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【中央所属馬の評価】
３歳時関東オークス、スパーキングレディーカップ、４歳時名古屋大賞典、スパーキングレディーカップとダートグレード競走４勝の女王ラヴェリータ。他にもエンプレス杯、マリーンカップ２着、兵庫ゴールドトロフィー３着と牡馬相手、距離、コースを問わず好走できる。大井は初コースになるが、ここは牝馬同士。勝ち負けの期待。

ミラクルレジェンドは地方初参戦となった昨年のジャパンダートダービーで、勝ったマグニフィカから0.1秒差の４着。その後夏のレパードステークスに勝ち、昨秋のクイーン賞ではブラボーデイジー等を降し、ダート６戦５勝うち重賞２勝という素晴らしい成績を挙げている。ラヴェリータより２キロ軽い今回は、チャンスと言える。

ブラボーデイジーは２走前のクイーン賞で大きく評価を下げたが、致命的な出遅れがあったことを考えれば、まだ見直しの余地はあるだろう。昨年のエンプレス杯はラヴェリータを降しての勝利だけに、スムーズに２番手あたりに付けられれば、怖い存在。デキの良さを生かすも殺すもスタート次第だ。
シンメイフジレースレコードで制した関東オークスの後骨折放牧、以来７ヵ月半振りの実戦となる。休み明けは【0-0-0-2】だが、いずれも重賞で0.4秒差５着なら、走らないとは決め付けられないだろう。暮れの開催のような速い馬場が理想だろう。

ヤマトマリオンは明けて８歳。一昨年のこのレースではユキチャンを差し切るなど、中央・地方のダートグレード３勝、芝重賞１勝と輝かしい実績を持つが、さすがに近走大きく負ける事が多く、全盛期の走りは望むべくもないか。無事に回ってきてくれれば。

【地方所属馬の評価】
今回クリスチャン・デムーロ騎手が騎乗するザッハーマインが、地方勢の中心。転入初戦でＴＣＫディスタフを快勝し、続くクイーン賞は逃げ粘って２着。３戦目の東京シンデレラマイルは当然の様に快勝。ラヴェリータ、ミラクルレジェンドと対等に渡り合える実力を持っている。54キロはかなり有利。

ショウリダバンザイは桜花賞、ノースクイーンカップ、ロジータ記念と重賞３勝。ダートグレード競走はエーデルワイス賞６着、関東オークス５着だが、それほど差はなく、展開ひとつでおもしろい競馬が出来そうだ。

プリマビスティーはロジータ記念３着、東京シンデレラマイル２着と、中央遠征の疲れは拭えた感じ。特に前走からマイル前後に適性がありそうな走りだけに、今回はやや長い感じはするが、前走並の馬場なら末は切れるだろう。

ラインジュエルは前走チークピーシズからシャドウロールへチェンジし、変わり身を見せた。昨年同様、東京シンデレラマイルからの臨戦となるが、決め手に欠ける面があるので、その点がカギ。

コスモプリズムは昨年の３着。続くエンプレス杯も３着とし、以降脚部不安で放牧に出され、今回は11ヵ月振りの実戦となる。能力は認めるところではあるが、久々だけにその点が気になる。休み明けは【0-1-0-0】。

コールニーシュは末一手で余程展開にでも恵まれない限りは厳しい。ベルモントプロテアは、寒い時期は走らない。オークヒルズは転入後A2下で１勝だけでは難しいだろう。

トウホクビジンは使いすぎ、ゴールドピアースはダートグレード競走では非力か。スターオブジュリアもこちらに居た頃よりも内容が良くないだけに…。

【解説者の予想】
ここはラヴェリータ中心だろう。牡馬相手に名古屋大賞典を制した実績もあるし、牝馬同士では一枚上の印象ある。大井競馬場は初コースになるが、期待十分だ。

クイーン賞完勝のミラクルレジェンドは大井コースの経験もあり強敵だ。ダートでは底を見せておらず、1800ｍも５戦５勝。

地方勢の期待はザッハーマインで、今回はラヴェリータの鞍上ミルコ・デムーロ騎手との兄弟対決となる。この馬自身充実しているだけに、楽しみだ。ブラボーデイジーの前走は度外視。２走前のクイーン賞13着をどう見るかだが、スタート次第では巻き返しの可能性高いだけに、軽視できない。
　◎ラヴェリータ
　○ミラクルレジェンド
　▲ザッハーマイン
　△ブラボーデイジー
　△シンメイフジ
　△ショウリダバンザイ