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2020年11月 3日   JBCクラシック (大井競馬)  

大井競馬   第10レース   国内無敗のクリソベリル
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

ooi05.jpg【中央所属馬の評価】
 クリソベリルはG1級競走3勝を含む、国内7戦7勝。今春の帝王賞はサウジカップ(7着)帰りも、文字通りの横綱相撲。大井2000m2戦2勝。休み明けでも不安はない。

 オメガパフュームも大井2000mは【3-2-0-0】の連対パーフェクト。直線の長い大井から、昨年の浦和JBCクラシック2着のように、小回りにも対応できる器用さも持つ。信頼度は高い。

 チュウワウィザードは浦和JBCクラシックの勝ち馬。また、今年の川崎記念は6馬身差の圧勝だった。春の帝王賞は3着だったが、上り36秒5。終いの脚はオメガパフュームと互角だった。

 ロードレガリスはJRA未勝利から大井に転入し【3-0-1-0】で再転出。以降4連勝でオープンクラスに勝ち、初重賞挑戦の平安Sは10着だったが、続く前走の白山大賞典で2着と好走。Jpn1挑戦はまだまだチャレンジャーの立場だが、大井で成長した姿を見せたい。

 デルマルーヴルはJpn2を2勝だが、1400mから2500mまで、幅広く対応できる。前走の日本テレビ盃は上がり最速で2着と、持ち味の決め手はさらに磨かれた。3歳時ジャパンダートダービーではクリソベリルと3馬身差。その後どこまで詰められたか楽しみ。

 サクラアリュールは重賞初挑戦の前走シリウスSで、カフェファラオから3/4馬身差2着。いきなりこの相手となると厳しい戦いになるだろうが、勢いは侮れない。2000mは適距離。

 ダノンファラオのジャパンダートダービー2分5秒9は、クリソベリルの3歳時と互角のタイム。前走日本テレビ盃は初の古馬相手だったが、4.0秒差7着は古馬の壁。さらに一段上の成長が求められる。

【地方所属馬の評価】
 ミューチャリーの前走日本テレビ盃は、絶好位から案外の4着(1.2差)。大井2000mはヒカリオーソに完敗の東京ダービー、そしてクリソベリルに0.6差3着のジャパンダートダービー。本質的にはマイラーだが、川崎記念1.4差4着など、距離の融通は利く。

 サウンドトゥルーは17年大井JBCクラシックなど、G1級競走3勝の実績。とはいえ既に10歳だけに、往年の力は望めない。上りが掛かる流れになれば。

 ノンコノユメは18年フェブラリーSなどG1級競走2勝の実績。転入後大井のJpn1では3、2、5着。ハイペースの流れになり、中団からインを突いて2着した昨年暮れの東京大賞典など、流れが向けばチャンスはある。

 アングライフェンは重賞勝ちこそないが、1900m以上の重賞で2着3回。日本テレビ盃は差のある6着だったが、前走のオープンを快勝。状態は万全で、あとはどれだけ力差があるか。

 サブノクロヒョウはダート交流に過去6回挑戦し、すべて着外。2000m向きとはいえず。

 ブラックバゴのJRA在籍時の良績は全て芝のレース。転入後の1勝も盛岡の芝だった。

 センチュリオンは昨年の浦和JBCクラシックで、0.8秒差3着。小回り向きの器用さあるが、広いコースで決め手がない。

 マースインディはマイル前後が適距離で、サブノクロヒョウ同様この距離向きとはいえない。

【解説者の予想】
 帝王賞の1~3着が揃って出走。年末の東京大賞典も含め今年の大井のG1(Jpn1)はこの3頭による戦いとなりそうだ。ただ、3強というよりはむしろ1強の様相で、当然ここも帝王賞馬クリソベリルが中心となる。通算【7-0-0-1】、唯一の敗戦は海外遠征サウジC。つまり国内無敗。遠征帰りの前走帝王賞も3番手で歴戦の雄の圧をがっちり受け止め、直線突き放す文字通り王者の走り。強力な新星の台頭もなく、正直死角らしい死角は思い浮かばない。無敗記録継続で歴史的名馬への道を突き進む。
 帝王賞2着のオメガパフュームがやはり相手筆頭。勝ち馬には完敗だが超スローで速めに動かざるをえない不本意な競馬。それで2着はしっかり確保だから、やはりこの舞台での強さは特筆できる。当時よりは明確な逃げ馬がいるここは流れも緩まぬはずで本来の決め手勝負で逆転狙う。
 3着チュウワウィザードは当時5カ月ぶりで気持ち重かったぶん少し反応が遅れたうらみ。レースぶりも含めタイプとしてはクリソベリルを一枚スケールダウンさせたような印象で逆転までのイメージは描きづらいが、反面抜群の安定感でここも上位は有力。
 この3頭が不動の上位で、以下は連候補。
 上がり馬のサクラアリュールロードレガリスは、ともに重賞未勝利と実績では大きく見劣るが、見せ場を作って今後に生かしたい。地方交流重賞【2-5-1-1】のデルマルーヴルは、G1級のレースでは少しパンチ不足の感も、安定した末脚を警戒。
 地方勢ならサウンドトゥルーノンコノユメのビッグネームは健在も、ともに10歳、8歳とピークは過ぎた感。ならば川崎記念、日本テレビ盃でいずれも4着と好走したミューチャリーに、得意の右回りで一角崩しの期待。

 ◎クリソベリル
 ○オメガパフューム
 ▲チュウワウィザード
 △ロードレガリス
 △デルマルーヴル
 △サクラアリュール
 △ミューチャリー

おすすめ買い目

馬単 5→1 1→5 5→14 14→5 5→3 3→5 1→14 14→1 5→13 5→7

 

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