『 日刊スポーツ杯 第24回 中島記念 』

【レースのみどころ】

08年を締めくくる大一番「日刊スポーツ杯・中島記念」は、昨年のこの賞を制したワンパクメロ（牡5・川田）が連覇を狙って登場。4ヵ月間の休養明け初戦の「脊振山特別」こそ2着に敗れたが、この一戦はいわば追い切りがわり。それでも負けて強しの印象を残した一戦だった。その後の「雷山特別」「九州大賞典」を連勝し、万全な状態に仕上げてきた。今回も主役の座は譲らないだろう。

マリットチャージ（セン8・東美）が対抗格に急上昇。前述の「脊振山特別」ではワンパクメロを制しての勝利。10月の「雷山特別」で、2,000mの距離を粘りきれず8着に大敗、距離不安が懸念されたが、「九州大賞典」では2,500mを2着、前走の「雲仙岳特別」でも2,000mを制するなどその不安を解消。マイペースで逃がせば、ワンパクにとってもやっかいな存在だ。

復活駆けが待たれるザオリンポスマン（牡7・西岡）が徐々に良化の兆し。4月の「由布岳特別」以降、勝利から遠ざかっているが、2月の交流重賞「佐賀記念」では、JRA、地方の強豪を相手に4着に好戦したほどの実績馬だけに軽視はできない。

そのほか、A3から挑戦してきたマイネルポポラーレ(牡6・西岡)が絶好調。セルフリスペクト(牡7・東美)も前走大敗からの巻き返しに燃える。

（日刊スポーツ・山田則和）