朝日新聞社杯競輪祭　著名人予想

今年最後の競輪祭(GI)が始まる。今年で4年目となるナイターG I、なんと言ってもこの開催で静岡グランプリの出場メンバーが決まるだけに激しい戦いが予想される。東京オリンピックを盛り上げた脇本雄太は腰痛の為欠場し今年のグランプリ出場は絶望となり、新田祐大は競輪祭を獲るしかない厳しい戦いとなった。117期の山口拳矢も話題の一人で現在賞金ランキング8位、もしグランプリ 出場を決めれば父、山口幸二との親子出場となる。そして、前半の３日間はガールズグランプリ トライアルが二つのレース(アメジスト、トパース)に別れ、各優勝者にグランプリの出場権利が与えられる為に賞金ランキングの圏外選手が一発逆転を狙う熱き戦いが更に競輪祭を盛り上げる。

第63回競輪祭、予選2日目を迎える。初日の予選1を振り返ると、GP出場に向けて熾烈の賞金争いの中、賞金ランキング7位の佐藤慎太郎が吉田拓矢の番手を活かし伸びて1着。競輪祭優勝しかない新田祐大は力強い捲りを決め快勝。ランキング10位の浅井康太も直線伸びて1着としぶとさを見せた。ガールズ予選1では主力の尾方真生、児玉碧衣、高木真備、小林優香が順当に力を発揮し勝利した。特にアメジストの優勝候補の児玉がスピードの違いを見せつけ連勝を26に伸ばしたし、もう一つのトパースの優勝候補、小林優香も世界レベルの豪脚で勝利した。今日の予選2も男子も女子も逆転を狙う選手が果敢に攻めて来そうなので、波乱の1日になりそうな気がする。

小倉ナイター競輪祭、３日目を迎える。予選２日目を振り返ると、私の孫弟子、山田(英明、庸平)兄弟がしっかりと頑張ってくれた。英明は深谷知広の３番手をキープし伸びての2着、庸平は寺崎浩平を捲って1着とレース内容も良かった。今日の一次予選2も上位進出を目指し頑張って欲しい。そして、特に目を引いたのは、G P のボーダーラインにいる守澤太志の鋭い伸び、新田祐大の思い切った先行、積極先行の取鳥雄吾のスピードと粘りが良かった。ガールズトライアルもアメジストの児玉碧衣が連勝を27に伸ばし、トパースの、小林優香は奥井迪からインを突かれ2着だったが積極的な先行の内容に気迫を感じた。今日はその二人が主役として別々に戦い、二レースの優勝者にガールズG P の切符が与えられる。

昨日のガールズトライアルの優勝は児玉碧衣(アメジスト)と小林優香(トパース)の二人で決まった。アメジストの児玉は、スピードの違いを見せつけ、28連勝を達成し完全優勝で締めくり女王の名にふさわしい走りを見せつけた。トパースの小林優香はレースの流れをしっかりと見据え捲って優勝。最後の一枠を勝ち取った。東京オリンピックに向かって頑張って来たプレッシャーや経験が十分に発揮する事ができた。そして、いつも勝負どころで守りに入る悪い癖があるが、２日目の思い切りの良いかまし先行は自信の表れで優勝につながったと思う。小林、本当におめでとう。これで年末の児玉と小林が出場するガールズG P が楽しみになった。男子は賞金ランキング8位の山口拳矢がまたもや落車、6位の守澤太志が失格となり小倉を去る事となった。しかし、賞金枠で少しでも上位を目指す選手が出てきたのは確かだ。4日目最終のダイヤモンドレース、全員が準決勝進出出来る事で決勝戦と違う走りが見れる。好調選手揃いで激戦必至だ。

第63回競輪祭は5日目準決勝3個が行われる。昨日の二次予選は自力選手が活躍した。特に11レース、地元の北津留翼が平原康多や深谷知広相手に逃げ切り。12レースのダイヤモンドレースは取鳥雄吾が逃げて、山田庸平が捲って来た新田祐大に合わせ番手から捲り最後は園田匠が伸びて１着、地元ファンの声援が北津留同様凄かった。そして勝利者インタビューで[決勝が最低のノルマ]と話していた。それだけの地元競輪祭に向けての練習とプラス思考があるからこそ話せた言葉、是非達成して欲しい。今日の準決勝、どのレースも厳しいメンバー、手に汗握るレースになるのは間違いない。