Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
　今回の注目はマテラスカイ。前走のプロキオンステークスは未勝利クラスで23秒台、500万クラスで22秒台の出る超高速馬場だったとはいえ、それまでのダート1400ｍの日本レコードを１秒２も更新する驚異のレコードタイムで圧勝。一気に短距離路線のスター候補にのし上がった。
　今回は初の大井コースで馬場が合うかが最大のカギになるが、前５戦で４勝。唯一の５着はドバイゴールデンシャヒーンと、文字通り本格化。父はリエノテソーロを輩出したスペイツタウン。ここを勝つようなら、京都・ＪＢＣスプリントは、ほぼ確勝と言っても過言ではない。

　ネロは大井・ＪＢＣスプリント４着、東京スプリント３着とワンターンの1200ｍは条件ベスト。追っての味に課題はあるが、同厩マテラスカイの番手から流れ込みを図る。

　サクセスエナジーは５月のさきたま杯でキタサンミカヅキに勝利。追って渋太い走りでキタサンを競り落とした。前走プロキオンステークスは４着でも、自身は当時のレコードタイムを更新。ここも渋太さ生きる流れなら浮上の余地は十分。

　グレイスフルリープはは４月の東京スプリントでキタサンミカヅキに勝っている。当時は予想外の楽逃げとなり展開が味方した面はあるが、相性のいいコースで自分の競馬が出来れば。同型マテラスカイとの兼ね合いもカギ。

　テーオーヘリオスは目下1200ｍ２連勝中。前走は門別の北海道スプリントカップで重賞初挑戦、初勝利を飾った。相手強化のここは試金石だが、自在に捌ける強みを生かして応戦したいところ。

【地方所属馬の評価】
　地方勢の中心は、昨年の勝ち馬キタサンミカヅキ。大井・ＪＢＣスプリント５着、東京スプリント２着と、大井1200ｍでは常に持ち味の末脚を発揮する。昨年同様、アフター５スター賞を快勝して臨む今回。マテラスカイが力の要る馬場に苦しむようならチャンス到来。

　前走、佐賀のサマーチャンピオンを上がり36秒６で制した兵庫のエイシンバランサーだが、今回は厳しいメンバー。ＪＲＡ在籍時1000～1200ｍ３勝だから条件的には今回も減点はない。

　兵庫のエイシンヴァラーは黒船賞を制した。そのレースで見せたように、父サウスヴィグラスらしい瞬発力、勝負強さを持っている。また、その血統からも大井1200ｍは合うはずで、昨年のアフター５スター賞では勝ったキタサンミカヅキから1.7秒差なら、入着の可能性もある。

　キャンドルグラスは放牧明けの前走アフター５スター賞は展望が明るい。４歳馬だけにさらに伸びしろが期待できる。折り合いに進境も見える。

　ゴーディーは大井1200ｍ１分10秒８の持ちタイムあるが、それは４年前のアフター５スター賞でのもの。今年10歳となり末脚にも陰り。暑い時期の方がよく走る。

　コスモプラシデスのＪＲＡ１勝は芝1200ｍ。500万クラスから当地B3クラスに転入したが、４戦の内容からも厳しいレースになりそうだ。

　マイネルルークスは1000～1200ｍで５勝も既に８歳となり、往年の力はない。近走もＢ級で苦戦の現状では…。

　コパノリスボンはＪＲＡ準オープンから転入し、A2で３、１着し、前走はマイルグランプリ６着。まだ５歳だけに上積みも見込めるし、相手は強いが入着目指せる。

　高知のサクラレグナムはＪＲＡ４勝の後、地方競馬で再生したクチだが、３走前のさきたま杯で1.8秒差６着と、あともう一歩。９歳という年齢を考えれば入着までもう一歩といったところ。ベストは1400ｍ。

　タッチライフは２走前、大井1200ｍで１分11秒６の好タイム。このメンバーで通用は現時点では疑問だが、４歳とまだ若く、今後の活躍に期待したい。

【解説者の予想】
　休養前の前走プロキオンステークスで逃げて圧巻のレコードタイム勝ちをマークしたマテラスカイが中心。成績的にもまだ底をみせておらず、今季の充実ぶりからもここだけでなく、今後も大きな期待が持てる。
　相手探しとなるが、やはり相手筆頭はキタサンミカヅキ。前走59キロを背負ったアフター５スター賞で１分11秒８なら、昨年よりもさらに力を付けているのは明白。ベストの条件で連覇したいところ。ネロは大井1200ｍで４、３着と高い適性をみせている。クラスターカップで同タイムのクビ差２着と最後の最後、あと一歩勝ち切れないところが解消すれば。サクセスエナジーは地方競馬で行われたダートグレード競走で２戦２勝と、地方の砂に高い適性を持つ。グレイスフルリープ、テーオーヘリオスも差なく、相手候補は混戦模様だ。兵庫のエイシンバランサーも元々ＪＲＡオープンだっただけに、侮れない。

◎マテラスカイ
○キタサンミカヅキ
▲ネロ
△サクセスエナジー
△グレイスフルリープ
△テーオーヘリオス
△エイシンバランサー