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2022年7月18日   第26回 マーキュリーカップJpnIII オープンサラ系3歳以上 別定 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第12レース   盛岡大好き!ギガキング
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

3-4_morioka.jpg【中央所属馬の評価】

メイショウカズサは一昨年に未勝利から4連勝でオープン入り。オープンでは昨年7月のプロキオンS(G3)を勝ち、阿蘇Sの6着を挟んで9月の白山大賞典(Jpn3)、11月の浦和記念(Jpn2)と重賞ばかり3勝をマークしている。今年はここまで2戦。2月の佐賀記念(Jpn3)3着は58キロのハンデというより、大外枠から先手を取るまでに脚を使ったこと、そして27キロ増の馬体に敗因がありそう。そして前走のダイオライト記念(Jpn2)9着は2400mの距離に加えて、先手が取れなかった。重賞3勝のうちプロキオンSと白山大賞典はレコードで勝っており、国内でも有数の高速馬場である盛岡コースは合っているタイプと目される。

ケイアイパープルはダート1800mを4勝してオープン入り。オープンでは小倉ダ1700mの阿蘇S、中山ダ1800mのラジオ日本賞を勝ち、今年2月の佐賀記念(Jpn3)で重賞初制覇。その後も3月の名古屋大賞典(Jpn3)がクリンチャーの2着、4月のアンタレスS(G3)がオメガパフュームの5着、そして前走が5月の平安S(G3)でテーオーケインズの2着。勝てないながらも好調をキープしている。地方遠征は前記の他に昨年12月の名古屋グランプリ(Jpn2)2着があり、3戦して連対を外していない。揉まれずに好位確保を好走パターンとしており、地方のレースは合っているのだろう。左回りに良績がなかったが、前走の平安Sは中京の1900mが舞台。問題はなさそうだ。

バーデンヴァイラーは昨年アメリカのBCディスタフを制したあのマルシュロレーヌの半弟。ダートの1800mを4勝してオープン入りすると、今年3月のオープン初戦・総武Sをあっさり逃げ切って3連勝。続く4月のアンタレスS(G3)は重賞初挑戦ながら3番人気に支持されたが、4番手からの競馬で直線失速し、15着と大敗していた。これまでの5勝は逃げるか2番手からの競馬。自分の型に持ち込めずに一敗地の形だが、馬体重が14キロ減の496キロ。これはデビュー以来の最低体重であり、状態面が整っていなかった可能性は大いにある。何よりデビューからまだ9戦のキャリア。この中間立て直してくるようなら、反撃あって不思議ない素材。

テリオスベルは未勝利の勝ち上がりはダート1200mだったが、以降の3勝はいずれもダートの1800mの逃げ切り。オープン入り初戦となった前走のスレイプニルS(東京ダ2100m)は10番人気と低評価だったが、後続に並ばれることなく鮮やかに逃げ切った。この馬の1馬身うしろで2着を争ったゲンパチルシファーとサクラアリュールは次走のプロキオンS(G3)で1、3着だから、人気薄の逃げ切りと片づけてしまうのは危険。2019年にスレイプニルSが設置されてから、2019年はスレイプニルS勝ちのテルペリオンはマーキュリーC3着。2020年はマスターフェンサーが同2着→1着。2021年はバンクオブクラウズが同2着→2着。東京ダ2100mと盛岡ダ2000mはコース形態が酷似しており、スレイプニルSの好走馬はほぼ例外なくマーキュリーCで上位争いを演じている。

メイショウフンジンはデビューが一昨年の12月。3戦目に中京ダ1800mの未勝利戦を逃げ切り、2、3勝目は昨年10~11月。新潟ダ1800mを2番手から、東京ダ2100mを3番手から抜け出し、連勝で3勝クラスに出世。昇級後は2・8・3・2着。3勝クラス5戦目となった前走のオークランドTRT(阪神ダ1800m)を直線二枚腰で差し返しての勝利。待望のオープン入りを果たしている。オープン初戦となる今回は中央馬の中では実績では最も劣るが、東京ダ2100mを3戦して1・3・2着なら盛岡ダ2000mは合いそうだし、先行しての渋太さが持ち味。キャリア14戦の4歳馬ならまだまだこれからの馬。

