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2017年10月 9日   マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1) (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第11レース   直線一気!カフジテイク
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

morioka02.jpg【中央所属馬の評価】
 カフジテイクはデビューから一貫してダートを走り続け、ここまで7勝。3~4歳時は1200~1400mを中心に使われてきたが、昨年後半から1400~1600mが主体と距離を延ばしてきた。ここまで重賞タイトルは今年1月の根岸S(G3)のみだが、昨年12月のチャンピオンズC(G1)4着、今年2月のフェブラリーS(G1)3着、3月のドバイ遠征でゴドルフィンマイル(G2)5着と、強いところを相手に差のない競馬を見せており、G1タイトルを狙えるレベルまで力を付けてきたとみるべきだろう。1番人気に支持された前走のプロキオンS(G3)はキングズガードの2着と敗れたが、難しい海外遠征明けのレースだったことを思えばマイナス感はない。今回はワンランク状態を上げての出走が期待できそう。地方遠征は今回が初めてとなる。

 ゴールドドリームはデビューから1年10ヶ月弱で、ここまでダートばかり11戦5勝。3歳の6月にユニコーンS(G3)を勝ち、続くジャパンダートダービー(Jpn1)は1番人気に推されたがキョウエイギアの3着。武蔵野S(G3)2着を挟んで、暮れのチャンピオンズC(G1)は2番人気に支持されたが、好位から伸びず12着。人気に応えられないレースが続いたが、今年2月のフェブラリーS(G1)では早め先頭から押し切り、溜飲を下げた。その後はドバイワールドC(G1)に遠征して殿りの14着。帰国緒戦の帝王賞(Jpn1)は好位から動けず7着と凡退が続いている。距離はデビューから1800m前後を主力に使われてきたが、1600mは4戦して1、1、2、1着。道中掛かる面もあるだけに、現状ではマイルがベストなのかもしれない。

 コパノリッキーの主要獲得タイトルは獲得順に2014年のフェブラリーS(G1)、かしわ記念(Jpn1)、JBCクラシック(Jpn1)、2015年のフェブラリーS(G1)、JBCクラシック(Jpn1)、2016年のかしわ記念(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)、南部杯(Jpn1)、2017年のかしわ記念(Jpn1)でG1級タイトル9勝。ダートグレード戦線に本格的に参戦するようになった2014年の2月から今回と同条件の左マイルは8戦6勝。スタートから芝を走るフェブラリーS(G1)における2度の敗戦を除くとすべて勝ち切っていることになる。また盛岡コースはJBCクラシックで2000m、昨年の南部杯で1600mのレコードを樹立しており、コース適性は抜群と言えよう。

 ベストウォーリアは3連覇を狙った昨年の南部杯(Jpn1)はコパノリッキーの驚異的なレコード駆けに遭ったが、ホッコータルマエやアスカノロマン、レーザーバレットらを抑えて2着を確保。距離、左回り、盛岡適性いずれも高いレベルにあることは間違いない。今年で7歳となったが、2月のフェブラリーS(G1)ではゴールドドリームとクビ差の好勝負。そこからかしわ記念(Jpn1)→さきたま杯(Jpn2)→南部杯は昨年とまったく同じローテーションであり、今年も好レースが期待できそうだ。

 キングズガードもデビューからすべてダートの競馬で8勝マーク。昨年4月の鳴門Sを勝ってオープン入りすると、緒戦の栗東S(京都ダ1400m)、3戦目のエニフS(阪神ダ1400m)、そして初重賞勝ちとなった前走のプロキオンS(G3)と3勝を挙げ、ここまで10戦して掲示板を外したのはフェブラリーS(G1)の11着のみ。堅実かつ着実に実績を積み上げてきた。距離はデビューから全27戦中、22戦が1400m。ここまで集中して使われてきたことを思えば、マイルはベストから1ハロン長いのかもしれない。地方遠征は3月の黒船賞(Jpn3)2着以来の2度目となる。

