怖さを秘めている。人気薄で気楽に乗れるし、超ハイペースの流れを味方に突っ込みシーンがあっても驚けない。好配狙いならこの馬だろう。

×モエレパーフェクト　未知の最強クラス挑戦だが、相手なりに動ける競走センスがセールスポイント。オープンの忙しい競馬にどう対応できるかだが、馬ゴミを捌いてスムーズに中団キープの流れならサス競馬も十分こなすか。軽々しく扱うのは危険だ。

　クラマテング　桜花賞３連覇の偉業が色あせた昨今だが、前走は結果３着ながら、ラスト100 ㍍まではシルウィザードを慌てさせる大逃げで見せ場たっぷり。徹底マークされる立場でペースは厳しいが、玉砕逃げに徹して応戦か。スプリントに一票投じる手もありそうだ。

　シルクプラチナム　福山きってのスプリント自慢だが、依然として歩様の硬さが抜けない。絶好枠から飛ばしに飛ばす覚悟だが、脚部に違和感の残る現状ではどこまで耐えられるか。復調までには時間がかかりそうだ。

　シルクプレスト　福山転入の２戦がいずれも衝撃的なレコード圧勝。スピードレベルは一級品だが、夏場になって疲れが一気に蓄積し、トーンダウンの印象。スランプ症状が目立つ現状からは見せ場以上を望むのは…。

　ムサシボー　馬体回復で好ムードだが、オープンのマイル戦だと速さ負けの不安。かつての大賞典馬だが、押し寄せる年の波には勝てず、衰えが顕著。速さ負けが不安。

《金杯最前線!!強気・弱気》

↑マルハチゲティ　《松木師　》夏場になっても出来は変わらず順調に来てるし、ここも自在な競馬で好勝負を期待したいところ。内枠を引き当てたのもプラス材料だし、かなりに線までいけると思っている。Ｖ争いだ。

↑シルクウィザード　《上原厩務員》　この一戦に備えてきたし、前走はあくまで余裕の仕上げ。それでも強く勝ったし、相手は高知の１頭のみ。夏負けしないよう工夫しており、とにかく体調面はほぼベストだ。

→クラマテング　《嬉騎手》　出来は前回並みで力は出せる態勢。とにかくあとはどんなペースで逃げられるのか、後続の出方がキーポイントになりそうだ。流れはけっして楽ではなさそうだが…。

↑ミラクルタイザン　《藤本騎手》　いくらか硬さが出てきたが、それでも態勢は十分。夏場に実績を残しており、暑さには強いタイプ。乱ペースになれば突っ込みシーンがあってもおかしくないはずだ。

↑ビービーバイラ　《木村助手》　以前ほどの強烈なパワーは感じないが、それでもいざレースになると根性むき出しで走るのだから頭の下がる思い。スムーズにイン突けば前走くらい動いてもいいと思っている。

→シルクプラチナム　《渡辺師》　前走は予想以上に辛抱した方。まだ本来の出来にイマイチだが、スピードセンスは群を抜く。枠順にも恵まれ、見せ場は作ってくれると思っているが…。

→シルクプレスト　《成松助手》　暑さに弱いし、血量ダウンで体力面がイマイチ。２度立て続けにレコードを更新したほどのランナーだが、出来落ちが目立つ現状からは弱気にならざるを得ない。

→モエレパーフェクト　《吉井勝師》　出来はいい意味の平行線だ。オープン相手でどこまでやれるかだが、メンバーが強ければ強いほど動けるタイプ。それなりのレースは見込めるはずだ。

→ムサシボー　《黒川騎手》　馬体が回復していいムードだが、オープンのマイルではあまりにもレースが忙しすぎる。あくまで無欲で臨むだけ。

《調教タイムと状態》

①シルクプラチナム　        ◎○◎  →
前　長め入念
11良 山田祥         461 285*126 直強め
※叩いて、馬体のハリ、動きともい
い感じの仕上がり。徐々に上げ潮。

②シルクウィザード　        ◎○◎  →
前良 渡辺博         439 286 125 直強め
11良 渡辺博         446 292*128 直強め
※スムーズな脚捌きで、前走並みの
好仕上がり誇示。Ｖ４準備整った。

③マルハチゲティ　　        ●●◎　↑■
前　長め入念
７重 倉兼育    内回 473 315 150 馬なり
10良 倉兼育    内回 448 302 127 馬なり
※ペースアップを試み、さらに時間
をかけてメニュー消化。ほぼ万全。

④ミラクルタイザン　        ○◎○  ↑
前良 藤本           463 292 124 直強め
※夏バテなく元気モリモリ、出来も
前走以上の感触。反撃ムード漂う。

⑤ビービーバイラ　　        ○◎○  →
前良 助手           458 306 129 馬なり
※毛づや、気配とも及第点。馬体が
少し太れば最高だが、力は出せる。

⑥シルクプレスト　　        ◎○◎  →
前　長め入念
７良 佐原               334 148 馬なり
11良 佐原       598 425 271*117 直強め
※毛づやまずまずも、乗り込み十二
分で雰囲気もいい。走れる態勢だ。

⑦クラマテング　　　        ◎●◎  ↑
前良 嬉         534 390 262 116 叩一杯
11良 嬉        *528*393*266*117 叩一杯
※ひと叩きして上積みあり、動きも
シャープ。体調良好で上々の出来。

⑧モエレパーフェクト        ○○○  →
前　長め入念
11良 調教師     596 443 301 136 馬なり
※疲れなく、しっかりと乗り込みム
ードも良好。いい意味の平行線だ。

⑨ムサシボー　　　　        ◎○○  →
前良 黒川           459 302 137 馬なり
11良 黒川       597 420 273*119 直一杯
※上がり重点でビシッと追い切り、
動きも軽快。前走の出来をキープ。