Odds Park 競馬

◆中央馬
◇リアンヴェリテは好位での勝利は未勝利条件。基本的にはハナを切る競馬で、地方交流は笠松の５００万条件は逃げ切ったが、白山大賞典は７着に敗れている。中央場では大沼Ｓ、マリーンＳとオープンを２勝。大敗と背中合わせだが、逃げ馬の宿命？　ここも自分の形を貫くのみ。

◇ラブカンプーはここまでの戦歴はすべて芝で、勝ち星こそ２勝止まりだが、３歳春から芝の短距離戦線で好走連発。Ｇ１スプリンターズＳでのクビ差２着がキラリと光るが、その後さっぱり。そこで今回は初めて地方の交流重賞に活路を求めてやってきた。ダートに適性を見せ、組み合わせ緩和がうまくハマるといいのだが…。

◇ラプタスはデビュー当初は芝で５、15、16着だったが、４戦目以後はダート路線を歩み（５００１）。途中、去勢した効果もあったか。初オープンの東京コースでは長い直線で捕まったが、前走・高知では楽々の逃げ切り。地方の小回りでそのスピードがより威力を発揮しそうだ。

◇ノボバカラは当初からダート路線で着実に階段を上っていたが、大きくフューチャーされるようになったのは16年のかきつばた記念を勝ってから。その後に中央場所のプロキオンＳ（中京）、カペラＳ（中山）も勝っているから４歳時の充実ぶりがうかがえる。５歳以降は思うに任せぬが、思い出のレースで再浮上のきっかけを。

◇アディラートは走ったり走らなかったりで主な良績は４走前、昨年10月のリステッド・グリーンチャンネルＣ勝ちぐらいだが、過去にはＵＡＥダービーやゴドルフィンマイルに海外遠征した経歴の持ち主。その経験がそろそろ実を結びそうな予感!?　連闘後の一戦でもこの日程で出てくるからには。

◆地方馬
◇ドリームドルチェは実際に２着が３回ある元中央のオープン馬。昨年秋に浦和の小久保厩舎に転じてＪＢＣスプリントは１秒４差８着だったが、直後の川崎のオープン特別を１つ勝っている。格では見劣らないし、淡泊さがあり内枠がどうかと思われた前走が強い内容だっただけに、この顔ぶれならといったところはある。

◇ペイシャゲランは中央時は芝１２００ｍを逃げ切って未勝利を３走目に脱出したが、１勝クラスでは２着が１度のみ。昨年秋に当地へ来て（３３１５）だが、Ａ級でも３、４組までの話である。ここは経験を積む場になりそうだ。

◇カレドヴルフはオープンではまだいいところがなく、オープン下で勝ったり負けたりといったところだが、名古屋大賞典に次いでのグレード挑戦。そんなポジションまで上がってきたことを評価したい。１つでも前に。

◇メモリージルバは３歳秋に中央未勝利から当地へ転入。ほぼ最下級から４歳２月にオープンを勝ち、以後はほぼ最前線で活躍している老優。昨年の夏休みはいつも以上に長引き心配されたが、昨年末に東海クラウンを勝ち、復活を宣言。かきつばた記念は10着、７着だが、11歳の今年もそれ以上を目指して頑張る。

◇サンデンバロンはこちらも３歳秋に中央から転入して快進撃。当初はスピードを生かしてブイブイ言わせていたが、年を重ねて前走のような競馬でもひと脚使えるようになってきた。厩舎の先輩・メモリージルバが11歳で頑張っているのだから、８歳で年を取ったなどとは言わせない。昨年（10着）以上はまだ狙えるはずだ。

◇マイタイザンは兵庫生え抜きの俊英。精力的に打って出る馬ではないが、名古屋なら話は別？　６歳時、梅見月杯逃げ切り勝ち後の名古屋大賞典では、中央馬のハナを叩いて地方最先着の４着に入っている。今年の梅見月杯は番手競馬で案外（６着）だったが、前走・東海桜花賞は行けずとも４角でうまくさばけていればの２着。あんな走りができるなら１４００ｍの交流グレードでも楽しみを持ちたくなる。

◇モズオラクルは少々強引にでもハナへ行き切ると思わぬ頑張りを見せる馬で、逃げたい面々には恐れられている存在。名古屋大賞典では逃げても粘り腰発揮とはさすがにいかなかったが、中央馬を従えて走った気分はさぞよかったことだろう。ただ、この距離のこの顔ぶれで前に絡むことは至難？

◆レースの見解
　黒船賞を快勝したラプタス。同じようなコース形態の名古屋だし、準オープンだが３番手に控えて抜け出したこともある。連勝の期待は当然だろう。対するは差せるアディラートに徹底先行のリアンヴェリテ。ノボバカラもこのメンバーならといったところはある。名古屋で行われる３つの交流グレード競走の中では地方馬にも可能性のあるレース。今回の中央勢なら、東海桜花賞１、２着のドリームドルチェ、マイタイザンに見せ場以上があっていい。

◎ラプタス
○アディラート
▲リアンヴェリテ
△ノボバカラ
×ドリームドルチェ
×マイタイザン