Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
　ＪＢＣスプリントの覇者ニシケンモノノフは、大井２度目の挑戦で栄冠を掴んでいる。当時好枠から内を突き、ロスのない競馬が出来た。前２戦の大敗は条件が合わず度外視出来る。1200ｍならまず大崩れはなさそうだで、軸としての信頼度は高いが、今回大外枠と、58キロがどう影響するか。

　ネロはＪＢＣスプリント４着。久々、２度目のダート出走ながら、15番枠から果敢に先行し、ゴール寸前まで粘った。今回再びダート出走になるが、大井コース２度目で変わり身に期待。

　スノードラゴンはＪＢＣスプリント７着だったが、勝ち馬との差はわずか0.5秒。その後カペラＳ２着。10歳になるが芝の近２走からも衰えは見られないし、Ｇ１馬の底力には要注意。

　ウインオスカーは一昨年の９月から12戦して９連対。オープン初戦の室町Ｓは出遅れもあり16着大敗したが、ひと息入れた前走の千葉Ｓに勝ち、初のダートグレード競走挑戦となる。中山1200ｍ１分11秒台なら、流れ次第では即通用も。

　グレイスフルリープは前走休み明けで黒船賞に出走し、1.1秒差の５着に敗れた。結果的には飛ばし過ぎで、エイシンヴァラーを呼び込み、波乱を演出する格好となった。1000～1400ｍ10勝のスピード馬で、今回大井初登場となるが、ソウルや兵庫等経験豊富なだけに、その点は心配ないだろう。大井の1200ｍなら力は出し切れる。

【地方所属馬の評価】
　船橋のキタサンミカヅキはＪＢＣスプリント５着。当時、前哨戦の東京盃に勝ち４番人気に推されたが、流れに乗り切れなかった。その後58～59キロを背負ったこともあり、南関東地区の限定重賞、オープンで３、２、３着と勝ち切れないが、今回相性抜群の大井1200ｍに戻り、斤量も57キロで巻き返しを狙いたい。当日の状態がカギ。

　浦和のブルドッグボスはＪＢＣスプリント３着。内田博幸騎手を背に、終い猛然と追い込んだ。南関東に転入して以来、コース、距離を問わず安定したレース振りだが、大井1200ｍは最もこの馬の力を発揮できる舞台だろう。56キロは恵まれた。

　アピアは大井でデビューし、９戦８勝２着１回の成績で中央入りしたものの、準オープンで７戦して芝1200ｍの６着が最高と厚い壁に跳ね返されて戻ってきた。今回ダートグレード競走初挑戦となるが、大井1200ｍで１分11秒台と力を付けてきた。期待したい。

　岩手のラブバレットは兵庫ゴールドトロフィーでグレイスフルリープの、クラスターカップでブルドッグボスの、それぞれ２着と健闘している。既にこのレベルで戦える力は証明済みで、初の大井コースでどういうレースをするかだけ。右回り1200ｍは合うはず。

　大井のサブノジュニアはタイトルこそないが、大井1200ｍ【5-5-1-1】の４歳馬。近走は差す競馬を身に着けた。相手は強いが自分の競馬に徹すればチャンスも。

　兵庫のエイシンスパルタンは中央６勝いずれも芝のレースだが、京阪杯２着、スワンＳ３着の実績ある。地方転入２戦目の前走黒船賞はハイペースの３～４番手を追走し、終いあとひと息だった。初の大井だが、実績的には上位争い出来るものは持っている。

　船橋のフラットライナーズは重賞２勝、1200ｍ【2-0-0-1】のスプリンターだが、ダートグレード競走には厚い壁がある。逃げ一手だけに、最内枠から迷いのない競馬でどこまで粘れるか。

　ラクテは前走復調を示す４着も、こちらもダートグレード競走のレベルは高い山を越える必要がある。デキ自体は前走以上も。

　ゴーディーはこのレース前２年12、７着。３～５月は【0-5-0-13】と、やはり暑くなってきてからだろう。今年10歳で少し衰えも。

　サトノタイガーも今年10歳。実績はあるし、船橋記念２着と南関東レベルなら衰えを感じさせないが、さすがにダートグレード競走となると厳しいだろう。

　笠松のチェダーは中央未勝利から兵庫、東海地区で10勝だが、ダートグレード競走のレベルとは言えず…。

【解説者の予想】
　昨年の東京盃の再現を期待してキタサンミカヅキ◎。1200ｍの方が流れも合うし見直せる。
　ＪＢＣスプリントの覇者ニシケンモノノフは今回大外枠で58キロだけに割り引き。
　ブルドッグボス、ネロも差はなく、展開ひとつだろう。スノードラゴンに衰えは感じられないだけに、Ｇ１馬の底力に注意したいし、再転入以降充実一途のアピアも侮れない。

　◎キタサンミカヅキ
　○ニシケンモノノフ
　▲ブルドッグボス
　△ネロ
　△アピア
　△スノードラゴン
　△ウインオスカー
　△グレイスフルリープ