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2021年10月 6日   東京盃 (大井競馬)  

大井競馬   第11レース   伝統の電撃6ハロン戦 秋もリュウノユキナ
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

14-1_ooikeiba.jpg【中央所属馬の評価】
 リュウノユキナは今春の東京スプリント勝ち馬。そのレースを機に、北海道スプリントカップ2着、クラスターカップ1着と急成長を遂げた。とりわけ前走盛岡でのイン強襲、あっという間に3馬身差の脚には息をのんだ。春は水の浮くような馬場だったが、その後の2戦は良馬場。どのようなコンディションにも対応できるし、中間放牧でリフレッシュして臨む。

 コパノキッキングは一昨年の勝ち馬。先行し4馬身差、藤田菜七子騎手は女性騎手初のダートグレード競走優勝騎手となった。昨年3着は後方10番手からの競馬で、外々を回るロスがあった。今回初騎乗のクリストフ・ルメール騎手に期待感。

 レッドルゼルはダート1200~1400mで根岸ステークスを含む7勝。コースレコードとなる流れを、最後外から伸びたドバイ・ゴールデンシャヒーン2着は印象に残る。ポテンシャルは既成勢力をしのぐもので、今回カギになるのは大井の適性だけ。

 サクセスエナジーは18年さきたま杯などダートグレード競走5勝の実績だが、大井1200mは7・3・10着と実績に反して振るわない印象。小回りコース、コーナー4つのコースの方が向いている。少なくとも大井では割引が必要だ。もちろん、相手との力関係で馬券圏内は十分あり得る。

 サイクロトロンは1200m4勝。前々走盛岡のクラスターカップではハイペースの2番手を進み、2着に粘った。実績からも高速ダート、広いコース向きだが、スピード、センスはさすがといえる。今春の東京スプリントは1.2秒差8着。渋った馬場は得意ではない。

【地方所属馬の評価】
 サブノジュニアは昨秋のJBCスプリントを含め、大井1200mで11勝。前々走の東京スプリント2着も、58キロを背負い、水の浮く馬場で上がり36秒9と究極の切れをみせている。放牧明けのアフター5スター賞は59キロを背負い3着。試走とすればまずまずで、完調のステップと言える。

 3歳馬ワールドリングは、優駿スプリント、初の古馬相手となったアフター5スター賞と1200mの重賞連勝。いずれも完璧な好位差しで時計、着差もまずまず。成長度はもちろん、流れに乗っての切れとセンスがある。タイムを詰められれば新星誕生の期待も。

 ニシノレオニダスは文字通り南関東転入で開花の【4-2-0-0】。手ごたえ以上に伸びる末脚、混戦向きの闘志が大きく光る。初のダートグレード競走挑戦でも勢いに注目したい。時計短縮が今回のテーマ。

 フランシスコダイゴは昨年除外だったが、その前のアフター5スター賞で7着。以降は順調ながら目立つ成長も感じられない。もつれる展開が条件だろう。

 クルセイズスピリツは前2年いずれも9着。大井1000m58秒8のレコードホルダーながら、JRA勢の強敵相手だとあと1ハロンに壁がある。展開に恵まれるのが条件だろう。

 ブルミラコロはJRA6勝ながら転入後【0-0-2-10】。流れなりに動いて入着確保も、勝ち切るまでの決定打がない。9歳馬だけにこれ以上の成長も期待できないだけに、混戦待ち。

 ヴァルラームは実績から1200mベストながら近走A2クラスでも低調。重賞出走は3歳時優駿スプリント14着以来になる。

 ドーヴァーのJRAでの良績はすべて芝のレース。転入後【0-0-0-12】からも、ダートでは限界がみえている。

【解説者の予想】
 JBCスプリントの前哨戦だが今年のJBCは金沢1400m。大井1200mとはまったく条件が異なるだけに、ここが目標、あるいは今後に向けての経験等、各陣営の思惑にも左右されそうだ。
 今年東京スプリント、クラスターカップとダートグレード競走2勝のリュウノユキナだ。昨年9月以降は1200mに的を絞り7戦し【4-3-0-0】と良績を残してきた「1200mベスト型」。1400mでは過去4着が最高着順だけに、東京盃目標の可能性が高いとみる。今年の充実度を思えば、もちろん本命の評価だ。
 南関東が誇る短距離王サブノジュニアは、昨年のJBCスプリント以降はJRA遠征、大井1400mの重賞参戦など意欲的に挑戦を続けてきたが、結果的にはやはり大井1200mが最も力を発揮できる舞台と再確認できた。前走アフター5スター賞3着は放牧明け。斤量差を考えれば合格点だろう。叩き2戦目で本領を発揮する。
 コパノキッキングは小回り1400mにも対応できるタイプで、本番を見据えた参戦か。武豊騎手のフランス遠征で乗り替わりとなったが、クリストフ・ルメール騎手なら安心だろう。今回先行するか、控えるか、スタートにも注目。
 レッドルゼルはドバイ遠征以来の実戦で、今回初の地方競馬参戦。メイダンでみせた最後方からごぼう抜きの末脚は印象強烈。大井では前半ある程度前目に位置して末脚爆発が理想になるが、地方の砂に対応できれば逆転の可能性は十分だ。3歳馬ワールドリングはアフター5スター賞も制し、大井1200m重賞連勝と勢い十分。短距離はベストだし、あとはJRA勢相手に時計を詰められるかどうか。ニシノレオニダスはさらに相手は強くなるが、転入後の充実は素晴らしいだけに、一発の可能性秘める。サクセスエナジーは前走から2キロ減はプラスで、一昨年3着の実績はあるが、どちらかというと小回りコースの方が合う。

 ◎(5)リュウノユキナ
 ○(2)サブノジュニア
 ▲(4)コパノキッキング
 △(1)レッドルゼル
 △(11)ワールドリング
 △(8)ニシノレオニダス
 △(10)サクセスエナジー

 

おすすめ買い目

馬単 5→2 5→4 5→1 5→11 5→8 5→10

 

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