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2019年8月12日   第24回 クラスターカップJpnIII オープンサラ系一般 別定 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第10レース   藤田菜七子&コパノキッキングが決める!
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

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【中央所属馬の評価】
 コパノキッキングは昨年2月のデビューからダートばかり11戦7勝のアメリカ産馬。昨年10月の藤森S(1600万下)でヤマニンアンプリメをハナだけ差し切ってオープン入りすると、オータムリーフS(OP)→カペラS(G3)→根岸S(G3)と4連勝。初のマイル戦となったフェブラリーS(G1)は最後方から良く追い込んで5着。前走の東京スプリント(Jpn3)は出負け+不良馬場と厳しい条件ながら2着を確保。まだ底を見せておらず、使われつつ馬体を増やしている4歳馬。現在のダートの短距離路線はこの馬を中心に動いていると考えていいだろう。

 ヤマニンアンプリメは今年2月の大和S(OP)でオープン初勝利をマークすると、3月の黒船賞(Jpn3)2着→5月のかきつばた記念(Jpn3)2着、そして前走の北海道スプリントC(Jpn3)で念願の重賞初勝利と、着実に力をつけてきた。508キロの馬体重はキャリア最重量。3歳未勝利を勝った時は454キロだから、5歳牝馬ながらまだまだ成長中ということだろう。26戦のキャリアの中で左回りは2戦のみだが、マリーンC(Jpn3)3着、根岸S(G3)7着と内容は悪くない。マイナス感はないものとしていいだろう。

 ヒロシゲゴールドは500万下で見せ場もなかった馬だが、今年に入って500万下→1000万下→1600万下と3連勝。一気にオープン入りすると、4月の東京スプリント(Jpn3)では勢いを買われて1番人気。結果は3着だったが、勝ったキタサンミカヅキと1馬身差、2着のコパノキッキングとはクビ差。オープン初戦でこのクラスでやれる手応えを掴んだ。ただ、引き続き1番人気に支持された次走・天王山S(OP)は先手奪取に手間どって9着。シャドーロール、ブリンカー、リングハミというフル装備の馬だけに、逃げられないと脆い面もある。

 ノボバカラは2016年にかきつばた記念(Jpn3)、プロキオンS(G3)、カペラS(G3)と固め打ちした重賞3勝馬。盛岡コースは南部杯(Jpn1)に2年連続出走し、一昨年はコパノリッキーの2着、昨年はルヴァンスレーヴの7着。得意のコースとみていいだろう。前々走の栗東S(L)で2年半ぶりの勝利。続く北海道スプリントC(Jpn3)でも好位で踏ん張っての3着。年齢とともに徐々に短い距離にシフトチェンジし、まだまだやれる手応え。

 アシャカダイキは全5勝すべてをダートのこの距離でマークしてきたスペシャリスト。3月の春風S(1600万下)を勝ち、オープン入り初戦の東京スプリント(Jpn3)は7番人気に支持されたが、コパノキッキングと並んで痛恨の出遅れ。最後方追走では10着まで追い上げるのが精一杯だった。今回の中央馬の中では最も格下の扱い。ここまで左回りは6戦0勝、2着が1回あるだけではマイナスポイントだが、前記した通り、比較対象の東京スプリントが参考外の内容だけにまったくのノーマークは危険。

【地方所属馬の評価】
 道営のメイショウアイアンは中央ダート4勝から昨年の春に門別へ移籍。昨年のこの競走は追い込んで6着までだったが、11月にもう一度盛岡遠征し、絆C(ダ1600m)を快勝。コース相性はいい。前々走、6月の北海道スプリントC(Jpn3)では16頭立ての大外枠だったが、良く追い込んで2着と大健闘。続くグランシャリオ門別スプリント(門別1000m)はレコード勝ち。元中央オープンのショコラブランに2戦連続先着を果たしており、9歳馬ながら今がピークとも思える充実ぶりだ。

 道営のショコラブランは前記した通り、ダート6勝の元中央オープン馬。京葉S(中山ダ1200m)勝ちがあり、一昨年のこの競走では2番人気に支持され、僅差の4着という実績がある。今年の3月に大井へ転じると、フジノウェーブ記念(1400m)→東京スプリント(Jpn3)→北海道スプリントC(Jpn3)と3戦連続の4着。門別に転じた前走もメイショウアイアンの2着と、どうにも勝ち味の遅さは相変わらずだが、逆に大きな力の衰えは感じられない。

 今年は道営所属として出走するブルドッグボスは一昨年のこの競走の優勝馬。当時は浦和所属。その前年には中央馬としてダノンレジェンドの2着もあり、クラスターCへの適性は今回のメンバー中ナンバーワンの存在。一昨年は東京盃(Jpn2)2着→JBCスプリント(Jpn1)3着と短距離路線の主力の一角を担った実力馬だ。昨年4月のかきつばた記念(Jpn3)5着から脚部不安のため約1年の休養に入り、今年5月のさきたま杯(Jpn2)で復帰。6着と敗れたのち、門別へ移籍していた。前走の門別1200mのA級戦は格下相手にハナ差の辛勝だったが、もともと離して勝つタイプではない。使われてどれだけ上昇してくるかだろう。

 地元岩手のラブバレットは4歳の時からこのレースに出走し、3、3、2、3着。地方生え抜きの実力スプリンターであることは言うまでもない。昨年12月の兵庫ゴールドT(Jpn3)競走除外を最後に中央へ籍を移し、12、6、12、13、14着。まったく実力を発揮できずに6月に岩手にUターンしていた。帰厩後は栗駒賞(水沢ダ1400m)→岩鷲賞(盛岡ダ1200m)を連勝。勝ちっぷりはこれまでと遜色なく、むしろ夏負けで岩鷲賞を使えなかった昨年より状態は上とも感じられる。8歳となったが、今年も地元の大将格として元気なところを見せてくれそうだ。

【解説者の予想】
 中心はコパノキッキング。当初予定していた北海道スプリントCを使えなかったこと、現在の盛岡は国内最速の高速馬場。そこで追い込み切れるかなど、不安はなくもないが、悪条件の大井で2着まで突っ込んできた前走の末脚は秀逸。今回で3度目の騎乗となる藤田菜七子騎手もそろそろこの馬を手の内に入れてくるだろう。
 相手は充実度でヤマニンアンプリメとしたが、前走勝った門別とはおそらく勝ち時計で2秒以上速い決着になる。これに対応できるかが焦点。時計勝負に強いのはヒロシゲゴールドノボバカラ、そしてラブバレット。盛岡で好走歴あるメイショウアイアンブルドッグボスショコラブランも展開ひとつで差のない位置。好メンバーが揃った今回は激戦になりそうだ。

 ◎コパノキッキング
 ○ヤマニンアンプリメ
 ▲ヒロシゲゴールド
 △ラブバレット
 △ノボバカラ
 △メイショウアイアン
 △ブルドッグボス
 △ショコラブラン

おすすめ買い目

馬単 9→10 9→6 9→12 9→5 9→13 9→2 9→3

 

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