Odds Park 競馬

　ウインター争覇を勝って笠松のニューリーダーとなったハタノリヴィール。レースがうまいし、仕上げの過程もいいだけに期待するが、相手はこれまでとはかなり違う。東海ゴールドＣで先着されたメモリージルバ、アサクサポイント、使いつつ本領を発揮してきたマヤノオントロジーの名古屋勢はもちろん、地元にも転入初戦の勝ちっぷりが圧巻で、それまでの経歴もなかなかのフロリダパンサー、ドレッドノートはあっさり勝たれて不思議ない面々。予断を許さないというのが正直なところだ。

　ハタノリヴィールは最初の４角で挟まれる不利。叩き合いでわずかに遅れたが、悲観することはない。レース運びのうまさでここも上位へ。「ここを目標にしてきただけあって仕上がりはいいね。最近では一番の状態では。あとはこの馬のことをよく知っている鞍上に任せるだけ」。

　ドレッドノートは７頭とはいえ軽くひとマクり。南関東のオープン馬だけはあった。距離はプラスと言えぬかもだが、力発揮ならあっさり？　「攻め馬でぶつけてここまでスライドしたが、好仕上がりだよ。この距離でも初戦の脚が使えるかどうか。その点だけだね」。

　フロリダパンサーはダート不安を払拭する勝ちっぷり。名古屋に出張して勝ったことにも意義。２走目、軽い馬場の笠松でさらに!?　「手探りの初戦、しかもダートであっさりだから力はあるよね。行くだけの馬でもなさそうだし、今後の見通しをつける意味でもいい競馬を」。

　マヤノオントロジーはブランク後使いつつ良化で好ムード。距離は問題ないし、笠松コースでむしろ切れが増しそうだ。ここで９歳は若い部類？　「中２日で気合を乗せる程度でサッと流しました。まあ安定した状態にはありますよ。笠松コースは初めてになるので適性は何とも言えませんが、当日が差しが利くような馬場だといいですね」。

　アサクサポイントは希望能試を受けたが、梅見月杯はハリ明けの影響もあったか。園田戦で格好つけたように衰えはない。笠松ならマクる!?　「日程的にきつかった前走より臨戦過程はいいし、追い切りの動きもその時より良かったからね。ズブさは以前より増したけど、上位争いは可能じゃないかな」。

　メモリージルバは名古屋馬の中でも１、２を争う笠松巧者。白銀争覇は日程的なものがあっただろうし、名古屋戦凡走後でも侮るなかれ。「追い切りはこの馬なりで、体調に関しての不安はない。ただ、気になるのは馬運車。最近はかなりうるさくなっているんだ。まずはそれをうまくクリアしてくれることがポイントになりそうだね」。