Odds Park 競馬

　木曜日のメインレースは準オープンクラスの一戦。９頭立てと少し寂しい頭数だがなかなか粒揃い。本命は現在８連勝中のタガノカピート。前走も強い内容だったし、斤量増も問題無い。９連勝は濃厚だろう。相手候補は今回が南関東から転入緒戦のエイシンユニコーンと前走を勝って勢いに乗るデルマアツヒメの２頭。他には牝馬限定重賞で４走連続馬券圏内に入っているスターレーンや前走は勝ち馬と差が無かったメッサーウイングがその後に続く。

　タガノカピートはＪＲＡから転入当初は３走連続２着ともどかしい競馬が続いていたが、今年に入ってから待望の初勝利を挙げると破竹の８連勝。昇級戦だった前走はスンナリ先手を奪うと最後は２着馬に詰め寄られたが最後はまだ余裕があった印象。この中間の雰囲気も変わりなく順調だし、最終追い切りでは活気のある動きを披露していた。今回は勝って同条件なので斤量が前走から１キロ増えるが、背負い慣れた斤量なので問題は無いだろう。同型馬が何頭か揃ったメンバー構成になったが、番手からでも競馬ができる器用さも持っているのでスムーズに立ち回れれば９連勝は濃厚だろう。

　エイシンユニコーンは今回が南関東から転入緒戦。もともとＪＲＡ在籍時には安定した成績を残していたし、前戦地の南関東では８戦３勝２着２回で掲示板を外したのは２度だけと堅実に走っている。今回は転入緒戦なので未知な面が多い状況だが、中間の調教気配は良く、追い切りでは軽快な脚捌きで時計も上々。能力検査でもスピードの乗りが良く最後まで良い動きだった。馬格もあるし、このクラスでも十分通用する力を持っていそう。強い相手もいるが、緒戦からいきなり良い勝負ができそう。

　デルマアツヒメはＡ２クラスに上がってから着実に力をつけてきた。前走の1230ｍ戦では道中も良い手応えで４コーナーで前が開くと鋭い反応で一気に突き抜けた。この中間もいたって順調で追い切りの動きも変わりなく良い動きを見せた。久々の1400ｍ戦がどうかだが、前走の様にインコースでジッと脚を溜めることができれば鋭い末脚を発揮することができるだろう。

　スターレーンは昨年のル・プランタン賞の勝ち馬。近走は佐賀ヴィーナスカップ３着、読売レディス杯２着、秋桜賞２着、兵庫クイーンカップ３着と全国交流の牝馬限定重賞で好勝負を演じてきている。今回は地元の自己条件なので実績面では最上位。理想は逃げだが、番手からでも競馬ができるので今回の逃げ先行馬が揃ったメンバー構成でも問題なく立ち回ることが可能。この距離の連対率は10割と得意距離。タガノの連勝を止めるのはこの馬かもしれない。

　メッサーウイングは昇級戦の前走は道中番手に控えて４角で先頭。直線では他馬に差されてしまったが勝ち馬とは０秒２差の４着と渋太いところを見せたし、このクラスで十分通用する事を証明した。理想は単騎逃げなので同型馬が揃ったのは少し心配な材料ではあるが、前走の様な競馬ができれば最後まで踏ん張ることできそうなので注意が必要。