Odds Park 競馬

　遠征勢は先行タイプがそろった。グランスーリール、ディアマルコは行き切りたいクチ。ミスミランダーは折り合い重視の先行。一番融通が利くのは園田プリンセス特別を勝っているランランランになるか。力の比較が難しい上に展開もよみづらいだけに、ここは差せるサカジロゴーゴーからがいいだろう。地元笠松では使い詰めでもシャイニーネームか。

　サカジロゴーゴーは初戦は乗り難しさを見せたが、それに比べれば前走はスムーズになった方。まだ伸びしろはありそうだし、距離実績は強み。初コースに戸惑わなければ。「スタートに課題があり、直前はゲートから併せて追い切りました。まずまずの動きでしたね。これで大幅な体重減がなければ力を発揮できると思います。手ごわい相手でしょうが、期待感を持って臨みます」。

　ランランランは道営で認定新馬を勝ち、園田に遠征し重賞制覇。その園田プリンセスＣは一旦交わされながら差し返す味な内容だった。輸送で結果を出しているのも心強い。「２日の能試が実質的な追い切りで６日は末を伸ばした程度。馬体も前走と同じぐらいで出走できそう。先行馬は多そうだが、ハナにこだわるタイプではないから、控える形でも対応可能だと思う。コース形態を考えると内めの枠がほしいね」。

　ミスミランダーは追ってからに課題はあるが、馬なりで速い流れについていける脚は笠松向きか。大敗も1600ｍを使ったことがあるし、強敵にモマれた経験を生かしたい。「追っていい脚が続くタイプではありませんが、直線の長い門別よりも小回りコースの方が向くでしょう。距離経験はありますし、その点は大丈夫。あとは気持ちが途切れずにレースに集中してくれれば」。

　シャイニーネームは当地に来てから未勝利だが、最上鞍で戦ってのものだし、見せ場もそれなりに作っている。強行軍の疲れが心配だが、逆に遠征経験が生きてくるかも。「遠征を含めて休みなく使っているが、とにかくタフな馬で闘争心もある。日程面で見直せると思うし、ここでの力関係だけだね」。

　グランスーリールは逃げて３勝。すんなりならなかなか強い。行かなければ駄目ではないが、現状のベストは逃げ。距離は問題ないタイプ。自分の形で行けるか行けないか。「笠松のスピード優先の馬場は合っていると思うし、初輸送もまず心配ないでしょう。前走後はリフレッシュを図って間隔をあけたが、仕上がりは問題なく力を出せる状態。逃げた方が走りはいいので、行けるかどうかだね」。

　ディアマルコは高知２歳筆頭といえる４勝。下級とはいえ古馬にもスピードの違いを見せつけている。ただ、前走はナイターもあろうが、行けなかった場合に課題を残した。「前回は初ナイターのせいか集中して走れなかったが、ここに向けて仕上がりは順調にきた。初の輸送競馬で不安もあるけど、ここをステップアップにして今後につながるレースをしてほしい」。