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2022年10月10日   第35回 マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI オープンサラ系3歳以上 定量 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第12レース   勇躍登場!カフェファラオ
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

3-3_morioka.jpg【中央所属馬の評価】
カフェファラオは盛岡初登場の5歳馬。今年のフェブラリーS(G1)を2馬身半差で完勝し、見事に同レース2連覇を達成した。東京ダート1600mは3歳時にヒヤシンスS(L)、ユニコーンS(G3)も勝っており、これで4戦4勝。好位確保から盤石のレースを見せており、左マイルがベストの舞台なのだろう。盛岡は初コースといっても、それほど不安には感じない。今回は6月の安田記念(G1)以来の競馬となるが、過去の重賞4勝はすべて2ヶ月半~4ヶ月の休み明けで勝っており、いきなりでも能力を出し切るタイプ。

アルクトスは4年連続の南部杯。初登場の2019年こそ2着に敗れたが、一昨年は1分32秒7の大レコードで悲願のG1級レース初制覇。昨年は勝ち時計が1分35秒3と、一転して時計のかかる走路状態となったが、2馬身半差と後続を寄せ付けない勝利で2連覇を達成した。今回は3連覇がかかるわけだが、問題は2月のフェブラリーS(G1)以来の競馬になること。一昨年はフェブラリーS9着のあと、5月のかしわ記念(Jpn1)4着→8月のエルムS(G3)6着のステップ、昨年はやはりフェブラリーS9着のあと、6月のさきたま杯(Jpn2)1着を挟んでの参戦だった。使い込めないタイプとのことで、こちらも久々は気にならないのだろうが、ひとつ年齢を重ねたわけだし、7ヶ月ぶりがどう出るか。

サンライズノヴァも4年連続の出走。2019年のこの競走でG1級レース初制覇。一昨年はアルクトスから0秒4差の4着、昨年はやはりアルクトスから0秒8差の7着。ここ2年は自慢の末脚不発となっているが、キャリアの全10勝中、左回りで8勝をマークし、その8勝の内訳は東京ダート1400~1600mで7勝、そして南部杯。今回の舞台がベストの条件であることは変わらない。

ソリストサンダーは2年連続の出走。昨年はアルクトスをマークするように直線を向いたが、道中の流れが落ち着いたため、粘るヒロシゲゴールドをアタマ差捕まえられずの3着だった。続く武蔵野S(G3)はレースが流れて、うっぷんを晴らすように中団から抜け出し、重賞初勝利を記録。年が明けて、根岸S(G3)は1番人気で9着と敗れたが、その後はフェブラリーS(G1)4着→ゴドルフィンマイル(G2)4着→かしわ記念(Jpn1)2着。左マイルばかりを使われ、強い相手と好勝負を続けている。昨年の来盛時は中距離の本格差しタイプのイメージもあったが、この1年でマイラーとして地力を上げてきた印象。昨年以上の期待がかかる。

エアスピネルも2年連続の出走。昨年は直線インを狙ったが、突き抜けられずの6着。しかしアルクトスから0秒6の僅差だった。秋華賞馬の仔で3冠4・4・3着、重賞3勝の芝の一流馬だが、ダートではまだ勝利がない。しかし、昨年のフェブラリーS(G1)は最速上がりの末脚でカフェファラオと0秒1差の2着、さきたま杯(Jpn2)ではアルクトスと0秒1差の2着、武蔵野S(G3)ではソリストサンダーと0秒2差の2着。今回の出走馬と好勝負を演じており、力の差はまったく感じない。ただ、昨年のチャンピオンズC(G1)からここまで9・9・5・4着ともうひとつなのは年齢的なものなのだろうか?

シャマルは盛岡初登場。キャリア全11戦の4歳馬。デビューからダートの1200mばかりを使われ、今年4月の東京スプリント(Jpn3)をリュウノユキナにハナ差競り勝って勝利。オープン初戦でいきなり重賞制覇を達成した。続くさきたま杯(Jpn2)は3着に敗れたが、トリッキーな浦和コースでアタマ+アタマ差の惜敗。8月のサマーチャンピオン(Jpn3)→9月のオーバルスプリント(Jpn3)はともに3番手から抜け出す、1番人気にふさわしい危なげない勝利。ここ4戦で重賞3勝と一気にスターダムに躍り出てきた。今回は初となる1600mが鍵。ここ3走は1400mに距離を延ばして、問題ないレースを見せているが、母は1200~1400mの3勝馬。やはり心配。そしてG1級レースは初登場。相手は一気に上がる。