【地方所属馬の評価】

川崎のノーヴァレンダはデビュー戦競走中止ののち、3連勝で全日本2歳優駿(Jpn1)を制した元中央馬。その後は脚部不安などもあり、2019年の白山大賞典(Jpn3)3着、2020年の佐賀記念(Jpn3)3着がある程度。2年以上勝ち星から遠ざかり、昨年秋に川崎へ移籍していた。川崎に転じてからは初戦の生田オープン(川崎2000m)こそ2着に敗れたが、続くA2下の準重賞(川崎2100m)、重賞の報知オールスターC(川崎2100m)を連勝。前走のダイオライト記念(Jpn2)をも中央馬相手に逃げ切り、復活を遂げている。盛岡は初登場となるが、左回りの2000mは望むところの条件。南関東に移籍してからの4戦はすべて逃げる競馬。この点がどうかだが、前走のダイオライト記念に関しては序盤インから先行しようとしたメイショウカズサを抑え込み、2400mの競馬としてはかなり速くなり、3分3厘では外から上がってきたダノンファラオに一度前に出られたが、そこから抜き返して直線突き放す強い内容。たとえ控える競馬になったとしても問題はなさそう。

船橋のエルデュクラージュは元中央7勝馬。重賞タイトルには手が届かなかったが、昨年のダイオライト記念(Jpn2)2着、一昨年にはのちにマーキュリーCを2連覇することになるマスターフェンサーを相手にブリリアントS、スレイプニルSを連勝している実力馬。昨年秋に船橋に移籍してからは5戦未勝利だが、1月の報知オールスターCではノーヴァレンダの2着、続く2月の川崎記念(Jpn1)では9番人気と低評価だったが、カジノフォンテンやヴェルテックスといった実力馬を抑えて2着に食い込み、まだまだやれることを示している。中央7勝のうち最初の3勝は1800mで、残りの4勝は前記・オープン特別などの東京2100m。左回りの長距離戦に厚い実績を残しており、実は昨年も中央馬としてこのレースに登録していた(補欠で出走できず)。今年で8歳となったが、盛岡の2000mで見たい実力派の1頭。

船橋のギガキングは門別デビュー。今回のメンバーでは数少ない地方生え抜きの4歳馬。これまでダートグレード競走は2歳時のJBC2歳優駿(Jpn3)6着、全日本2歳優駿(Jpn1)13着、そして昨年のジャパンダートダービー(Jpn1)10着。成績は芳しくない。他にも東京ダービー(大井2000m)6着、戸塚記念(川崎2100m)5着。どうも右回りの大井や、コーナーがキツい川崎の馬場は得意ではない印象。ホームコースの船橋では東京湾C(船橋1700m)、報知グランプリC(船橋1800m)の重賞2勝を含む6戦5勝、3着1回、と結果を出している。そしてもっと得意とするのが盛岡。2歳時に道営馬として南部駒賞(盛岡ダ1600m)を、昨年はダービーグランプリ(盛岡ダ2000m)を制しており、これまで地方全国交流ばかり2戦2勝と抜群の相性の良さを誇っている。

【解説者の予想】

このレースの加重方式はG1勝ち馬5キロ増、G2勝ち馬3キロ増、G3勝ち馬1キロ増で、さらにグレード競走3勝で1キロ増。これによりメイショウカズサは58キロを背負う。他には前走でダイオライト記念を勝ったノーヴァレンダが57キロ、2月の佐賀記念を勝ったケイアイパープルが55キロとなっている。主役にはギガキングを抜擢。広くて直線が長い、じっくり追える盛岡を得意としていること。そして今回は先行タイプがズラリと揃って展開も向きそう。前走の短夜賞(船橋1800m)は鮮やかな差し切り勝ち。休み明けとしては非常にいい勝ちっぷりであり、ここへのいい予行演習に見えた。ノーヴァレンダはとにかく前走が強かった。長距離戦にありがちなスローではなく、かなり厳しい流れで勝ち切った点を強調。ケイアイパープルは中央馬5頭の中では最も戦法に融通が利くイメージ。実績のメイショウカズサと素質のバーデンヴァイラーは休み明けだが、リフレッシュされて気分良く先行できれば怖い。エルデュクラージュは自分のリズムで競馬ができるかが鍵。テリオスベルメイショウフンジンは東京ダ2100m実績を強調。地元勢では苦しい。

◎3ギガキング
○4ノーヴァレンダ
▲9ケイアイパープル
△6メイショウカズサ
△8バーデンヴァイラー
△12エルデュクラージュ
△2テリオスベル
△10メイショウフンジン

おすすめ買い目

馬単 3→4 4→3 3→9 9→3 3→6 6→3 3→8 3→12 3→2 3→10

 

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