 ノボバカラは本格化した昨年、かきつばた記念(Jpn3)、プロキオンS(G3)、カペラS(G3)と重賞3勝を記録。年が明けると根岸S(G3)16着を最後に、夏の北海道シリーズは芝の短距離戦へ。芝緒戦の函館スプリントS(G3)はジューヌエコールから0秒7差の7着、続くキーンランドC(G3)ではエポワスから1秒1差の10着と、芝でもソコソコやれることを示していた。距離は1400mがベストで1200mもこなす、というイメージだが、マイルでも3歳時にユニコーンS(G3)でノンコノユメの2着があり、守備範囲外とは言えない。

 ウインフルブルームは朝日杯フューチュリティS(G1)でアジアエクスプレスの3着、シンザン記念(G3)がミッキーアイルの2着、皐月賞(G1)がイスラボニータの3着。ダービー(G1)は残念ながら出走取消だったが、クラシックで活躍。翌年1月の京都金杯(G3)を制した芝の重賞ウィナー。その後は脚部不安との闘い。2年半で4戦しかレースを使えておらず、その意味もあって初のダート戦出走の運びとなったか? 芝での勝ち距離は1600mで2勝、1800mで3勝。左回りは前々走の毎日王冠(G2)7着のみ。とにかくダート適性がどうかだが、11ヶ月ぶりの京成杯オータムH(G3)を叩かれて、仕上げとしてはいい方向で出走してくるだろう。

【地方所属馬の評価】
 チェリーピッカーは中央時、オールダートで8戦0勝。昨年10月に岩手へ移籍すると最下級から12連勝を記録。連勝が止まった今年7月のA級二組戦は小回りの水沢コースで出遅れたもので敗因ははっきりしており、力負けではなかった。それを証明するようにその後3連勝。オープン初挑戦となった前走のトライアル・青藍賞(水沢ダ1600m)で力強く差し切り勝ちを収め、ここへの優先出走権を獲得した。広い盛岡コースで全能力を発揮する差しタイプ。まだ底を見せておらず、G3クラスなら楽しみな局面となるが、いきなり国内トップクラスと顔を合わせるここはあまりにも相手が悪い。

 コスモジョイジョイは中央時、オール芝で10戦0勝。一昨年の10月に岩手へ移籍。派手な連勝こそなかったが、ここまで13勝を積み上げ、7月のすずらん賞(盛岡ダ1600m)2着から重賞戦線へ。トライアル・青藍賞(水沢ダ1600m)でも差のない3着と、岩手トップクラスの存在に成長してきた。ここ3走2、2、3着。徐々に天井が見えてきたとも言えるが、前記した7月のレースでチェリーピッカーの連勝を止めたのはこの馬。今回の中央馬相手にどうこう言うレベルではないが、まだ先がある素材だけに、今後へ繋がるレースを期待したい。

【解説者の予想】
 盛岡マイルとコース形態が似たフェブラリーS(G1)の記録が参考になるのが南部杯。今回は今年の優勝馬・ゴールドドリームにベストウォーリア、カフジテイクと上位3頭が揃って出走してきた。これに前年レコード勝ちのコパノリッキーを加えた4頭で激戦の様相。主役にはこの1年で地力を上げたカフジテイクに期待したい。地方初登場だが、追い込みが利く盛岡コースは向くはず。鞍上の福永騎手は同日・京都大賞典(G2)に出走するお手馬・シュヴァルグランを捨てての騎乗となる。相手はやはりドバイ遠征から帰国後2戦目となるゴールドドリームを指名したが、今の盛岡コースはかなりの高速馬場だけに昨年レコード勝ちのコパノリッキーのV2も十分に考えられる。そして4度目の遠征と南部杯を手の内に入れているベストウォーリアもマークは欠かせない存在。この4騎以外となると、前走・プロキオンS(G3)でカフジテイクを沈めたキングズガードか。

 ◎カフジテイク
 ○ゴールドドリーム
 ▲コパノリッキー
 △ベストウォーリア
 △キングズガード

おすすめ買い目

馬単 14→13 14→11 14→2 14→9

 

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