Odds Park 競馬

　傑出馬がいないぶん、８頭でも面白い組み合わせになったと思う。狙ってみたいのは３歳牝馬のマーメイドモアナ。今年の３歳は、数こそそれほど多くないものの、すでに古馬と戦ったメンバーの成績がいい。この馬も楽な相手だったとはいえ小楽に勝ったし、中間の気配も絶好。追いかけてみる価値がありそうだ。無難なところでは前回上位のメモリージュネス、ギャスケット。リボンナイトの先行力に注意。ナオアンドユリの変わり身が妙味。

　マーメイドモアナは相手に恵まれていたとはいえ格付け初戦を快勝。余裕があったし、時計もまだ詰められそう。夏馬か、出来もすこぶるよさそうだ。「夏場に強い体質なのか、本当に元気がいいね。今ならそこそこやれそうな感触だけど、これだけ相手が強くなってどうなのかな」。

　メモリージュネスは直線の追い比べでわずかにアタマ差遅れたが、最後までしぶとく食い下がっていたのが印象的だった。今度こそか。「前走は勝ち馬に直づけされて最後苦しくなってしまったが、ゴールは頭の上げ下げ。相性のいい1400ｍなら巻き返しが可能では」。

　リボンナイトは２走前の敗戦で出来落ちが危惧されたが、前走では僅差とはいえ強敵の追撃をしのいだ。出てくる限りは目が離せない。「この時季だから現状維持が精一杯だけど、前に行く脚はあるからね。1400ｍならペース次第、相手の出方次第といったところでは」。

　ギャスケットは４着、３着ときて１着。特別も使いつつ着順を上げてきたところがいい。相手なりの競馬もできるので顔ぶれが変わっても。「体質がしっかりしたことで安定して走れるようになった。距離も不問だし、勝って同条件なら恥ずかしい競馬はしないんじゃないかな」。

　ナオアンドユリは常にそこそこもジリッポく、鋭さに欠けるのがタマにキズ。中央未勝利時の戦績からするともう少しやれてもいいのだが。「ここ数戦は矯正具を試しているが張り切り過ぎて伸びを欠いている印象だね。今回は素面に戻してみるつもり。うまくなだめて行ければ」。