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2020年7月21日   第24回 マーキュリーカップJpnIII オープンサラ系3歳以上 別定 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第10レース   貫録を誇示!デルマルーヴル
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

morioka09.jpg【中央所属馬の評価】
 デルマルーヴルは昨年、UAEダービー(G2)4着→ジャパンダートダービー(Jpn1)2着→レパードS(G3)2着で3歳限定戦を終えると、金沢2100mの白山大賞典(Jpn3)2着→2000mの浦和記念(Jpn2)4着→2500mの名古屋グランプリ(Jpn2)制覇→2100mの川崎記念(Jpn1)3着と、古馬相手に中~長距離のグレード戦線で安定した成績を収めてきた。前走のフェブラリーS(G1)は8番人気で15着と凡退したが、これは1600mの競馬が忙しかったということだろう。今回はドバイワールドカップデーの中止、帝王賞の選定外により、フェブラリーS以来の実戦となるが、休み明けはドバイ遠征帰りのジャパンダートダービー2着があり、苦にするタイプではないと思われる。

 マスターフェンサーは国内では今回が重賞初登場となるが、昨年アメリカ遠征を敢行してケンタッキーダービー(G1)6着→ベルモントS(G1)5着の成果をあげ、ヘタな重賞勝ち馬より知名度、そして今後への期待度も高い4歳馬。古馬戦は2勝クラスを1戦で、3勝クラスを2戦でクリア。オープン入り後の今春はブリリアントS→スレイプニルSをともに先に抜け出したエルデュクラージュを掴まえ切れずに敗れたが、それでも直線きっちり追い込んで連続2着。東京2100mのブリリアントS、スレイプニルSの好走馬は過去にこのマーキュリーCで多数活躍しており、ここ3戦、東京2100mばかり使われての参戦は非常に魅力となる。

 ヒストリーメイカーは3歳9月にデビューして中央2戦→14・11着と結果が出ずに金沢へ移籍したが、金沢では15戦10勝と素晴らしい成績を収め、昨年1月に中央復帰。2連勝で3勝クラスに上がると12月の摩耶S(阪神1800m)を勝ってオープン入り。前々走の仁川S(阪神2000m)でクリンチャー相手にオープン初勝利。重賞でも東海S(G2)6着、平安S(G3)4着と差がない立ち回りを見せており、6歳馬ながら今が旬との印象を受ける。今回、不安材料を挙げるとすれば左回りの経験が2戦→11・4着と、ほとんどないことだろう。

 アポロテネシーはダートで4勝をマークして昨年暮れにオープン入りした5歳馬。オープンでは名古屋グランプリ(Jpn2)がデルマルーヴルから1.8秒差の5着、東京大賞典(G1)がオメガパフュームから3.4秒差の9着と苦戦していたが、前々走のアルデバランS(京都1900m)4着、前走の仁川S(阪神2000m)3着はともに好位から渋太い立ち回りを見せており、だいぶ力をつけてきた様子。昨年11月の2勝クラス→3勝クラスの連勝は盛岡2000mとコース形態が酷似する東京2100mで圧勝したもの。また、デビュー時496キロの馬体がここ2走は510キロ台と成長。左回りの2000mで期待の局面となるが、あとは2月以来の休み明けがどう出るか。休み明けは過去3戦して9・5・13着と結果が出ていない。

 ヨシオは中央での勝ち数は今回のメンバーで最多の6勝。その内訳は1200mで3勝、そして1300m、1700m、1800mで各1勝と短距離寄りの成績だが、一昨年のこの競走では逃げてミツバの2着に粘り込む健闘を見せており、すんなり先行できるようなら2000mもこなせない距離ではない。大沼S→マリーンSからの連闘策と強行軍だが、これは一昨年の2着時とまったく同じローテーション。ただし、異なるのは成績。一昨年は2→4着での参戦だったのに対して、今回は12→12着。当時から年齢をふたつ重ねてどうかというところだが、逆に他馬にナメてもらえる可能性はある。

【地方所属馬の評価】
 リンノレジェンドは昨年、道営3冠(北斗盃→北海優駿→王冠賞)では5・2・3着と同期のリンゾウチャネルに敵わなかったが、その後は黒潮盃(大井1800m)→ダービーグランプリ(盛岡2000m)→道営記念(門別2000m)と地方競馬の伝統重賞を3連勝。地方のこの世代トップクラスの活躍を見せた。飛躍を期待された今春はコスモバルク記念(門別1800m)→赤レンガ記念(門別2000m)ともに8着と連続凡退。期待を裏切っていたが、馬体が絞れた前走のA1特別(門別1800m)を勝利。すんなり先行できない場合の不安は拭えないものの、昨年の記録から使い込んで本領を発揮するタイプなのかもしれない。

 ランガディアは中央芝5勝、オープン馬の実績をひっさげて今春岩手に移籍すると、赤松杯(M3)→シアンモア記念(M1)→みちのく大賞典(M1)と水沢の重賞を3連勝。当初は冬場使われてきた強みとも思われたが、3戦いずれも4角先頭の完勝だった。中央馬が相手となる今回はこれまでのようにはいかないだろうが、中央時代の5勝は芝ながらすべて左回りでマークしたもの。水沢から盛岡にコースが替わって、もう一段内容を上げてくる期待感はある。

【解説者の予想】
 デルマルーヴルはJpn2の名古屋グランプリを勝っているため他馬より3キロ重い57キロ。2月のフェブラリーS以来の実戦と不安要素もあるが、それでも今回のメンバーでは貫録上位。名古屋グランプリで鮮やかな立ち回りを見せた岡部誠騎手とのコンビが復活するのも魅力。
 次位は横一線の様相。マスターフェンサーは近3走が盛岡2000mとコース形態が酷似する東京2100mを使われて1・2・2着。アポロテネシーも東京2100mを3戦して3・1・1着。ともに今回はベストの条件とみたが、ヒストリーメイカーは12月の摩耶Sでマスターフェンサーを、2月の仁川Sではアポロテネシーを降しており、こちらも侮れない存在。そして地元の山本聡哉騎手が乗るヨシオは一昨年のこの競走の2着馬。ノーマークで逃がしてもらえるようなら再現あるか?
 中央勢がこの布陣では地方馬は少々厳しいが、可能性を追い求めるならリンノレジェンドになるだろう。

 ◎デルマルーヴル
 ○マスターフェンサー
 ▲ヒストリーメイカー
 △アポロテネシー
 △ヨシオ
 △リンノレジェンド
 △ランガディア

おすすめ買い目

馬単 9→3 9→8 9→7 9→12 9→5 9→1

 

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