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2011年2月 6日   マイル争覇 (福山競馬)  

福山競馬   第9レース   4連覇だ!!伝説のマイル王キングスゾーン
福山エース・樋本輝明

fukuyama04.jpg4連覇をめざす伝説のマイル王、名古屋キングスゾーンで文句なしだ。明けて9歳だが、前哨戦の名古屋記念を59㌔の酷量で勝ち切ったとおり、マイルでの走りは超ド級。瀬戸内の砂上に刻むか、4連覇の偉業。もちろん主役は不動だ。相手探しは大混戦ムードだが、短距離のスペシャリストで全国レベルのスピードを誇る園田イイデケンシンが有力候補。ただ園田サイドの情報によると「馬そのものが全体的に太く、本来のケンシンに比較すると下降線」とのこと。体調面が気がかりな材料で狙い目は昨暮の園田金杯でアルドラゴンをネジ伏せたスマイリングフィルに魅力を感じる。相手なりに動けるし、好位づけのパワーに威力。打倒キングスゾーンがあるとすればここだろう。他では笠松の白銀争覇を圧勝して勢い最高の金沢トウショウガナー、大一番に強い笠松の所属馬でレースがしぶといエーシンエヴァンの一発長打にも警戒が必要だ。

《レースはこうなる》 「キングス、ケンシンより枠が内ならどんなことがあっても逃げる」(嬉騎手)クラマテングが強引にでも逃げに転じるか。キングスゾーンイイデケンシン両馬の位置は微妙だが、枠の差でキングスゾーンが2番手キープか。二の脚が速い金沢トウショウガナー園田スマイリングフィル、笠松エーシンエヴァンも離されずに好位グループを形成。クラマテングを除く福山勢ではアドミラルサンダーが中団のインを追走のパターンになりそうだ。仮にクラマテングが逃げても向正あたりからキングスゾーンが持ったままでクラマテングを一気に交わしにかかり、キングスゾーンが仕掛けると同時にイイデケンシンもスパート開始のムード。早めに抜け出したキングスゾーンにイイデケンシンが食らいつき、スマイリングフィル、トウショウガナー、エーシンエヴァンもしぶとく追走で2着争いは大混戦になる可能性もある。

キングスゾーン 日本の地方競馬が生んだ伝説の天才マイラー。2008年の(マイル争覇)初戴冠から3年連続のマイル王に君臨。明けて9歳の高齢だが、前哨戦となった前走の名古屋記念ではトップハンデの59㌔を克服しての黄金逃避行。マイルのカリスマぶりを全国のファンにアピールしてみせた。寒風切り裂き、瀬戸内の砂上に黒い巨体が躍るか。4連覇の偉業へ安部幸夫、炎の必殺ムチがイッキさく裂だ!!

(原口師)前走後はここへ向けて予定どおりの追い切りを消化できた。今年で9歳を迎えたが、苦手意識のあった名古屋戦を59㌔で勝ったように年齢的な衰えも感じない。自分のレースができれば好勝負が可能。4連覇の期待大だ。

スマイリングフィル 福山でもお馴染みのレース巧者。昨暮に園田金杯であのアルドラゴンを一気撃退を演じたとおり、大器晩成の血が騒ぎ始めた。あらゆるパターンのレースにも対応が利く自在性が魅力だし、とにかく相手が強ければ強いほど力を出し切るタイプ。今回が今年初戦だが、自主能検のひと叩きで臨戦態勢が完了。しぶとい脚で台風の目になりそうなムードだ。

(橋本師)間隔が開いたために月曜日(31日)の能検ではプラス20キロだった。ただ直線でしっかり追えたし、あれで丁度よくなる計算。距離も苦にならないし、力は出し切れそう。いい勝負に持ち込めるはずだ。

イイデケンシン 園田が誇る短距離のスペシャリストとしてその名も全国区。スピードに華があり、マイルまでならキングスゾーンに勝るとも劣らない競走スケールの持ち主だ。昨年の秋には福山で瀬戸内賞を制しており、キングスゾーンに宣戦布告の構え。キングスゾーンをターゲットに好位マークから逆転戴冠なるか、キングスゾーンにとってはやっかいな相手になりそうだ。

(田中範師)単走だと動かないタイプなので追い切りタイムはあんなもの。力は出せる態勢だし、もちろんここへ備えて調整を進めてきた。砂を被らないパターンのレースになれば望みはあるはずだ。

