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2014年12月29日 東京大賞典 (大井競馬) ツイート
大井競馬 第10レース 2014年ダート競馬の総決算!連覇狙うホッコータルマエ!
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬
【JRA所属馬の評価】
ホッコータルマエは昨年の東京大賞典勝ち馬。今季は川崎記念1着、フェブラリーS2着の後、ドバイワールドカップに出走し16着。帰国後7ヵ月休養を挟み盛岡のJBCクラシックで戦線復帰し、日本では3歳時のジャパンダートダービー以来となる馬券圏外の4着に終わった。しかし、叩かれた前走のチャンピオンズCでJRAのGⅠ初勝利を挙げた。本来使われて調子を上げるタイプ。連覇濃厚。
コパノリッキーはフェブラリーSを最低人気で制した。前2戦ひと息だったが、元々3歳春には兵庫チャンピオンシップでベストウォーリア相手に圧勝した期待馬。その後かしわ記念1着、帝王賞2着、盛岡JBCクラシック1着と期待通りの活躍。しかし、前走のチャンピオンズCはスタートで痛恨の出遅れ。馬込みに揉まれて力を出し切れなかった。マイペースで行くことが出来れば。
ワンダーアキュートは12年川崎JBCクラシック、14年帝王賞の勝ち馬。今年8歳となり、フェブラリーS6着、かしわ記念3着と衰えが囁かれたが、続く帝王賞を制し健在をアピール。秋もJBCクラシックは長距離輸送を克服し3着、チャンピオンズCはスローペースと展開が向かず5着も、終いの脚に見どころあった。東京大賞典は10、2、3、2着と相性がいいレース。
ローマンレジェンドは一昨年の勝ち馬。昨年の東京大賞典6着の後、骨折で休養。復帰初戦のエルムSに勝ち、前走のチャンピオンCは0.2秒差の3着。6歳となったが一昨年同様の勢いで臨める。
クリソライトは昨年のジャパンダートダービー勝ち馬。以降古馬のレースで入着、着外を繰り返すが、夏のマーキュリーカップ2着、続く日本テレビ杯1着、盛岡JBCクラシック2着と復活。前走のチャンピオンズCは中団でもまれる競馬となり14着大敗。砂を被らずすんなりと競馬できるかどうかがカギになるだろう。
ロイヤルクレストは芝で3勝した後、ダートに転向し4勝。重賞勝ちこそないが、地道に勝ち上がってきた。距離に不安はなく、ベストは逃げだが後方から一気にまくって先頭に立ち押し切るレースも得意としている。今回展開のカギを握る1頭。
【外国所属馬の評価】
アメリカから来たソイフェットは通算31戦8勝。昨年のオーサムアゲインS(GⅠ)で直後にブリーダーズカップクラシックを優勝したムーチョマッチョマンの3着に、また今年9月にロスアラミトス競馬場で行われたロスアラミトスマイルを、コースレコード(ダート1マイル1分33秒95)で勝っている。 7月のサンディエゴHで、チャンピオンズカップに出走(15着)したインペラティヴに2馬身1/4先着の7着。性能的にはほぼ同程度とみていいだろう。スピードタイプのマイラーで初の右回り、距離実績のない二千は厳しい。
【地方所属馬の評価】
ハッピースプリントは今年の南関東2冠馬にして、ジャパンダートダービーでは勝ちに等しいハナ差の2着。他に2歳時北海道2歳優駿、JpnⅠ全日本2歳優駿を制するなど、地方競馬現役随一のダートグレード実績を誇る。前走の勝島王冠は休み明けとドロドロの不良馬場。叩かれて良化は確実だし、今回のJRA勢は強力メンバーだがヒケはとらない。
サミットストーンは6歳の今年、南関東に移籍。3戦目のダイオライト記念でダートグレード競走初の馬券圏内となる3着。連勝の後臨んだマーキュリーカップは4着だったが、続く東京記念2着、金沢凱旋となった白山大賞典では2着と初連対。続く前走の浦和記念では浦和の短い直線でインを突き、ダートグレード競走初勝利を挙げた。この相手でためる競馬が通用するかは疑問だが、今デキがいいだけに期待したくなる。
ハブアストロールは勝島王冠で後方一気。大穴をあけた。追い込み一手だけに混戦待ち。
フォーティファイドは2月に同距離の金盃を制したものの、以降不振。9歳馬だけに上積みは期待しづらい。
トーセンアレスは夏のスパーキングサマーCで久々の重賞勝ち。以降ダートグレード競走では4、4、3着と健闘している。大井2000mは3歳時ジャパンダートダービーで0.2秒差5着以来となるが、地力強化した今なら。
プレティオラスは一昨年の東京ダービー馬だが、ダートグレード競走では結果が出ず。芝を求めてJRA移籍も結果が出せず出戻りだけに。
北海道のキタノイットウセイは道営移籍後5連続連対も、南関東での実績はC1クラス。
トウホクビジンは明け1月の引退も決まり、無事に完走できれば。
北海道のシルクメビウスはGⅡ2勝、GⅢ1勝、GⅠでも09年ジャパンダートダービー2着、09年ジャパンカップダート2着の実績馬だが、2年以上の休養の後、道営に移籍も3戦(1勝)しか使えず完調とは言いがたい。
【解説者の予想】
ドバイワールドカップ大敗も、休み明けのJBCクラシックを叩かれ前走チャンピオンズカップで完勝のホッコータルマエが更に調子を上げてくるだろう。チャンピオンズカップのスタートで出負けし12着に敗れたコパノリッキーも巻き返しを狙うが、目標にされ2着に敗れた帝王賞の内容と、同型の出方も微妙だけに、より大井2000m適性の高いワンダーアキュート、ローマンレジェンドの方にチャンスがありそうだ。
地方勢も叩かれて上積み確実なハッピースプリント、今が充実期のサミットストーンに見せ場以上の期待が持てる。
◎ホッコータルマエ
○ワンダーアキュート
▲ローマンレジェンド
△コパノリッキー
△クリソライト
△ハッピースプリント
△サミットストーン
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