Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
　リエノテソーロは昨年暮れの全日本２歳優駿（Jpn1）を大楽勝。文字通り天才型の牝馬で、前々走のＮＨＫマイルカップ（ＧＩ）も抜群の瞬発力で２着した。ダートに戻った前走のユニコーンステークスはピークを過ぎていた感。今回３カ月の充電で仕切り直し。50キロは裸同然だろう。

　サイタスリーレッドの前走クラスターカップ（Jpn3）は初重賞。逃げて結果３着はキャリアの差だろう。1400ｍは克服済み。前に行ける馬で小回り浦和向きだが、本来は好位差しだけに、流れに応じてレース出来る。

　このレース２連覇のレーザーバレット。それも昨年は最高潮だったソルテを豪快に差し切っている。今年さらに１キロ増えて56キロも、実績的にはむしろ恵量。
　
　モンドクラッセはＪＲＡダート７勝。1400ｍも４走前の根岸ステークス（Ｇ３）0.8秒差６着からは守備範囲と判断できる。主導権を取り切って二の足使えれば。

【地方所属馬の評価】
　盛岡のクラスターカップ（Jpn3）を３番手から完璧に差し切ったブルドッグボス。一枚貫禄が違う内容だった。いよいよ円熟の５歳秋だけにＪＢＣスプリントに向け負けられないところ。末脚は信頼度高い。

　前走、３連勝を逸したリアライズリンクスだが、厳しい流れを正攻法で臨んだレース内容は悪くなかった。この条件は一昨年さきたま杯（Jpn2）３着。何よりも自分のレースが出来る展開が必要だ。

　サトノタイガーは短距離ダートグレード競走の顔役だが、さすがに９歳の今季は衰えを隠せない。瞬発力に陰りがみられ…。

　ヴァーゲンザイルは転入後【0-0-0-21】と、使うだけの状況が続いてもう久しい。ＪＲＡ在籍時の良績は芝だけに…。

　カリスマサンスカイは転入後【0-0-0-6】。ＪＲＡ時代の実績はさておき、すでに峠を過ぎている感ある。苦戦だろう。

　デュアルスウォードも成績どおり使うだけの状況だ。ＪＲＡダート５勝のスプリンターだが、９歳だけに衰えは明白。

　高知のミッキーヘネシーは末脚確かだが、南関東の重賞でもスピード面でひと息足りない。本来中距離志向だけにここは距離が短いだろう。浦和コースは２戦して10、７着で、レース振りが良くない。

　ワイドエクセレントは通算11勝、ＪＲＡでも1600万の1200ｍで１勝しているが、近況からはピークを過ぎた懸念があるし、ゲート難も気がかり。そのあたりがどれだけ変わったかがカギ。

【解説者の予想】
　50キロで走れるリエノテソーロはかなり有利だ。地方競馬の小回りも問題なく、今回初の古馬相手になるが圧倒する可能性もある。
　３連覇を狙うレーザーバレットがやはり強敵で、56キロなら問題なく本領を発揮できそうだが、サイタスリーレッドも戸崎騎手を配し、万全の態勢で臨んできた。
　浦和のブルドッグボスも、クラスターカップをレコードで制した勢いは無視できない。マイペースならリアライズリンクス。モンドクラッセも行きたいクチで、両者の折り合いがペースのカギを握りそうだ。