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2011年2月19日   福山市長杯黒船賞トライアルいろは丸特別 (福山競馬)  

福山競馬   第9レース   南国土佐の疾風貴族ポートジェネラル
福山エース・樋本輝明

fukuyama07.jpg高知が誇る快速ポートジェネラルでケタ違いの一戦だ。過去、ダートグレードに挑戦すること15回。なかでも昨年4月には東京スプリントで大逃げを打ち、スーニー相手に3馬身差の踏ん張り。絶対スピードで1250を一気に疾走か。主役不動だ。2着争いは大混戦だが、緒戦を破壊力で圧勝したJRA5勝馬シルクウィザードがその筆頭。速い脚があり、追い出してからの脚も強烈の一語。競走スケールを高評価。速さが武器のシルクプラチナム、黒潮スプリンターズCで3着善戦ウォーターオーレも当然圏内だ。特にプラチナムは福山緒戦をひと叩きして馬体に凄みアップ。猛烈ダッシュで前残りのムードが漂う。穴候補は距離が魅力のアドミラルサンダー。瞬発力で突っ込みのシーンも。

 

《レースはこうなる》

「できることなら内枠がほしい」(雑賀師)ポートジェネラルだったが、8番枠を引いたことで内のシルクプラチナムの存在が気がかり。ただ本質的なスタートダッシュが一枚抜けており、外枠でも一気にハナを奪うか。もちろん2番手にはシルクプラチナムで好位グループはウォーターオーレシルクウィザード、さらにはゼットカークゴールデンペガサスとごった返し、かなり忙しいペースが予測される。スタートから大逃げでレースを支配するポートジェネラルポートジェネラルのペースについて行った馬は自滅しかねないムード。高知のスプリント王ポートジェルラルが三分三厘から後続を引き離しにかかり、2着争いは混とんのムードだ。

ポートジェネラル 高知の代表ランナーとして過去、15度にわたりダートグレード競走に挑戦。なかでも極めつけは昨年4月の東京スプリント(大井)だ。スタートから大逃げを打ち、あのスーニー相手にアワヤ逃げ切りのシーン。ゴール寸前で力尽きたものの、スーニーには僅か3馬身の大奮闘。前々走の黒潮スプリンターカップでは逃げて4歳の最強ナロウエスケープに潰されてしまったが、あの一戦はナロウエスケープの勢いを誉めるべき。とにかく速さに優れており、福山の1250なら強靱なスプリントで横綱相撲か。絶対スピードで一気決着が濃厚だ。(雑賀師)暑さに弱いが、冬場になると体調が一変するタイプ。体が絞れないので連戦使いでシェイプアップに努めているが、馬体重は500㌔を割るくらいがベスト。逃げた方が味か出るので内枠がほしいが、メンバー的に逃げられそうで期待どおりの走りを披露してくれるはず。もちろん負けられない一戦だ。

シルクウィザード 明けて8歳の高齢だが、JRAのオープンで果敢に先行したスピード、パワーに衰えは感じられない。特に前走はプラス25㌔の馬体重が示すとおり、仕上がり六分程度の使われ方。それでいて三分三厘スパートからシルクプラチナムの逃げを軽々と捕らえた破壊力はさすがとうならせた。巨漢馬にしては柔軟性があり、距離の対応力も十二分。叩いた効果を考え合わせてもV争い当確か。競走スケールに注目だ。
(上原厩務員)福山緒戦は明らかに出来五分。それでいてあけだけのレースを演じられるのだから、潜在能力は計り知れない。ひと叩きしてグンと上向いたし、速い脚があって終いの切れも文句なし。メンバーは揃ったが、かなりの線まで行けるはずだ。一発大ドンデン返しの可能性があってもおかしくない。

シルクプラチナム シルクウィザードに後塵を浴びせられた福山初陣だが、ゲートセンスのよさと持ち前のスピードを披露して3角までは独壇場の逃げ。父がサクラバクシンオーで短距離の血だし、とにかくそのダッシュ力はハイレベル。速さのみで決着がつけられる1250㍍戦でキナ臭いムードが立ちこめている。最も怖い存在だろう。(渡辺師)ひと叩きして体がスッキリしたし、前走以上に動けそう。速さが非凡だし、距離的にも絶対有利な立場。高知の馬がかなり強そうだが、距離が距離だけに楽しみにしている。好勝負だ。