ヘリオスも盛岡初登場。東京ダート1400mのオープン特別を3勝している6歳馬。今年は4戦して、1月の根岸S(G3)→3月の黒船賞(Jpn3)→5月のかきつばた記念(Jpn3)と3戦連続2着。まだ重賞勝ちはないが、もう手の届くところまで来ている。ただ、前走のさきたま杯(Jpn2)は4着のエアスピネルから2馬身差、ちょっと差のある5着だった。1600mに距離が延びるのも歓迎とは言えない。

【地方所属馬の評価】
兵庫のイグナイターは中央→大井→園田の4歳馬。昨秋の地方全国交流・楠賞(園田1400m)を完勝して全国区に名乗りをあげると、暮れの兵庫ゴールドT(Jpn3)でテイエムサウスダン→ラプタスの3着と3歳馬ながら健闘。当時は52キロとハンデに恵まれていたが、年が明けると、3月の黒船賞(Jpn3)、5月のかきつばた記念(Jpn3)をともに56キロで快勝。4歳となって一気に本格化してきた。今回は久しぶりの左回りとなるが、東京ダート1600mの新馬勝ち、ユニコーンS(G3)は12着だったが不利があって参考外。こなせる下地はある。距離が延びる点については半信半疑。

大井のタイムフライヤーは2歳時にホープフルS(G1)勝ち、3冠10・11・6着とフル参戦した芝の実績馬。ダートに転じてからは一昨年にマリーンS→エルムS(G3)を連勝している。今年の春に大井へ移籍しているが、直前のフェブラリーS(G1)では4着のソリストサンダーに次ぐ5着。レッドルゼルや今回の出走馬・アルクトス、サンライズノヴァ、エアスピネルなどに先着しているのだから、衰えたわけではない。事実、ここ2走は大井記念(S1)4着→マイルグランプリ(S2)3着と、強豪揃う南関東の一線級で差のない走りを見せており、このメンバーに入ってもまだまだやれそう。

岩手のヴァケーションは川崎→水沢の5歳馬。2歳時に5戦4勝で全日本2歳優駿(Jpn1)を制し、NARグランプリ2019・2歳最優秀牡馬に輝いた経歴の持ち主。その後は低迷し、今年に入って岩手に移籍すると春の水沢シリーズの重賞2・1・3着と勝ち負けの連続。この時点ではレベル差ゆえの好走と思われていたが、7月のマーキュリーC(Jpn3)でも3着に食い込む健闘。復調確かであるとともに、川崎出身馬で左回りがかなり走るとの印象を植え付けた。ただ、水沢の3戦、そして、川崎に遠征した前走のスパーキングサマーC(S3)でも3~4コーナーで反応の悪さを見せており、この点が解消されないとこのレベルでの好走は難しい。

岩手のゴールデンヒーラーは地元生え抜きの4歳牝馬。これまで遠征競馬では昨年12月のクイーン賞(Jpn3)7着、前々走の読売レディス杯(金沢1500m)3着。まだ全国レベルには達していないが、今年に入って一気にパワーアップしてきた期待の4歳馬。デビュー当初から左回りの盛岡では抜群の走りを見せており、ここでどれだけ戦えるか注目したい存在。

【解説者の予想】
同じ左マイルのフェブラリーSの出走馬が6頭、かしわ記念の出走馬が5頭というメンバー構成だが、フェブラリーSは芝発走、かしわ記念はツーターン。盛岡のマイル戦とは条件が微妙に異なるだけに、計算が立つのは南部杯2・1・1着のアルクトスなのだが、今年は2月のフェブラリーS以来。やはり主軸はフェブラリーS連覇を成し遂げたカフェファラオになるだろう。続くのは昨年3着のソリストサンダー。それにフェブラリーSで次着のタイムフライヤー。勢い魅力のイグナイターシャマルは距離延長がどうかという局面。エアスピネルは9歳となったが、前走のさきたま杯でいい脚を使っており、まだまだ警戒は必要とみる。

◎(4)カフェファラオ
○(9)アルクトス
▲(1)ソリストサンダー
△(3)タイムフライヤー
△(6)イグナイター
△(15)シャマル
△(16)エアスピネル

おすすめ買い目

馬単 4→9 4→1 4→3 4→6 4→15 4→16

 

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