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【競馬】「ばんえい十勝からのお知らせ」 ばんえい記念 結果

2015/03/22

2015年3月22日
帯広市

3月22日(日)農林水産大臣賞典 
第47回ばんえい記念(BG1)の結果
~キタノタイショウ号 実力馬の力を見せ悲願のばんえい記念初制覇~
~年度売上が単独開催後の最高額を更新~

ばんえい十勝で2015年3月22日(日)に帯広競馬場で行われた「農林水産大臣賞典 第47回ばんえい記念」(4歳以上オープン・BG1)は、単勝2番人気のキタノタイショウ号が、「ばんえい記念」3回目の出場で気迫の走りで悲願の初制覇を飾りました。

 馬場水分2.4%で行われたこのレースは、インフィニティー号とキタノタイショウ号の単勝1番人気・2番人気の人気2頭が先行でひっぱり、他の馬もさほど離れず付いてきます。第二障害を単勝5番人気フジダイビクトリー号がまず仕掛け、すぐにキタノタイショウ号、インフィニティー号が続きました。どの馬も少しずつソリを動かしながら、果敢に挑んでいきます。
 まず、フジダイビクトリー号、ニュータカラコマ号の7歳馬2頭が先にクリアします。続いてインフィニティー号がほとんど差なく追いかけます。キタノタイショウ号が4番手で降りたときは前を行く3頭は電光掲示板を超え、残り35m付近を先に走っていました。しかし、ここからキタノタイショウ号の脚色が冴えわたります。
 フジダイビクトリー号も力強い足取りで後続馬を引き離しにかかりますが、残り20mで失速、止まりながらも先に進み、ニュータカラコマ号も腰をいれて止まっては進みます。その中をキタノタイショウ号が追いあげ、熾烈な攻防が繰り広げられます。残り7m付近でキタノタイショウ号がフジダイビクトリー号を捕え、優勝しました。キタノタイショウ号は2歳馬(明け3歳)の頂点「イレネー記念」(‘09)でも優勝しており、「イレネー記念」「ばんえい記念」をダブルで優勝したのは、ばんえい史上3頭目となりました。
 キタノタイショウ号の勝ちタイムは3分49秒9で、10着のファーストスター号は13分27秒6でした。ファーストスター号のゴール時には観客の大きな歓声・拍手が沸き起こりました。
 服部義幸調教師は、「ばんえい記念」初優勝、大河原和雄騎手は2度目(2001年サカノタイソン号)の優勝となります。
 2015年3月22日(日)の一日の総売り上げは119,638,600円(昨年124,717,800円)、ばんえい記念単体の売上は41,500,800円(昨年39,769,100円)、入場者数は4,176人(昨年4,264人)でした。
 また、今年度平成26年度の売上額について、昨日までの売上額が12,831,258,900円で本日の売上を合計すると12,950,897,500円になり、平成19年度の12,933,971,600円を超え単独開催後の最高額となりました。


<キタノタイショウ号のプロフィール> ※2015年3月22日現在
生年月日・毛色 :2006年5月2日(牡9歳・栗毛)
血統  :父 ダイヤキンショウ   母 優 奈 (母父)タカラフジ
生産者  :衣原 国雄氏
馬主  :木下 英三氏
厩舎  :服部 義幸厩舎
通算成績 :169戦40勝(うち重賞11勝)
 
【大河原和雄騎手のコメント】
午前中の雪でタイムは早くなるかな、4分はかからないだろうと想定していた。昨年、自分の不注意で怪我をしてしまい、ばんえい記念に騎乗できず調教師や関係者に迷惑をかけてしまった。ようやく借りを返せました。先に行く馬がいたけど、手綱に手ごたえが残っていた。追いつけると感じた。騎乗していて、楽しかった。

【服部義幸調教師のコメント】
30年以上調教師をやっていて、オープンという壁が厚いことを知っていた。若くして頂点になりその壁にぶつかってしまう馬もたくさんいる。どんなに大きなレースでも馬も人も緊張せず平常心で取り組むことを心掛けていた。
そうも長くないだろう自身の調教師人生で、大河原騎手や厩舎のみんなが「ばんえい記念」を私に獲らせてあげたい、という思いが伝わってきた。本当にこのレースだけは勝ちたかった。騎手と厩舎みんなに勝たせてもらった。ありがとう。

以 上

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