ウォーターオーレ 極度の夏負けで昨年の秋以降は戦列復帰のメドさえ立たなかったが、寒い時期になって軌道修正。戦列復帰の3戦目となった黒潮スプリンターカップ(高知・1300)では無理に先行せず、4番手に構えて直線鋭い脚で高知ポートジェネラルを半馬身差まで追い詰めるパワフルな競馬。ようやく本格始動なったという趣きだし、タイプ的に距離の1250も大歓迎。ポートジェネラルの牙城を崩すとすればこの馬か。逆転Vへの望みも十分だ。(黒川騎手)高知遠征の疲れもなく、力は出せる態勢だ。福山スプリントを制しており、距離もプラスに傾くはず。好位からでもレースはこなせるし、前走の黒潮スプリンターの内容からも自信を持って乗れる。勝ち負けになるはずだ。

×アドミラルサンダー 前走、マイル争覇で地元最先着(5着)の踏ん張りを演じるなど、短距離レースでは福山でも指折りのスプリント派。カリカリとした性格でスタミナ面に弱点も、マイル以下のレースなら自慢の瞬発力がフル回転。鞍上が好相性のさこ畑騎手だし、冬場になって馬体、気合乗りも上向く一方。大ドンデン返しの可能性を残している。(岡崎騎手)冬場になって体調は上向く一方。前走のマイル争覇はさすがにメンバーが強すぎたが、それでもこの馬の力は出せた。マイル以下のレースなら能力全開のタイプだし、ゲートさえスムーズなら互角以上の競馬に持ち込めるはずだ。

 ゼットカーク 2008年に北九州記念3着という輝かしい経歴。短距離の名ランナーとして鳴り物入りで福山転入も、勝ち星は福山2戦目のみで株が下落する一方。ただ今回は距離が1250㍍というメリットがあり、スタートからガンガン飛ばすか。1250のスプリント戦なら道中掛かっても耐えられる距離。前残りの用心は怠れない。(渡辺騎手)動きそのものは合格点だし、距離的にもプラス材料。ただ短距離に強い一線級がズラリと顔を揃えた。力関係でどうなのか…。

 ユーガットテースト 昨年5月オッズパークグランプリ2010トライアルでウォーターオーレ相手にしんがりから馬場の大外一気の豪快な競馬。瞬発力が武器で1250は意外に合いそうだし、名打てのスピードランナーがズラリと揃って超オーバーペースも見込める一戦。馬体のハリも際立ち、体調も目下ピーク。3連単の3着狙いで一考する手もある。(徳本師)毛づやはもちろん、体のハリも文句なしで状態はいまが最高といってもいいほど。1250は忙しいが、案外1250の方がいい脚を使える。前崩れになれば…。

 ミラクルタイザン 苦手の冬場になっても馬体の落ち込みはないが、気難しい性格でレースへ行って常識に掛からないタイプ。ましてこのメンバーでは追走に泣きそうなムードだ。(藤本騎手)出来は最高レベルに近いが、あまりにもメンバーが骨っぽすぎるという印象。位置が取れそうになく、厳しいレースを強いられそうだ。
 ゴールデンペガサス もともと寒い時期に強く、馬体のハリがきわだつ1頭。ただゲートで立ち遅れる悪癖があり、最内枠を引き当てたことがどう出るか。力関係でも一枚落ちの印象はぬぐえない。(松井騎手)いい感じの仕上がりだが、一線級に混じると能力で多少見劣ってしまう。スタートをスムーズに出れば見せ場くらいあってもいいが…。

 フジノアリオン どちからといえば平均ペース型でスタートから押っつけどおしのパターンを強いられる1250は不向きのイメージ。まして今回は攻め馬をセーブするなど、前走ほどの意欲が伝わってこない。あくまで入着ラインか…。(江口師)前回並みの出来はあるが、タイプ的に忙しい競馬の1250でどこまで力を出し切れるか。バテない脚があり、前モツれならソコソコあってもいいのだが…。

 

おすすめ買い目

馬単 8→10 8→4 8→2 8→9 10→8 10→4

 

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