トウショウガナー JRAの4勝はすべてダートの1200㍍。短距離専門に使われ、迫力ボディーから繰り出すスプリントに威力。昨暮から金沢の所属のランナーとして新天地を求め、前走の白銀争覇(笠松)を4馬身圧勝してマイル争覇に弾み。好位づのパワーあふれるマクリでキングスゾーン、イイテゲンシンの人気どころを脅かすか。最大惑星はこの馬だろう。

(佐藤師)馬のフォームからは砂の深い福山のコースも問題ない。直前に福山でびっしり追い切って態勢を整える予定。ハナにこだわるタイプではなく、柔軟に対応できるはず。いい勝負に持ち込めそうだ。

×エーシンエヴァン マルヨフェニックス(佐賀記念に急遽出走)に笠松の代表馬として繰り上げ出走。3走前の船橋戦ではキングスゾーン相手に一瞬アワヤの見せ場を演じるなど、マイル巧者ぶりをアピール。バテない先行力があり、馬場が平坦で小回りの福山コースもおあつらえ向きか。好配狙いならここだ。

(伊藤強師)川崎記念から間がないし、体調的には現状維持が精一杯といったところ。ただ特に調子が落ちた印象はなくのでそれなりの力は出せそう。メンバーが揃っているので勝ち負けまではどうかと思うが、見苦しいレースには…。

クラマテング 言わずと知れた福山の核弾頭。福山大賞典ではスピードレベルの違いで4歳最強フォーインワンを血祭りにあげ、瀬戸内最強ステイヤーに君臨。大賞典後はこのマイル争覇にホコ先を向け、万全の仕上げが施された。ただ仮に逃げたとしてもキングスゾーン以下、全国レベルの快速派が集結。厳しいペースは歴然で福山のレベルを考えると見せ場以上のシーンは…。力関係での見劣りは否定できない。

(嬉騎手)勝たなくては意味がないので当然勝ちに行く。内枠を引けば逃げられるはずだが、メンバー構成を考えるとペースがきつくなりそう。とにかく当たって砕けろの精神で臨むだけ。どこまで耐えられるか、やるだけやってみるつもり。

アポロコマンダー 昨年のマイル争覇4着、キングスゾーンに3馬身半差の踏ん張りは記憶に新しい。寒い時期に強く、昨年はオープン2連勝で高知の黒船賞にも駒を進めたほどだ。人気薄で気楽に乗れるし、前が忙しいレースで上位浮上の望みがあっても…。3着狙いで一考する手もある。

(石井厩務員)もともと冬場に強く、出来は昨年以上ともいえなくはない。メンバーは骨っぽいが、馬に勢いを感じるいまなら瞬発力で見せ場くらい作ってもおかしくはないはず。それなりに動けると思っている。

アドミラルサンダー 昨年の夏は猛暑でかなり体力が落ち込んだが、寒い時期になって馬体のハリが一変。気合もほとばしり、出来そのものは最高レベル。気性的にもマイルが守備範囲だが、それにしても全国レベルのメンバーが相手で追走に苦しみそうなムード。能力的に入着があれば上出来だろう。

(岡崎騎手)冬場になって体調が一変してきた。もちろん出来に関してはケチがつけられないほどだ。ただこれだけメンバーが揃っては力関係で見劣るという印象はぬぐえない。オリンピック精神で臨むだけ。

ファイトオングラス 2011年の初戦は福山大賞典で3着の踏ん張り。ズバッとは切れないが、相手のペースに合わせて走れるしぶとさが売り物。ただ平均ペース型で忙しいマイルの競馬だと持ち味が…。メンバー構成を考えても苦戦は避けられそうにない。

(胡本師)今季もいいムードの仕上がりだが、このりメンバーのマイル戦だとあまりにもレースが忙しすぎる。追走に苦しみそうだし、今回は後方から着狙いに徹する予定。あくまで無欲でぶつかるだけ。

ユーガットテースト 流れに注文のつく不器用な脚質。意外にマイルは合うタイプだが、それにしてもメンバー構成が骨っぽいという印象はぬぐい切れない。終い確実に脚を使うものの、全国レベルが相手では力関係が…。

(徳本師)馬体のハリ、気合乗りとも文句なし。乱戦に強く、流れが忙しくなれば4,5着程度の善戦があってもいいほど出来そのものが充実している。ガタ負けする不安はないと思っているのだが…。

おすすめ買い目

馬単 8→4 8→9 8→2 8→10 4→8 9→8

 

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