Odds Park 競馬

◆中央馬
◇ビルジキールは３走前に３勝クラスを勝ち上がり、Ｇ２東海Ｓ13着はともかく、オープン特別でも８着と見せ場なし。だが、昇級３戦目でライバルの数が少なくなる交流重賞。ペース慣れはそれなりにあるだろうし、１勝クラスの交流戦だが当地で逃げ切り勝ちがある。きっかけを求めに来たか。

◇フィードバックは昨年２月にデビューし（４１０１）でここへ。常に人気に推されているのは素質を高く評価されてのことだろうし、内容的にもそれに応えているといっていいだろう。初のオープン挑戦が重賞だが、中央馬の中での争いと考えればライバルは限られているし、前走なんかを見ると前々の競馬もできそう。不安より楽しみが勝る。

◇アングライフェンはダートを走るようになったのはオープンに上がってからで（２４１７）。オープン特別にリステッドのブリリアントＳ勝ちがあり、ここなら戦歴的に一歩リードの存在。暮れの名古屋グランプリは勝ったと思ったところに外からデルマルーヴルが飛んできてクビ差惜敗。忘れ物を取りに来たか。

◇ロードゴラッソはダートに路線変更し（４２１４）。シリウスＳではアングライフェンをクビ差抑えて重賞ウイナーに。地方の交流重賞では少し物足りない印象もあったが、前走の佐賀記念ではナムラカメタローと半馬身差の叩き合いに持ち込んでいる。重賞２勝目のメドは立ったか。

◇ナムラカメタローは芝１２００ｍで勝ち上がっているが、ダートに転じて（５０１１）。距離、脚質の幅を広げつつ、前走では地方の砂もこなし、３連勝で重賞ウイナーとなった。まさに充実一途。出世レースの名古屋大賞典をクリアして、ダート界に新星誕生といきたい。

◆地方馬
◇モズオラクルは昨年の初めはＣ級にいた馬だが、今ではオープンの韋駄天たちを恐れさせる存在にまで出世。逃げれば驚異的な粘りを発揮するから、執拗に絡んでくるのだ。ここは案外すんなり行かせてもらえたりして。後のことは気にせず突っ走るのみ。

◇カレドヴルフは３歳春に転入し、最下級に近いところから13の勝ち星を積み重ねて大賞典に出られるまでに。Ａ級に昇級した当初は相手強化で淡泊な面も見せていたが、ここにきて少々厳しくなっても踏ん張れるようになった印象。６歳になっても成長がうかがえるのがいい。経験を積み今後に生かす。

◇サンデンバロンは抑えきれないほどのスピードでオープンまで快進撃。ある程度のところまでいくとそれだけではうまくいかなくなるのが競馬の常だが、この馬は速球派から技巧派へうまくモデルチェンジできた。依然として攻め馬の雰囲気は絶好。地元筆頭として中央勢に一矢報いたい。

◇ヒーズインラブは５歳３月にＧ３ダービー卿ＣＴ勝ちがあり、実績は中央勢に勝るとも劣らない。が、いかんせん良績のほぼすべてが芝でのもの。当地に来てからは順調で、追い切りもいい動きを見せていたのならとは思うが、猛者相手となると果たして。

◇マコトネネキリマルは中央を２戦で切り上げ、３歳４月に当地へ。４戦４勝で臨んだ東海ダービーでは、離されていたとはいえ11連勝で決めたエムエスクイーンの２着に入り、一介の上り馬から将来を嘱望される一頭となった。５カ月の休養を挟んだが、ここまで（８２００）。この相手にどこまで!?

◇エバーゴールドは前走みたいにオープンでも無欲の競馬でしばしば馬券になって穴党を喜ばせている。が、ここでその再現はさすがに至難。いい経験の場となればよしか。

◇アセイラントは好素質の持ち主だが、いかんせん思うように使えず、名古屋の顔となるまでには至っていない。特に昨年はブランクもあり、厳しい１年になった。が、年が明けて勝ち味を思い出し、前走では初のオープン勝ち。復活は成ったか。ここでどうこうはさすがに言えぬが、今後の糧になる競馬はしたい。

◆レースの見解
　過去10年で地方馬が馬券になったのは４歳時のカツゲキキトキト３着のみ。今回の地方馬はすべて名古屋勢で、そのレベルに達している馬がいるかとなると…。中央馬の競馬でいいだろう。中では名古屋グランプリ２着があるアングライフェンに安心感。佐賀記念の１、２着ナムラカメタロー、ロードゴラッソ、そして底見せぬフィードバックとの勝ち負けか。ビルジキールは現状、モツれが必要だろう。

◎アングライフェン
○ナムラカメタロー
▲ロードゴラッソ
△フィードバック
×ビルジキール