Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】

　ショウナンナデシコの前走エンプレス杯は、イン強襲、直線一気に脚を伸ばし差し切った。テオレーマが引退し、いよいよ新女王誕生を印象付けた。切れと勝負強さに特徴。唯一死角があるとすれば【0-0-0-2】の1600ｍだが、牝馬同士なら。

　レーヌブランシュは関東オークス、レディスプレリュードとJpnII２勝、金沢ＪＢＣレディスクラシックは0.9秒差４着も、時計からは1600ｍは守備範囲との見方もできる。枠順と相手関係からも好位追走から仕掛けのチャンスを探りたい。初騎乗のルメール騎手は魅力。

　レディバグは1400～1600ｍで３勝。端午ステークスではルーチェドーロの２着と好走。末脚切れるタイプで混戦に強いが、今回は相手関係もある程度絞られる上に、楽ではない。展開が向けば一気に頂点の可能性も。

　クールキャットは今回初ダート。昨春芝のフローラステークスを勝った実力派だが、今回はすべて手探りの一戦になる。今回は先々を見越してのダート挑戦と勝負気配は五分五分だが、このメンバーならある程度前で競馬できるだろう。

【地方所属馬の評価】

　サルサディオーネは一昨年の勝ち馬で、昨年は３着。左回りで、マイペースでハナ行けると、昨年の日本テレビ盃のように強い競馬をする。前走はレーヌブランシュを差し返して２着と、ここも相手関係は互角。58キロは不利な材料だが、あくまでこの馬のレースをするだけ。

　メモリーコウは一昨年の２着馬。道中中団キープで直線外から鋭く伸びた。気性面で波はあるものの決め手は互角。ある程度ペースが流れてくれれば浮上の可能性大。

　アイカプチーノは傑出したスピードあるが、逃げ一手で単調さに課題。重賞も【0-0-0-3】だけにここは相手が手ごわい。強力な同型も居るだけに、厳しいレースになりそうだ。

　ハピネスマインドは前走放牧明けを叩かれ、さらに上昇気配も、現状B1クラスで実績もクイーン賞９着。55キロも有利とはいえず、ここは苦戦しそうだ。

　アウティミアーは笠松Ｂ級で低迷の近況では、さすがに相手が強い。

　グレートコマンダーも南関東での良績はB2まで。前２走エンプレス杯12着、黒船賞９着と大敗からも苦戦は必至。

　ナラは地元笠松での戦歴からも力不足がはっきりしている。

　ネイバーアイランドは昨夏関東オークスに出走し５着だったが、勝ち馬からは3.5秒差。その後ロジータ記念も殿り負けに終わっている。この相手では力不足。

　ハナウタマジリはクイーン賞で殿り負け。近走上がり目も感じられない。

【解説者の予想】

　ＢＣディスタフ勝ちのマルシュロレーヌを筆頭に、テオレーマやマドラスチェックら、この路線をけん引してきた馬たちが軒並み繁殖入り。今年度は新女王誕生の年となる。
　その最有力候補は前走エンプレス杯を制したショウナンナデシコだろう。そのエンプレス杯は楽に逃げたサルサディオーネを直線インを突いての差し切り勝ち。牡馬混合のオープン特別快勝の地力を証明した。今回1600ｍへの距離短縮が焦点も、３歳時に青竜ステークスで0.2秒差の４着があり、相手関係も絞られるだけに対応は可能だろう。重賞連勝でダート女王の座を射止める。
　もし、ショウナンナデシコが久々の1600ｍに苦戦するようなら、サルサディオーネ逆転の目は十分ある。今年８歳を迎えたが、前走エンプレス杯をみても、自分の型に持ち込めさえすれば、この路線で上位なのは明白。昨秋日本テレビ盃で強豪牡馬を相手に逃げ切った船橋コース、過去５勝の1600ｍと、好条件が揃った。強力な同型も不在で、再度マイペースが期待できる。
　レーヌブランシュは距離が短いと思えた金沢ＪＢＣレディスクラシックは４着と好走も、続くＴＣＫ女王盃４着、エンプレス杯３着とワンパンチ欠ける。レディスプレリュードをみても牝馬同士なら能力上位は間違いないが勢いに陰り。初騎乗のルメール騎手がどう乗るかが頼み。
　レディバグは２歳時兵庫ジュニアグランプリ２着以来の地方参戦。３歳春はルーチェドーロ等と接戦の実績あり、その後２、３勝クラスを連勝し、３走前にはヘリオスと0.5秒差なら、牝馬同士なら重賞でも上位争いの評価。クールキャットは芝重賞勝ちの実績は光るが今回初ダート。適性含め半信半疑の感が強い。メモリーコウは過去にこのレース２着があり。最近の成績から勝ちきるまでは疑問も、マークは外せない。

◎(13)ショウナンナデシコ
○(10)サルサディオーネ
▲(2)レーヌブランシュ
△(4)レディバグ
△(1)クールキャット
△(6)メモリーコウ